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中国を舞台に荷物をお届け!大型トラック運転シム『Truck Life』【中華ゲーム見聞録】

中国版『ETS』とも言えそうなトラック運転シムをプレイ。早期アクセスということで、浙江省~上海市あたりが舞台となります。

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中国を舞台に荷物をお届け!大型トラック運転シム『Truck Life』【中華ゲーム見聞録】
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中華ゲーム見聞録」第62回目は、中国を舞台に大型トラックで荷物を運搬するドライブシミュレーションゲーム『Truck Life』をお届けします。

本作はNo Games(成都リョウ嘆号科技有限公司、「リョウ」はりっしんべんに「京」)によって、11月26日にSteamで早期アクセス版が配信されました。トラック運転シムと言えば、有名なところでは『Euro Truck Simulator』(以下『ETS』)シリーズがあります。ヨーロッパを舞台に、トラックで各地に荷物を運んでお金を稼ぐという内容ですが、あくせく働かずにまったりとドライブをしているだけでも楽しいことから、長年に渡って根強い人気を誇っています。本作は『ETS』の中国版といったところでしょう。


本作の内容も『ETS』と同じく、配達の注文を受け、積み荷を他の地域へ送り届けるといったものです。ありそうでなかった、広大な中国を舞台にしたトラック運転シム。いったいどのようなゲームになっているのか、さっそくプレイしていきましょう。

中国のトラック運転手稼業



ゲームを起動させると、「全国3千万人のトラック運転手とその家族に捧げる」のテロップから、実写ムービーが始まります。内容はトラック運転手のドキュメンタリー。彼らの仕事がどのようなものなのか、夜も運転をしなければならないことなど、トラック運転手たちの日常や苦悩を知ることができます。


車内で寝泊まりし、なかなか会えない妻や幼い娘とスマホのビデオ通話を使って連絡を取り合う日々。常に移動をし続けなければならない仕事ですから、家に帰ることもままならないのでしょう。結構良質なドキュメンタリーで、数分続いてからタイトル画面に移行します。ドキュメンタリーの続きはゲーム中に見ることができます。プレイヤーはゲームとして気軽にトラックの運転を楽しんでいますが、実際はかなり大変ですね。


現実の厳しさを見せつけられたあと、ドライバーの名前とナンバープレートのナンバー入力です。名前は「Gamespa」にしておきました。ナンバープレートですが、「浙A」は「浙江省」の「A地域(杭州)」という意味で、中国各地から選ぶことができます。筆者が住んでいた河南省は昔「豫州」だったことから「豫」の表記でした。


ゲームが始まりました。まずはチュートリアルとして、すでに積んでいる荷物を目的地へ運びます。Wキーで前進、Sキーで減速&後退、A,Dキーで左右。残念ながらパッド操作には対応していません。右下がカーナビになっていて、その右側にオイルの残量、車体ダメージ、積載量が表示されています。


数字の1キーで車外視点、2キーで車内視点への切り替えができます。車外視点で見てみると、積み荷は豚だったようですね。ずっと停まっていたため、トラックの後方が渋滞になっていました。


とにかくナビに沿って進みましょう。キーボードだと操作が難しいですね。パッド対応が望まれます。それと衝突事故でいきなり罰金300元を取られました。本作では信号無視、速度違反などもしっかり罰金を取られます。


本作に登場する車は中国で実際に走っているものばかりで、背景も中国らしさが出ています。前方の右手に見える黒いバンは「順豊速運」という中国の宅配業者の車です。

荷物を各地に届けよう



いろいろと手間取っているうちに、辺りが暗くなってきました。曲がりくねった山道を登っていき、やがて目的地が近づいてきました。こういう場所、中国に本当にありそう。右手に車がずらっと停まっているのも、中国でよく見かける風景です。


目的地に到着。本作では、ナビゲーションで表示されている以外の道は進入禁止状態になるため、道に迷うことはありません。


地面にある青いマーカーの上にトラックを停めると、積み荷を下すよう指示が出ます。このとき「自動」「手動(簡単or難しい)」の3種類から選ぶことができます。手動だと、自分で運転して、荷物を下す場所に停めなければなりません。その分、報酬が少しアップします。


積み荷(豚)を下して任務達成。報酬は900元ですが、積み荷の破損があるとのことで、罰金として112元を払わなくてはなりません。あちこちぶつけながらここまできたので、豚へのダメージが大きかったのでしょう。


ひと晩休んで朝になりました。次に運ぶ荷物を選択する画面です。荷物によって行き先が違うこともありますので、どこへ行きたいかも考慮しながら選ぶといいでしょう。ここはまだチュートリアルなので行き先はすべておなじ。荷物ですが、クルミを選びました。荷物を積むときも自動か手動かを選ぶことができます。


ためしに手動(簡単)で荷物を積んでみました。地面に緑色のマーカーが現れるので、そこにトラックを停めるだけでした。停まったあとはTキーを押して荷物を受け取ります。クルミの入った箱を積んでさっそく出発!


