大規模詳細宇宙シム『X4: Foundations』新Verの魅力、同作の今後、そしてコンソール移植が“無理”な理由―大型更新+DLC発売インタビュー【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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大規模詳細宇宙シム『X4: Foundations』新Verの魅力、同作の今後、そしてコンソール移植が“無理”な理由―大型更新+DLC発売インタビュー【特集】

宇宙SFオープンワールドシム『X4: Foundations』の大幅更新やコンソール移植の可能性、今後の予定などに迫ります。

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大規模詳細宇宙シム『X4: Foundations』新Verの魅力、同作の今後、そしてコンソール移植が“無理”な理由―大型更新+DLC発売インタビュー【特集】
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ついに2020年4月1日に、大型アップデート3.0と初DLC「Split Vendetta」の発売に至った、宇宙SFオープンワールドシム『X4: Foundations』。今回Game*Sparkでは、昨年のTGS直前インタビューに続き、同作を手掛けるEGOSOFTに、新たなアップデートの内容や同作の今後についてを僅かながらお聞きすることができました。本記事ではその内容をお届けします。

『X4: Foundations』とは?



同作はドイツのデベロッパーEGOSOFTが手掛ける、宇宙SFオープンワールドフライトシムシリーズの新作。同系統の作品の元祖である『Elite』ほどではないもののすでに20年以上の歴史を持つシリーズで、5作品と多数の拡張パックが作られています。


シリーズとしては、宇宙もの以外も含むあらゆるオープンワールド作品の中でも特に「世界そのものと経済のシミュレート」「規模の拡大が可能な、戦闘に限らない部下NPCの存在」と「サンドボックス要素の強いシングルプレイ」を重視しているのが特色。

生産サイクルの一例

流通する製品は実際に原材料から中間材料などを経て形となり、その相場もゲーム内での実際のNPCによる交易・流通の結果決まります。プレイヤーの輸送やステーションの構築、製品生産により実際にその相場に介入する事もできます。

最も高度な製品のひとつである宇宙船ではこうなる

部下については戦闘機から輸送艦、はては空母まで多数を従えていくことができ、一大勢力を作り上げることも。各部下は自動化も可能で、常に詳細な指示を行うこと無くゲームを遊ぶこともできます。『X4』を含むシリーズの大多数の作品では登場する大半の艦船をプレイヤー自身の操縦する船として扱うことも可能です。

活気ある貿易港や整備ドッグでは大小様々な船の行き来が絶えない

『X4』では、ごく一部を除き、今までのシリーズでは経済に含まれていなかった艦船の建造も含め、ゲーム内のほとんどの経済活動が実際のゲーム内の生産に立脚したものに。(NPC勢力の持つ資金力自体は無限)艦船からの自在な乗り降りなども可能となっています。

そんな同作ですが、2020年4月1日に、大規模な更新となる3.0アップデートと、初DLC「Split Vendetta」の配信が開始。ゲーム発売以来最大規模となるこの更新では、通常のメジャーアップデートでも毎回数百件の更新箇所があるところ、大きな追加コンテンツから非常に重要な改善・バグフィックスまで400件を超える内容の修正が施されています。


また、「Split Vendetta」では、今作でもキャラクターのみが先行して登場していた、シリーズ恒例の種族「スプリット」が本格的に参戦。シリーズ過去作同様の外見的特徴を備えた各種用途の艦船が多数追加されるほか、関連するストーリーもプレイ可能です。

追加コンテンツの主な内容としては下記となります。

◆ バージョン3.0の主要な内容
・新たなストーリーライン“外交ミッション”「A lever to move the worlds」
・新たな星系
・フランス語吹き替え
・3種のチュートリアルミッション
・新たなゲームスタート種類
・船員のスキルを向上させるためのバーチャルセミナーアイテム
・船員の移送
・カスタム可能な警告システム
・宇宙服を用いたドッキング
・所有宙域における警察権(違法となる物品)のカスタム
・新たな武装
・グラフィックエンジンの強化
・音声効果の強化
・マップやエンサイクロペディア、ステーションの概要やログブックのUIの強化
・ドローン/タレット/部下の部隊へのより簡単な命令法
・ヘッドトラッキングシステムや『X3』風含む別の操作法
・宇宙服時の酸素表示
・ログブックからの関連施設の逆引き
・数え切れないほどの改善と修正

