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人類進化サバイバル『Ancestors: The Humankind Odyssey』先行プレイレポート!アフリカの地で人類の夜明けを追体験するオープンワールドゲーム

人類の祖先となり、新第三紀のアフリカを舞台に一族を繁栄させて進化していくオープンワールドサバイバルゲーム『Ancestors: The Humankind Odyssey』の先行プレイレポートをお届けします。

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人類進化サバイバル『Ancestors: The Humankind Odyssey』先行プレイレポート!アフリカの地で人類の夜明けを追体験するオープンワールドゲーム
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人類の祖先となり、新第三紀のアフリカを舞台に一族を繁栄させて進化していくオープンワールドサバイバルゲーム『Ancestors: The Humankind Odyssey』の先行プレイレポートをお届けします。

本作はカナダのインディーデベロッパーPanache Digital Gamesが開発し、Private Divisionによって8月27日にPC版がEpic Games Store(以下「EGS」)で配信され、1年間の時限独占後、Steamでも配信予定です。今年の12月にはPS4/Xbox Oneでも発売予定となっています。

本作のクリエイティブ・ディレクターは、『アサシン クリード』シリーズの初期3作品を手がけたパトリス・デジーレ氏。開発期間は4年に及び、「直線的な物語を追いかけるのではなく、プレイヤーごとに違う体験のできる自由度の高いオープンワールドゲーム」を完成させたとのことです。開発者側がミッションを用意してそれをクリアさせるようなものではありませんし、そもそも「良いプレイ、悪いプレイ」というものも無く、プレイヤー自身の取った行動すべてがそのまま物語となっていきます。

そもそも地球上で生き延びてきた私たちの祖先は「やるべきこと」や「どうやって生き延びるか」などをいちいち教えられてはいません。プレイヤーも同じような状況を追体験し、「祖先と同じように生き延びることができるか」ということが試されます。何をすべきなのかは、すべてプレイヤー自身で考えなくてはならないのです。

『Ancestors: The Humankind Odyssey』トレイラー(日本語字幕有り)

本作の内容ですが、今からの1千万年前のアフリカを舞台にしたオープンワールドのアクションRPGです。プレイヤーは生き延びるために食料や資源を集め、一族を率い、己の能力を子孫へと伝えて進化していきます。

「進化ゲーム」と言えば、おっさんゲーマーならPC98やスーパーファミコンで発売されたエニックス(現スクウェア・エニックス)の『46億年物語』を思い浮かべるかと思います。特にスーパーファミコン版は遊びやすく作られていて、筆者の好きなゲームの一つでした(今遊んでも面白いですね)。『46億年物語』は生物の部位を個別に進化させ、だんだんとミュータントじみた生物にしていくのが面白かったのですが、本作はその方向ではなくリアル指向の内容となっています。

本作での「進化」とは遺伝子的な変異ではなく、道具を使ったりアイディアを思い付いたりといった「発見や発明による進化」が主になっています。実際の人類も、多くの知識を得て生活環境を変えていくことで進化していきました。ただ本作では、有史以前の生活をリアルにシミュレートするのが目的ではなく、ゲームである以上「ゲーム的な面白さ」を追求したものとなっています。いったいどんなゲームになっているのか。さっそくプレイしていきましょう。

自然界は弱肉強食



ゲームを開始すると血統の名前を入力するよう言われましたので「ゲムスパ」としておきます。本作は特定のキャラだけを操作するのではなく、一族に属するキャラたちを切り替えてプレイすることができます。個人ではなく集団を操るゲームになりますね。


血統の名前入力後、プレイヤーヘルプ(HUDやチュートリアルをどの程度表示するか)や性別を選択。そののち開発者からのメッセージが表示されます。本作における「進化」とは「決められた運命」ではなく、「プレイヤー自らが切り開くもの」です。「幸運をーー私たちはあまり手を貸しません」とのことなので、プレイヤー自身が祖先と同じように自ら「発見」していかなくてはならないようです。


弱肉強食を暗示する「捕食するものとされるもの」のムービーが流れたのち、「私たち以前」のタイトルが出てきます。ゲームは章立てになっているようですね。進化論に関しては宗教的な立場からの否定もありますが、本作においてはこのサル以外の何者にも見えない類人猿が私たちの祖先です。


子供を背負って木の上を移動しているときに巨大な鳥に捕食されてしまう親ザル。自然界はまさに弱肉強食の世界です。子供は木の上から落下して一命を取り留めますが、自分を助けてくれるものはもはや周囲にはいません。


