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オンラインゲーム産業が活気づくマルタ共和国の人気ハード&ゲームは?【異国ファストトラベル】

近年多くのオンラインゲーミング会社がゲーム・ライセンスを取得しているマルタ共和国。人気ゲーム機とソフトについて現地調査しました。

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オンラインゲーム産業が活気づくマルタ共和国の人気ハード&ゲームは?【異国ファストトラベル】
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不定期連載「異国ファストトラベル」では、地球をワールドマップとして捉えたファストトラベル的な体験を読者の皆様に味わっていただくべく、世界各国のリアルなゲーム文化を紹介していきます。回数制限なし、(ほぼ)ロード時間なし、もちろんジャンプ中にも使用可能です。連載第2回は、マルタ共和国のゲーム販売事情をお届けします。




近年、英語の語学留学先として人気の地中海に浮かぶマルタには、多くのオンラインカジノ会社があり、また多くのオンラインゲーム会社がマルタでゲームライセンスを取得しています。

ゲームライセンス取得は昨今のマルタが力を入れている分野で、ヨーロッパ各国より税金が安いことをメリットとして、各国のオンラインゲーム企業を招致しているそうです。アミューズメント機器やカジノなどのゲーミング活動のガバナンスを行うMalta Gaming Authority (MGA)という機関があり、ここでライセンスの発行などを行っています。

オンラインゲーミングについて国で力を入れているのだから、Steamを中心としたPCのオンラインゲームが主流で、家庭用ゲーム機などはそれほど人気がないのだろう……と勝手な想定をして訪れたマルタ。この想像はまったく裏切られる形となりました。



まずは、マルタのゲームショップを偵察。訪れたのは、マルタの首都であるヴァレッタとという街の目抜き通りにあるゲームショップ「eXOTIQUe」です。『ゴーストリコン ブレイクポイント』『ボーダーランズ3』『FIFA 20』のパッケージを印刷したものが看板に貼られていて、マルタのゲーム人気を裏付けられた感じで心が踊ります。PCゲームではないのが気になりますが。



入店すると入り口近くに『FORTNITE』『BORDERLANDS3』のフィギュアが並びます。進んでいくとゲームがズラリ。

PC/Xbox One/PS3/PS4の順に並んでいました。ちなみに、PS3のソフトは25%オフとなっていました。店先で一押しされていた『ゴーストリコン ブレイクポイント』と『ボーダーランズ3』が人気かと思いきや、店員さんいわく「やっぱり『Call of Duty』シリーズか『FIFA 20』だね」とのことでした。ゲーム機で人気なのは圧倒的にPS4だそうで、その次がXbox One。PCゲームはそれほど人気ではないそうです。まったくの想定外だったことがここであっさり判明しました。

価格は、Xbox One版『バトルフィールド V』が34.99ユーロ、『Call of Duty: Black Ops 4』が29.99ユーロ。PS4版『The Sims 4』が32.99ユーロ、『FIFA 20』が60ユーロ。そして『Minecraft: PlayStation 4 Edition』が30ユーロで、『Sid Meier's Civilization VI』が49.99ユーロでした。ゲーム機そのものはすでにみなさん持っているからでしょうか? 何箱も置かれているわけではなく1台ずつ飾られているようで、とりあえず主要機種は網羅されていました。





『Call of Duty: Modern Warfare』とPS4 Pro(1TB)のバンドルは439.99ユーロ。『FIFA 20』とPS4(500GB)のバンドルは339.99ユーロでした。また、Xbox One X(1TB)は479.99ユーロで、ニンテンドースイッチは279.99ユーロといったお値段。ゲームソフトもゲーム機も、ものによって日本より若干安かったり高かったりしています。



DUALSHOCK 4は59.99ユーロから。ニンテンドースイッチは主にケースが多く取り扱われていました。

この「eXOTIQUe」は主要都市にあるチェーン店で、ヴァレッタのほか、スリマなどにもありました。いずれも品揃えはほぼ同じで、ソフトはPS4のものが一番多く取り扱われていました。

決して混雑しているわけではありませんが、年齢、性別問わず、ひっきりなしにお客さんがやってきます。マルタには子どもが遊べるような公園はあまり見当たらないものの、おもちゃ屋が至るところにあるのですが、ニンテンドースイッチに関しては「子ども向け」という側面が強いようで、おもちゃ屋で売られていることが多かったです。


所変わりまして、こちらはマルサシュロック。マルタと言えば、こんな景色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。マルサシュロックは漁村の街で、毎週日曜日の朝から昼ごろまで市場が開かれます。ここでは、衣服やオリーブ、マルタ名産の塩などが非常に安く手に入るのですが、ひときわ混んでいるお店がありました。


寄って見てみると、そこは中古のゲームソフトショップでした。Wii、Xbox 360、Xbox One、PS4、PS3、PS2のソフトが順に並んでいますが、人だかりが多かったのはPS4ソフトの付近でした。そんなわけで、PS4ソフト売り場の写真を撮ろうと待ち構えていても、前がなかなか空きません……。

PS4の『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は20ユーロ、『Destiny』は12ユーロ。途中、20代後半くらいの男性が「ここに『FIFA 20』はないか」とやってきて、店員さんが「新品で50ユーロだよ!」と返事していました。「eXOTIQUe」では60ユーロだったので10ユーロ安いわけですが、誰かの新品を下取りしたのでしょうか。こちらも年齢、性別問わず、人がひっきりなしにやってきて、PS4の人気の高さが伺えました。

筆者が見ていた間のみの話ではありますが、マルサシュロックの中古ソフト売り場では3本ほどまとめて購入していった人がいたものの、「eXOTIQUe」でゲームを購入した人はいませんでした。もしかしたら「eXOTIQUe」で品定めをして、市場やオンラインで購入する……という買い方がスタンダードなのかもしれません。以上、PS4と『FIFA20』の人気を目の当たりにしたマルタのゲーム販売事情でした。
《H.Laameche》
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