◆ 「X4: Split Vendetta」の主要な内容
・スプリットの2大部族連合と、それに関連したストーリー
・ゲーム世界の大幅な拡張
・スプリットの新たな武装
・多くの艦船
・多くの新たなステーションモジュール

『X4』DLC記念開発インタビュー


――バージョン3.0おめでとうございます。今回のアップデートでは、要素の追加だけにとどまらず、軽いものからゲーム性を大きく変えるものまで700項目近い改善・修正が施されています。その中でも特に注目して欲しいところは何処になるのでしょうか。
EGOSOFT非常に大規模なため、特定の要素を取り上げるのは本当に難しいところです。しかし、特に自信を持っているのは“外交ミッション”の導入となる新たなストーリーパートです。『X4』発売から1年の間に、ミッションデザイナーを何人かチームに加え、大きく該当の部分を強化してきました。また、新たなチュートリアル、特に“航空学校”の開発にも力を入れました。

航空学校。専門のシナリオで基礎操作から応用までを学べる

――『X4』に限らず『X』シリーズの歴史はUIの複雑さや、命令を上手く聞かない部下NPCとの戦いでした。今回のアップデート3.0ではその点については改善が施されているのでしょうか。また、空母において、艦載機隊部下への指示などは大きく自動化ができるようになったのでしょうか。
EGOSOFTUIについては、命令や行動のメニューを含む全ての領域について改善を行いました。バージョン2.6と比較すると、メニューの構造はクリーンアップされ、よりわかりやすくなっています。もちろん、新たな命令や行動、AI命令なども追加されています。空母に特別に注力してはいないものの、ローンチトレイラーに登場するスプリットの空母“ラプター”はきっと気に入ってもらえると思います。

空母“ラプター”。本記事の後半で触れる本作随一の特徴も持つ

――今回のアップデート3.0で追加される「外交ミッション」はゲーム内勢力に、不可逆で多大な変化を加える、ストーリー仕立てのミッション(過去作における「プロット」)です。プレイヤーはどのようにして、勢力間を巻き込む陰謀に携わっていくことになるのでしょうか。また、ボソ・タのような新たな主要キャラクターを目にすることができるのでしょうか。
EGOSOFT「ハティクヴァ自由連合」を通じて出会える新たな主要キャラが登場します。そして、パラニドとスプリットの2勢力にそれぞれ存在する「外交ミッション」のストーリーでは、最終的に該当の勢力の政治状態に大きな影響を与える選択肢の内、ひとつを選ぶことになるでしょう。


――また今回の「外交ミッション」では今までのシリーズではあまり言及されていなかった「パラニド」に大きな焦点が当てられています。過去作内では地名や船名などで言及されるだけだった「大公」も関わります。プレイヤーは彼らについて更に知ることができるのでしょうか。
EGOSOFTもちろん(笑)。パラニドの物語では、彼らの神聖数“3”とともに、彼らの政治的指導者にまつわる闘争が描かれます。(筆注:パラニドは宗教的政治形態を持つ、プライドの高い理知的な種族で“3”を神聖な数として崇めている。『X4』では過去作の後に起きた分断により、それぞれに最高指導者「教皇」を擁立する2勢力に別れ紛争状態にある)

――次にDLCに話題を移しましょう。DLCでは「スプリット」の星系や船、武器などが追加されますが、既存種族への要素の追加はあるのでしょうか。
EGOSOFTDLC「Split Vendetta」ではスプリットの2つの部族連合、ゲーム世界の大規模な拡張、他にも言及されたようなスプリット関連の要素が追加となります。既存種族へは(DLCでなく)『X4』本体の3.0無料アップデートの一部として、新しい艦船や武器などが追加されています。