子ザルが自キャラでゲームスタート。チュートリアルをオンにしているので大きな目標は表示されますが、何をするか自体はプレイヤーの自由です。現在できることは、左アナログスティックで移動、Yボタンで「知性」、Xボタンで「感覚」、Bボタンで「呼ぶ」ですが、具体的に「何かのボタンを押して何をしなさい」という指示はなく、プレイヤー自身がいろいろ試して「発見」していかなくてはなりません。開発者も「最初は何をしていいのかわからず戸惑うでしょう」と述べています。


とりあえず「知性」を使ってみます。すると周辺の何カ所かがハイライトされます。コマンドも変化し、「立ち上がる」「嗅ぐ」「聞く」になりました。これらで何ができるかも、プレイヤー自身で「発見」していかなくてはなりません。ハイライトされている部分をフォーカスして「集中する」を使うと、対象が何であるか識別することができます。対象に関する知識がない場合は「?」となります。


「集中する」で遠くに「隠れ場所」があるのを見つけました。ここで「記憶」をすると、画面上に位置が表示されたままになります(表示を消すために「忘れる」こともできます)。とりあえず隠れ場所へ向かいましょう。


移動においては『アサシンクリード』シリーズのように、障害物があっても自動的に乗り越えたり登っていったりする「フリーランニング」のうなシステムを採用。Aボタン押しっぱなしで走り、放すとジャンプします。サルなので木もスルスルと登っていきます。だんだんアサシンに見えてきました。


隠れ場所である岩場に到着。この中に隠れることで子ザルの冒険はいったん終了します。本作は特定のキャラをずっと操作するのではなく、キャラをスイッチしていくことができます(後述)。

人類は「発見」によって進化してしてきた



視点は変わり、同じ一族のサルが登場。遠くに仲間のサルたちも見えますね。居住地みたいなものでしょうか。このサルは「威嚇」や「取る」などの行動ができます。近くのものを取ってみましょう。


手に取った植物を「調べる」ことで、それが「オオバシダソテツ」ということが判明しました。こうやっていろいろな物を調べて知識を得ていきます。知識があれば、「知性」で判別できるものも増えていきます。


仲間の側で「分析」をすると、そのキャラの名前や状態が分かります。「ラル」という名前の女性(独身)のようですね。「交替」をすると、操作キャラをラルに変更することができます。

本作では操作キャラが死ぬと、一族に属する別のキャラに操作が移ります。本作におけるゲームオーバーは、一族全員が死に絶えたときです。一族以外の類人猿を見つけたときにリクルートして仲間に加えることもできます。シミュレーションゲームっぽさもありますね。


先史時代でもコミュニケーションは重要。先ほどのオオバシダソテツをラルに与えたら、コミュニケーションのニューロンが成長しました。ニューロンエネルギーはRPGで言うところの経験値的なもので、様々な行動から得ることができます。これらが成熟する(要は一定値貯まる)ことによってスキルなどがアンロックされていきます。周囲に子供が多いほど、ニューロンエネルギーを多く獲得できます。


動かずにAボタンを押し続けることにより、その場で「寝る」ことができます。このときYボタンを押すと「進化」「世代」「ニューロン」の画面に移行することができます。ニューロン画面はいわゆるスキルツリー的なもので、成熟したニューロンのノード(画面にある点)を解放することでスキルなどが得られます。


例えば運動機能の初期ノードをアンロックすると、運動スキルが得られます。片手に持ったアイテムを、別の手に持ち替えることができるようになりました。スキルツリーがあるとオープンワールドRPGっぽさが出てきますね。


「世代」のタブでは、時間を進めることができます。これによって子供は成人に、成人は老人に、老人は死去することになります。世代交換時には知識が失われることもあるので、必要なスキルは強化ポイントを使って定着(ロック)しておくといいでしょう。


「進化」タブでは次の種に進化することができますが、そのためには条件を満たさなければなりません。進化を続けていくことで、最終的にはヒトになっていくのでしょうか。エンディングまでのお楽しみですね。

ジャングルを駆け巡れ



手に取った果物を食することにより、「食べられるもの」ということが判明。さらにベリー由来の食物から得られる栄養に順応しました。画面下中央にある緑色の円は操作キャラの健康状態で、腹が減ったり疲れたりするとこの円が小さくなっていきます。


眠ることで健康状態を回復させることもできます。現代においても十分な睡眠は健康のもと。毎日定期的に4時間以上睡眠をとって健康を保ちましょう。


試しに老人の仲間と操作スイッチしてみると、あたりの景色が歪んで二重に見えるようになりました。画面下の緑色の円も小さいですね。これでプレイするのはきついので、元のキャラに戻しました。


