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ゾンビCo-opシューター『World War Z』東京マップを東京人が歩く!【特集】

2019年4月16日に発売されたCo-opシューター『World War Z』のキャンペーンモードから、東京マップをプレイ。細部を確認してみました。

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Saber Interactiveが手掛けるCo-opシューター『World War Z』には、同名の原作小説にて舞台の一つとなっているからか、プレイアブルマップとして東京が登場します。そこで今回は、生まれも育ちも東京都の筆者が東京マップをプレイ。街並みや張り紙といったマップの細部を観察していきたいと思います。

ビル街にそびえる古風な塔に目が奪われがちですが、背景には某缶コーヒーや有名居酒屋チェーンの看板が。

パンデミックによってゾンビがあふれる世界が舞台となる本作では、東京のほかに「ニューヨーク」「エルサレム」「モスクワ」が登場。各都市ごとに、生存者たちの脱出劇や、軍事衛星の兵器システムを作動させる戦いなど、様々なエピソードが描かれています。そんななか東京では、世界的な感染拡大にともない国民の日本脱出が決定。プレイヤーはボランティアによる捜索救助隊の一員となって、民間人の避難を援護することとなります。

ロサンゼルスで活動していたヤクザの「Hiroji Okada」は、パンデミックから家族を守るため日本に帰ってきました。

「Tatsuo Matsumoto」は機動隊やSATに在籍していた熟練の警察官。今回のパンデミックで、妻が犠牲となっています。

紅一点の「Kimiko Nomura」は、バイアスロンのオリンピック選手であり、射撃の名手です。

「Sho Sugiyama」は19歳から海上保安庁に入り、東日本大震災においては救助隊として支援をおこなっていました。

操作するのは、「Hiroji Okada」「Tatsuo Matsumoto」「Kimiko Nomura」「Sho Sugiyama」の4名。銃が一般に流通していない日本を舞台にして、銃の取り扱いを普通におこなえる人物設定を考えるのはなかなか骨の折れる作業だったと思いますが、このパーティーではヤクザ、警察官、射撃選手を揃えることでクリアしたようです。一人だけレスキュー隊員の方がいますが、それは急遽訓練したということで!



記事執筆時点でプレイできる東京マップのミッションは、民間人を乗せた護送車を護衛しつつ港湾部まで移動していく「Setting Sun」と、民間人の避難船乗り込みを援護する「Final Call」の二つ。前半戦の「Setting Sun」では、住宅街とトンネルを抜けたのち、検問の前で港湾部を目指すゾンビたちを食い止めることになります。




いかにも現代日本的な住宅やマンションなど街並みはかなり作りこまれており、「海外のゲームに登場する日本」としては、かなり自然な風景になっていると思います。個人的に残念だったのは、道路案内板の「東神奈川」や「第一京浜」といった表記から、おそらく舞台となっているのが横浜市神奈川区の近辺だと思われるため、マップのモデルが東京ではないと分かってしまう部分です。

登場する車両のナンバープレートは、足立ナンバーと品川ナンバーのみ。特に足立ナンバーの方が多いようです。

Saber Interactiveによる謎の新作タイトルも登場。しかし、PCゲームのポスターが街中に貼ってあるのって、なんだかいいですね。



マップ内のポスターやオブジェクトなどは、参考にするものがあったりなかったり。実在のものを引用したり、なんちゃって日本風だったりと、良くも悪くもバリエーション豊か。厳島神社の鳥居を模したマンホールや、なぜかうどんやスナック類を販売している焼きあごだし「だし道楽」の自販機など、興味深い風景を堪能できます。





このほか、なぜかよく目についたのが、バスに記された奇妙な文章やイラストです。頭が発火している男性や「瞑想の後退」という哲学的な一文など、コンセプトがよくわからないラッピングが多々見受けられ、不思議な光景が見られます。一方、地味に驚いたのが、普通乗用車のリアガラスに貼られている「保管場所標章」のシールが完全再現されていたこと。ただならぬこだわりを感じました。



「Setting Sun」のクライマックスでは、検問所でゾンビを迎え撃つこととなります。この場面は、他のエピソードの防衛イベントと比べてもかなりエリアが広く、かつ多量のゾンビが出現。本作の中でも特にスケールの大きな戦闘が繰り広げられるため、高難易度ではプレイヤー間の連携が重要となるでしょう。




続く「Final Call」では舞台が港湾部に。街並みも少し変わるのですが、なぜかここで洋ゲー特有のクセが出てしまい、神社風の建物や日本庭園が、住宅街のど真ん中に忽然と現れる事態となっています。

個人的には、「勘違い日本」らしきものにあまり悪い印象はないので、程よいアクセントになっていると感じました。こうした一種のファンタジー感が一切ないと、それはそれで寂しい気もしますし……。



ここでは、避難民を守る自衛隊の姿も確認できます。ここだけに限らず、自衛隊はマップの各所で防衛線を張っており、防衛イベントではプレイヤーたちと共にゾンビと戦ってくれます。他のエピソードではこうしたNPCとの共闘は見られないため、東京マップの独自性を感じる要素と言えるでしょう。ただし、普通に倒されてゾンビになったりします。彼らを守り抜くプレイというのも面白いかもしれません。




キャビア付きのお寿司が驚愕の12円という、価格破壊どころではない飲食店の看板。ドルでの価格を書いたのでしょうか?それにしたって安いですが……。

街中のいたるところで見られるポスターや看板は、じっくり読むと機械翻訳的なものも目立ちますが、自然に読めるものもたくさんあります。ポスターの中には、程度は不明ですが感染地域が表示されているものもあり、高知県を除いた四国地方や紀伊半島などがウイルスに侵されていることが分かります。日本的なマップの掲示物から世界観を読み取れることは海外ゲームではあまりないので、新鮮な体験となりました。




「Final Call」終盤では、ゾンビの襲撃を食い止めるため、「罰エネルギー株式会社」なる企業の石油プラントに爆弾を仕掛けることに。またここでは、避難民たちが国外脱出のため乗り込む巨大客船も登場。この船は、後述するアップデートで追加予定の、三つ目のミッション「Outlive The Dead」の舞台となります。



最後は自衛隊と共に、避難民全員が無事に船に乗るまでゾンビを迎え撃つことに。背後は海という、文字通り背水の陣で臨む戦いです。3分半にわたって防衛し続ければ脱出のためのボートが到着。乗り込むことでミッションクリアです。




横浜市内らしき地域が舞台となった東京マップ。プレイした印象では、ある程度違和感は覚えるものの、かなり自然な街並みが構築されていたと感じました。また車両の護衛や爆弾の設置、共闘するNPCの存在など、シンプルがゆえに単調になりがちなゲーム内容にいくらかのアクセントが添えられており、総じて満足度の高い内容になっていると思います。

また、5月から7月に渡って配信される無料アップデートのロードマップが公開され、5月中に三つ目のミッションが追加されることも発表されています。このアップデートでは、素早く倒さないと復活する能力を持った、新たなゾンビも実装されるとのこと。いったいどんなものとなるのか、期待が高まります。

この東京マップ以外にも、世界各国を舞台に迫力のゾンビラッシュを体験できる『World War Z』。気になる方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。なお、2019年には国内PS4版が発売予定となっています。



『World War Z』は、PC/海外PS4/Xbox One向けに発売中。日本語には対応していません。
《TAKAJO》
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