――スプリットの「外交ミッション」では、こちらも種族としてのスプリットに大きな焦点を当てた内容が展開します。プレイヤーにはどのような面に注目してほしいですか?
EGOSOFTスプリットは『X』シリーズのファンからユニークなデザインの船とともに愛されている種族です。今回、その期待を上回るものができたのではないかと思っています。

新ゲームスタート。なんと酸素もなく敵艦隊の目の前で宇宙に投げ出された状態から始まる

その後味方に拾われ、偵察機たった1機から勢力を再興し復讐を目指す長い旅路が始まる

スプリットのキャラクターとしてプレイする新たなゲームスタートでは、スプリットの部族連合間の大きな会戦の只中から物語が始まり、プレイヤーにはすぐに会戦の結果としてゲームの長期目標が与えられることになります。今までの『X4』では欠けていた長期的な目標と絡めて2つの連合の違いを中心とした(「外交ミッション」の)魅力的なストーリーへと人々をいざなえるのは嬉しいです。

――今回のトレイラーで大きく目を引くのは巨大な空母です。この空母はランディングパッドを船の内部に持っているように見えます。わたしたちは遂にそのような船を手に入れることができるのでしょうか。それはわたしが『X4』で最も欲しかったもののひとつです。(筆注:既存の『X4』の船で艦載機を扱えるものは、全て宇宙空間むき出しの艦表面に着陸用の“飛行甲板”を持つ構造であった)
EGOSOFTそのとおり!(笑)

空母“ラプター”後部
中型艦デッキは艦後部甲板だが、小型艦載機ハンガーは艦構造の内部に持つ

ずらりと並んだ、発進待機中の艦載機群

今までの同作の艦とは異なる、メカ作品的な「着艦」「発進」の楽しさが味わえるだろう

参考。同作のその他の艦はほぼすべてデッキがこの様な甲板状である

――話は変わりますが、次世代機(PS5、Xbox Series X)の情報が遂に発表されました。『X』シリーズはPCゲーム向けの複雑な操作性を持っているので決して容易なことではありませんが、将来的にそれらのハードにおいて『X4』が発売される可能性はあるのでしょうか。
EGOSOFT『X4』はすでにコントローラーに対応しているので操作系自体は必ずしも問題ではありません。大きい問題は技術的な部分で、現世代までのコンソール機では『X4』の宇宙のシミュレートのためのメモリが不足しており満足の行く形でゲームを実行できなかったのです。

同作では性質上、プレイヤーが居ないところでも膨大な船の処理がなされる
戦闘やあたり判定こそ簡略化されるが、経済や行動のシミュレートはそうもいかない

もちろん、該当の部分は次世代機では改善されるため、将来的に『X4』の動作が現実的であるか調査を行う可能性はあります。いずれにせよ次世代コンソールへの移植は「絶対にない」とは言えませんが、現時点での具体的な計画として明らかにできることは何一つありません。


――最後に、気は早くなりますが、本作では発売当初よりもう一つのDLCが発表済みです。こちらの発売に際しても今回のアップデート+DLCレベルの内容を期待してもいいのでしょうか。
EGOSOFTもちろんそれを目指しています。バージョン3.0と「Split Vendetta」の配信も始まったので、近々、今後6ヶ月から12ヶ月のロードマップを共有できると思います。続いて2020年後半に予定されている2つ目の『X4』の拡張DLCを正式にアナウンスすることができるでしょう。




今後のアップデートにも期待が高まる、PCならではな魅力に溢れた『X4: Foundations』はSteam/GOG.comにて5,580円/49.99ドルで配信中。2020年4月7日までは30%引きの3,906円/34.99ドルとなります。同様にDLC「Split Vendetta」は1,540円/14.99ドルで配信されています。


《Arkblade》

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