ESCキーを押したときに出てくるメニュー画面からは、マップを見ることができます(拡大・縮小可能)。全体が見えるまで拡大してみましたが、現時点では浙江省とその北部の上海市あたりまでしか作られていないようです。中国全土をマップ化しようとなると、まだまだ先は長そうですね。


ここで問題発生。ナビではまっすぐ進むよう指示されているのですが、前方には進入禁止のマークが出ていて進むことができません。任務放棄しても進入禁止マークは消えませんでした。どうやらバグのようです。道の途中でセーブを取り、いったんゲームを抜けてから再開したのがまずかったのでしょうか。どうにもならないので、ゲームを最初からやり直しです。

交通規則を守ろう



名前とナンバープレートの入力から再度スタート。また豚を運ばなくてはなりません。今度は積み荷を下すときに手動(難しい)を試してみました。白い枠に車をきっちり停めなければなりません。Enterキーを押せばギブアップで、自動で積み荷を下してくれます。今回は上手く停めることができました。


またクルミを積んで山を降ります。今度は進入禁止マークは表示されず、先に進むことができました。やはりチュートリアルの途中でセーブしてゲームを抜けたのがまずかったようです。これからプレイする予定のある方は注意してください。


街中に入りました。道路の色や黄色の線の汚れがリアルです。背景には中国建設銀行の看板がありますね。その左には火鍋の看板。地域によって味が違い、河南省の火鍋はやたらとトウガラシが入っていて辛かったです。


臨安へ続く有料道路の入り口。これも雰囲気出ています。ちなみに中国の高速道路の最高速度制限は120キロなのですが、「最低速度制限」というのもあります。地域によって違いますが、追い越し車線は90~110キロなのでノロノロ運転はできません。トラックはスピードが出ないので、110キロ道路を走ることは禁止されています。


トンネルに入りました。これも中国のトンネルの雰囲気が出ていますね。天井にジェットファン(大きな扇風機みたいなやつ)がないのがちょっと気になります。


まだ燃料は十分ありますが、途中にガソリンスタンドがあったので給油してみました。緑色のマーカーのところに停まってEnterキーを押すだけで給油してくれます。奥に見えるのは売店ですね。中国の典型的なガソリンスタンドです。


農産品センターに到着。積み荷のクルミを下して報酬をゲットしました。しかし基礎報酬は1868元なのに、罰金で684元引かれて1184元に。そんなにぶつけていないような気がするのですが……。


次は上海を目指しましょう。中国で一番最初に高速道路ができたのが上海で、1988年のことです。筆者が最初に中国へ行ったのは小学生のころで、高速道路自体がありませんでした。荷物を運ぶ馬車が行き来して、道路が馬糞だらけでしたね。


上海に到着。大都市だけあって、臨安に比べて料金所の車線も多い。それと市内は信号が多く、信号無視一回ごとに200元の罰金を取られます。これに何度もひっかかりました。


虹橋で積み荷を下し、新たな積み荷を積んで今度は浦東へ。もう日も暮れてしまいました。上海は空港が虹橋と浦東で分かれていて、便によっては空港間を移動しなければならないので結構不便でした。


浦東の貨物センターに到着。スタート地点からここまでの移動に結構時間がかかりました。マップが中国全土になったらさらに長距離を走らなければならなくなるでしょう。本作が中国全土を網羅できることを期待しています。

中国の雰囲気が良く出ているドライブシム


基本的には『ETS』シリーズに近い内容ですが、舞台が中国になっていることで、ゲームの印象自体は違ったものに感じられます。風景なども実際の中国らしさが出ているのがいいですね。ただ操作が難しく、キーボードだと微妙な動きをしづらいのが難点です。早期アクセスということでバグも見られます。このあたりは今後のアップデートに期待したいと思います。


本作ではトラックを買い替えることもできますし、積み荷によっては専用のトラックでないと運べないものもあります。ただ新しいトラックは値段が高く、また配達で得られる収入が安いうえに罰金もあるため、お金を稼ぐのがなかなか大変。このあたりも改善してもらいたいところです。

本作は現在中国語のみに対応していますが、ゲーム内ですることは積み荷を運ぶぐらいなので、『ETS』プレイヤーなら言語の壁はほとんどないかと思います。現時点ではバグもあるので、次のアップデートまで様子見したほうがいいかもしれません。とはいえ、まだ早期アクセスですし、中国を舞台にドライブを楽しむことができるゲームは珍しいので、今後の発展が楽しみですね。

製品情報



※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

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