拠点のそばに子ザルがいたので接触すると、背負うことができました。最初に出てきた子ザルを助けるため、このまま冒険の旅に出発します。


いろいろなものを「発見」しながらあちこちをさまよっていると、やがて夜になりました。しかし岩壁に張り付いて移動したり、枝の上を渡ったりなど、動きが本当に『アサシンクリード』っぽいです。エンディングで白いフードを被ったキャラが出てきて「実はアサシンの祖先だった」みたいなオチが用意されていたり……なんてことはないでしょうか。


漁場を見つけました。物だけではなく、特別なランドマークなども「発見」することができます。魚を取るための道具などはまだないので、今できることはありません。また、川では水を飲むことができます。


岩場に隠れている子ザルを発見。こちらを警戒して出てこないので、タイミングよくボタンを押してなだめましょう。


助けた子ザルを背負って拠点に戻ります。背中とお腹に一人(一匹?)ずつ張り付いているので、けっこう重そうです。途中、玄武岩を「発見」しました。そのうち石器が使えるようになるかもしれませんね。

一族を率いて生き延びろ



子供たちを無事拠点へ送り届けました。仲間に毛づくろいをして関係を深めていきます。つがいになれば子作りも可能に。子供を増やして一族を大きくしていきましょう。


複数の仲間を引き連れて行動することもできます。仲間は戦闘などをサポートしてくれます。また仲間が多いと「威嚇」の効果も上がります。数は力です。


道具の加工をしてみましょう。運動スキルのアンロックによって両手に物を持てるようになったので、加工したいものを左手に持ち替えます。それからLB長押しで加工モードに入り、タイミングよくRBを押すことで加工ができます。

ここでは小枝を取り除き、「棒」を作っています。右手と左手に別々の物を持って組み合わせたりなど、プレイヤーは(祖先が体験したのと同じように)試行錯誤しながら道具を「発明」することができます。


仲間に棒をくばり、戦力増強します。なんか木刀を持ってたむろしているヤンキーみたいな感じになってきました。


狩りでもしてみようと棒を手に、3人(匹?)パーティで出陣です。筆者の中ではもうヒトにしか見えなくなってきています。これが進化というものでしょうか。ちなみに画面右下の円内にある点は一族(操作キャラ以外)の子供(オレンジの点)、成人(大きな白点)、老人(小さな白点)を表しています。中央の大きな円とつながっているのは「操作キャラに追従している」という意味です。


巨大イボイノシシの登場。突進をかわしきれず、突き飛ばされてしまいました。負傷したうえ、手に持っていた棒も失ってしまいます。まわりにいた仲間たちも次々と跳ね飛ばされる始末。


全員負傷状態で武器も無くしてしまいました。痛む体を引きずりながら集まって反省会を開きます。正面から戦っていい相手なのか、そもそもあんな棒っ切れでどうにかなるものなのか。このあたりの試行錯誤も本作の醍醐味です。どうすべきかを考え、一族を勝利に導いてやりましょう。

集団で生き延びる一族繁栄サバイバル


本作は私たちの祖先がどうやって生きてきたかを追体験できるゲームとなっています。どうやって食べ物を発見したのか、どうやって道具を作ったのか、どうやって敵と戦って勝利したのか、プレイヤーは自分自身で創意工夫をしてこれらの難題に立ち向かわなくてはなりません。祖先たちと同じように何をすればいいのかを「発見」するゲームでもあるので、できれば攻略法などを見ずにプレイするのがいいかと思います。


本作において戦闘をどうするかは一つの山場になるかと思います。先ほどのプレイではイノシシだけでなくアフリカニシキヘビまで襲ってきて巻き付かれたりなど、踏んだり蹴ったりの展開になってしまいました。

敵のテリトリーでの戦いは「恐怖」によってドーパミンが減少し(画面左下のメーター)、0になると錯乱状態に陥ってしまいます。やはり弱肉強食の自然界は恐ろしいですね。現代に生まれて本当によかったと思えてきます。有史以前を舞台にしながらも新しいプレイ感覚を提供する本作。ぜひとも一度体験してみてください。

製品情報


    『Ancestors: The Humankind Odyssey』


    開発・販売:Panache Digital Games、Private Division
    対象OS:Windows
    通常価格:4,380円
    サポート言語:日本語、英語など13カ国語
    ストアページ:Epic Games StoreSteam


■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国の歴史ものを書いている作家。母は台湾人。人生の大半を中国と台湾で過ごす。中国の国立大学で9年間講師を勤め、現在台湾在住。シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

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