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冒険、交易、宝探しで海賊稼業を満喫!やりこみ系ストラテジー&ボードゲーム『Sink Again』【爆速プレイレポ】

発売からなるべく早いプレイレポートをお届けする爆速プレイレポ。今回は、海賊テーマのストラテジー&ボードゲーム要素が融合した『Sink Again』です。

連載・特集 プレイレポート
冒険、交易、宝探しで海賊稼業を満喫!やりこみ系ストラテジー&ボードゲーム『Sink Again』【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年12月18日にFlatcoonよりPC向けに正式版がリリースされた『Sink Again』について生の内容をお届けしたいと思います。


『Sink Again』とは

海賊をテーマにした一人用のシミュレーションゲーム。ボードゲーム要素を組み込んであり、ダンジョン内の攻撃などはダイス判定で行われます。交易や海戦、ダンジョン探索や宝探しなどさまざまプレイ可能で、ゲームの幅を広げるさまざまなコンテンツのアンロック要素も用意されています。

登場する海賊は酔っ払いからブードゥーの魔術師、スケルトンや猿までさまざま。ゲームは目的が異なる18種類のミッションが用意されており、毎回自動生成される海域やランダム性の高いアイテム配置などにより、プレイのたびに新しい体験ができるようになっています。

『Sink Again』の実内容に迫る!

本作はダイス判定やステータスなど、少し複雑なルールのためか丁寧なチュートリアルが用意されています。チュートリアルの内容は海賊の雇用やキャプテンの任命から始まります。ここでは近接キャラと魔法キャラそれぞれを雇用。それぞれの特性に合わせたストアでの買い物方法までわかりやすく教えてもらえます。

船員が揃ったあとは、プレイヤーたちの拠点となるTortuga島の「受付役」と名乗るホームレスからルーキー用のお試しクエストを受注。近くにある島のダンジョンの宝箱からタバコの箱を持ってくるように依頼を受けます。目標の島までの道中で海戦や略奪、ダンジョン内では探索や戦闘、宝の地図による宝探しなど本作の基本を楽しみながらしっかりと学べます。

本作は、チュートリアルがとにかく丁寧で優秀です。無事にタバコの箱を手に入れ、チュートリアルをクリアしたあとはタイトル画面へ。ここからいよいよプレイヤー自身が冒険を選ぶ気ままな海賊稼業が始まります。

チュートリアルの丁寧さだけでも評価できるレベル。

やり込めるシナリオは18種類!アンロック要素も!

本作には18種類のアドベンチャーシナリオが用意されています。プレイヤーは「特定交易品30個集めて」「ダンジョン内のアイテム持ってきて」などのNPCからのクエストを達成するのが目標です。シナリオはそれぞれ独立しており、難易度や初期ボーナスなど設定して最初からプレイする形式が採用。各シナリオをクリアすることで新たな種族や船、装備アイテムなどがアンロックされます。

プレイヤーが最初にやることは海賊を雇うこと。酒場ではさまざまな種族の船員がおり、基礎ステータスを確認可能です。難易度ノーマル以上の場合は保有スキルは雇うまで不明ですが、基礎ステータスのボーナスに関わるものは数値の違いで確認できます。船員が揃ったあとはオフィスでキャプテンを任命、これで出港準備は完了です。

本作の航海はWASDで移動、QEで砲撃というシンプルな内容。海図には未発見の島がどこにあるかうっすら表示されているため、まずは付近を探検するのがおすすめです。島に街がある場合は交易やアイテム購入、ダンジョンがある場合は探索ができます。また、航海中は敵海賊や海賊狩りが襲ってくることもあるため注意が必要です。

発見した島ははっきりと、クリアしたダンジョンは色付きで表示。

ゲームの基本は、冒険や交易でお金を稼ぎながら自身を成長させること。お金を稼いで新たに大きな船を買えば海戦にも強くなるほか、船員雇用枠も増えるため冒険がやりやすくなります。無事にクエストを達成することでシナリオクリアとなり、新しいゲームで使用できる新たな種族や船、装備アイテムなどがアンロックされます。

