VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も

インディー開発者のkan.kikuchi氏は、自身が作成したSteam向けVRアプリ『札束風呂VR』の詳細な販売データを自身のブログにて公開しました。

ゲーム文化 カルチャー
VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
  • VRアプリ『札束風呂VR』のインディー開発者がSteam販売データ公開―セールなどに関する興味深い内容も
インディー開発者のkan.kikuchi氏は、自身が作成したSteam向けVRアプリ『札束風呂VR』の詳細な販売データを自身のブログにて公開しました。

Steamにて配信されている『札束風呂VR』(580円)は"ゲーム"というより、いわゆるVR体験アプリケーションの一種。かつて、日本の青年向け雑誌広告などでよく見られた、札束風呂に美少女と入る、という体験をVRにて行えるものです。テキストを可能な限り廃する手法を用いて、Steam表示上は日本語を含む多言語に対応しています。


基本的にNDA(秘密保持契約)が存在しているSteamの裏側ですが、Valveは2018年12月より、デベロッパーなどが自身のタイトルの売上データを公開することを認めており、今回kan.kikuchi氏より公開されたデータもそれに基づいています。


データは、同作が発売された2019年4月3日から2019年5月16日までの44日間に渡る内容が集計されており、この期間内には5日間の58%セールも行っています。結果から言うと、同作の売上は様々な手数料を引く前の時点で1,216本、およそ381,150円の売上になったとのこと。ここからSteam手数料3割を引くと266,805円です。

一方で外税などが引かれることと、Steamではプレイ2時間内であれば可能な「返金」分が含まれていないことには留意です。参考までに、本作の開発期間はアップデートや審査対応含め449時間、開発費はアセットやVR機代含め145,749円となっています。


国地域別の詳細な内訳については、中国と日本で7割近い売上であることも特徴的。同作に登場する美少女がアニメ調のモデリングであることや、“元ネタ”が日本的な部分から起こっているのにも大きく関わっているところかも知れません。

また、アカウント人口比で言えばSteam全体において「1.1%前後」しかユーザーが存在していないはずの日本で大きな売上を占めていることは決して見逃せないでしょう。逆に大きな人口があるとされる北米・EU・ロシアの比率は低い結果に。「日本人に好まれる要因を持つタイトルは全体の人口比を無視するケースも十分にある」という見方も可能です。


もちろん、絶対数が少ないということは、売上本数が大きくなるにつれ、その差において日本からの購入比率が数字上は下がっていくことを想像することも容易ではあります。なお、売れ行きそのものはローンチ・セール期間中での売上が大きいとのこと。


他には、ストアページが公開された2019年3月1日からのウィッシュリストデータも公開されています。ウィッシュリストにおいては、「登録件数が一番増えたのがリリース日」であったとしていますが、現在のSteamにおいては(特定のパブリッシャー以外)2週間以上前にストアページを公開しておく必要があります。

これはもちろんSteamの「近日登場」枠へと表示されることを踏まえれば、現時点ではSteamの「近日登場」枠を1日分以上遡ってみるユーザーが少ないという推測が可能です。


更にこのデータ公開では、Steamにおけるストアページの表示回数内訳データも公開。「画像リンク(バナー)」の総表示回数は77日間で8,421,948回、実際のストアページへの訪問回数が310,327回であるとしました。ページ表示者数からのゲームの購入者は0.39%という形です。

直接これを転換率(CVR、表示数に対し実際に買う人間の割合)としてみた場合には少ない数字であると考えることもできますが、Steamというデジタルモールの幅の広さや、VR機器所有者以外もページを多数見ている可能性には留意する必要があります。余談ながら、本項目について公開された画像にて、Steamにおいては本当に細かいマーケティングデータが収集されていることを伺うことが可能です。


なお、モバイル向けアプリを多くリリースしているkan氏によればモバイル向けアプリより、Steamレビューのほうがより“きちんとした”内容であったとのこと。昨今Steam上での様々な「レビュー爆撃」が取り沙汰されていることを踏まえてもなお興味深いところかも知れません。

そしてSteamユーザーならば気になる“セール”。セールによって売上だけでなくウイッシュリスト登録数も大きく上がったことが明らかにされており、セールは単純に「セール待ち」のユーザーへ購入を促すだけでなく、ゲーム自体の露出をも増やす効果があることを伺うことができます。

kan氏のブログでは、Steamセール時の下げ幅についてValveから寄せられたアドバイスなど、その他様々な事象について紹介されています。普段中々目にする機会のない「Steamの裏側」の一端だけに興味深いユーザーも多いのでは無いでしょうか。

『神巫女』

今回のデータのもととなった『札束風呂VR』は、Oculus Rift/HTC Vive/Windows MR向けにSteamにて580円で配信中。なお、kan氏が制作に携わった、美麗ドット絵のアクションゲーム『神巫女』のSteam版も近日発売予定です。
《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 最初は面白いけど、ちょっとダレてきたかな…海外ゲーマー感じた「どんどん失速するゲーム」

    最初は面白いけど、ちょっとダレてきたかな…海外ゲーマー感じた「どんどん失速するゲーム」

  2. お惣菜215円『Fallout 76』付き!?流石に破格すぎるフェイク画像に踊らされる海外ゲーマー達

    お惣菜215円『Fallout 76』付き!?流石に破格すぎるフェイク画像に踊らされる海外ゲーマー達

  3. 「リリースされたとき画期的だったタイトルと言えば?」「それは現代まで引き継がれている?」海外掲示板でゲーマー達が大盛り上がり

    「リリースされたとき画期的だったタイトルと言えば?」「それは現代まで引き継がれている?」海外掲示板でゲーマー達が大盛り上がり

  4. 『FF7 リバース』セフィロス、どん兵衛コラボで“どんぎつね”になる―「クラウド、どん兵衛を食べないか」「興味ないね」

  5. ゲーム内スキンが子供の“アイデンティティ”に…?いじめや疎外感の原因となる可能性も…ノルウェーの研究者が子供を取り巻く環境に警鐘

  6. 80年代アメリカ舞台の産業経営シム『Rise of Industry 2』発表! 日本語対応でPC/コンソール向けに発売予定

  7. 肩から胸元まで大胆な“あの”スキンが立体化!『LoL』アーリの花祭りスキンがフィギュアになって登場

  8. 狩野英孝さんが『ストリートファイターII POCKY EDITION』でプレイアブルキャラ化!オリジナル必殺技でリュウや春麗に立ち向かう

  9. 1億円レベルの激レア『ゼルダの伝説』初期版が海外オークションサイトで「250万円くらい」で出品される…心優しいコレクターの指摘で適正価格へ

  10. 配信プラットフォーム「Twitch」韓国向けサービスが2月27日に終了…最後にアダルトゲームやきわどい衣装配信をする無敵ストリーマーたち

アクセスランキングをもっと見る

page top