ひとつのシナリオは、だいたい2時間から4時間くらいでクリア可能。同じシナリオでも自動生成と難易度やボーナス設定の「縛り」によって何度でも楽しめるリプレイ性の高さも魅力です。最初はイージーでアンロック解放を目指してもいいかもしれません。なお、シナリオ以外にエンドレスで遊べるサンドボックスなども用意されています。

戦略性とダイスへの祈り!楽しいダンジョン探索

本作最大の魅力はなんと言ってもダンジョン探索!ダンジョンはターン制ストラテジー&ボードゲーム要素のシステムです。行動は「移動」と「アクション」それぞれ分かれており、まず移動に2つダイスを振り数値を決定します。その後、「部屋を調べる」「敵を攻撃する」などのアクションを選択してダイスで成功判定を決定する方式です。

ダイスの判定は海賊がそれぞれ持っているステータスで決定。ステータスには「攻撃」「防御」「インタラクト」ダイス数と成功値があるほか、判定成功時にボーナスが付く「ストレングス」「抵抗値」「スピード」があります。さらに特定場面でダイスが倍になる確率を得る「ラック」のステータスも存在。ステータスは種族特性やスキル、装備アイテムで変動します。

育ちきった船員”BEAST”のステータス。
攻撃に成功すると10のボーナスダメージでだいたい一撃で殺すまさに怪物です。

ダンジョン内はいくつかの部屋で構成されており、扉を開けるまで他の部屋の中はわかりません。また、部屋の中には敵や宝などのほか、罠が仕掛けられていることもあるため早目のチェックが必要です。部屋のチェックは「インタラクト」ダイスで行い、成功時に罠は自動的に壊れます。なお、インタラクトの数値は鍵のついた宝箱を開けるミニゲームにも関与します。

戦闘は攻撃側の「攻撃」ダイスと防御側の「防御」ダイスの判定成功数で結果が決まります。このあたりはTRPGのようなルールですが、基本的には仕掛ける側にほとんどデメリットはないためチャンスがあれば攻撃するのがおすすめです。また、消費アイテムの「ガス瓶」などを仕様すれば、ダイスに頼らず相手にダメージを与えることもできます。

ダンジョンでは要求されるステータスの種類が多いのですが、チュートリアルやヘルプテキストのおかげでほとんど混乱することはないと思います。苦労して敵を倒して手に入るお宝の喜びはやはり格別。成果によって船員がレベルアップするため、海域内のダンジョンはどんどん攻略していきましょう。

海戦でも接舷するとストラテジーフェイズへ。
勝てば船を奪えます


ここまで紹介してきた『Sink Again』ですが、海賊テーマの作品として非常によくまとまっているやりこみ系シングルゲームです。自動生成のマップとダイス判定によるボードゲーム要素の融合は毎回新鮮さを提供し、ターン制ストラテジーの戦略性や仲間を強くする育成要素も兼ね備えています。海戦や航海は少しシンプルですが、本作の肝はやはりダンジョンということなのだと思います。

登場する海賊たちもスキルや種族で一長一短で個性豊か。理想の海賊団を作るのはなかなか難しいですが、それぞれが個性を発揮してサポートしながら冒険する感覚は、プレイヤーになんとも楽しい物語性を与えてくれます。ボードゲーム要素も強い本作では、いかにプレイヤー自身が世界観に浸って「自分だけのシナリオを作るか」も楽しむポイントになりそうです。

苦労して買った船にもプレイヤーだけのドラマがある。

個人的に装備品が見た目に反映されることと、港では船員の姿がメインで表示される点が好感触。冒険で得た宝物や苦労の成果がそのまま視覚的に見えるのがなんとも嬉しいものです。もちろんサンドボックス以外ではセッションで分かれる彼らですが、短い時間でも不思議と思い入れが深くなるものです。

決して派手なゲームではありませんが、丁寧なチュートリアルのおかげで非常に遊びやすいゲームデザインです。海賊や宝探しなどの世界観が好きな方、少しずつプレイの幅を広げるじっくりやり込めるゲームが好きな人にはオススメの作品です。

タイトル:Sink Again
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年12月18日
記事執筆時の著者プレイ時間:8時間
価格:1,220円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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