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ちょんまげ頭の侍がマシンガンでゾンビを撃つ!?なんでもありのアクションRPG『サムライジャック:時空の戦い』【プレイレポ】

サムライがこん棒を振り回して、何が悪い!

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ちょんまげ頭の侍がマシンガンでゾンビを撃つ!? なんでもありのアクションRPG『サムライジャック:時空の戦い』【プレイレポ】
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2021年1月21日発売のPS4/ニンテンドースイッチ/PC(DMMGamePlayer)『サムライジャック:時空の戦い』は、アメリカの大手アニメ専門チャンネル「カートゥーン ネットワーク」が制作したアニメ、「サムライジャック」を題材としたアクションRPGです。

グラフィックは原作に忠実で、ストーリーは連続性を意識した作り。かつ、アニメを知らないゲームファンにとってもやりごたえ十分の作品となっています。このゲームの実態を見ていこうと思います。

悪の権化たる「アク」を倒す物語


ゲーム開始後、冒頭からアニメーションによるストーリーが展開されます。主人公は日本人のサムライである「ジャック」。彼を操作し、魔王たる存在である「アク」を倒すことが本作の目的となります。

主な登場人物は以下の通りです。


主人公のジャック。日本人であり、ジャックとは偽名です。本名は誰も知りません。顔の堀が深すぎてどう見ても日本人じゃないところ以外は、純粋な日本のサムライという風体ですね。


全てを支配する悪の帝王「アク」。英語では「アクー」と発音されています。顔は獅子舞や竜を模しているそうです(公式サイトより)。本作の黒幕で諸悪の根源ですが、ちょっと間の抜けた発言も見受けられるかわいいやつ。


アクの娘「アシ」。「アク」が「悪」を語源として名付けられているとすれば、「アシ」の語源は、足なのか脚なのか葦なのか…。黒装束で変な髪型ですが、作中に出てきた彼女は結構可愛い。ジャックと恋仲になっている様子。

オープニングムービーの後から実際のゲームプレイに突入します。この際、平面のアニメ―ションから、ゲーム用の3Dグラフィックに変わるのですが、このグラフィックが見事。アニメのデザインを忠実に再現しており、映像のクオリティに驚かされます。

簡単操作で爽快アクション 育成要素も充実


ゲームは3人称視点の360度アクション。『ゼルダの伝説』みたいな感じですね。操作は直感的で、タイムラグやもっさり感も無く、かなりスムーズ。弱攻撃に強攻撃、飛び道具などいくつかの攻撃操作があります。刀を使ってバサバサ敵を切り倒す感覚は爽快そのもの。


ボタン連打によるコンボ攻撃が重要な他、飛び道具を活用することもポイント。小刀や手裏剣、弓矢による遠距離からの攻撃が非常に有用です。特に大勢の敵に囲まれる場面などは、距離を取って飛び道具で敵の数を減らしてから近距離戦に持ち込むことがカギとなります。


「アクションRPG」と銘打たれているとおり、キャラの育成要素もあります。入手したポイントを消費して「心・技・体」のいずれかを成長させる形式。それぞれに能力、スキルが用意されており、二段ジャンプができるようになったり、ボタン連打によるコンボが増えたり、オーギ(奥義)を使えるようになります。一方で、あえて育成せずに自分のプレイスキルを頼りにプレイするのも楽しみ方の一つです。


思っていた以上に操作性、システム、育成要素などが充実していて、一本のアクションゲームとして大変やりごたえのある作品だと感じました。難易度選択もあるので、ゲームが苦手なアニメファンから、歯ごたえを求めるゲーマーまで、様々な層に受け入れられる一本だと言えるでしょう。

モーニングスターやハンドガンを駆使して戦うサムライ


この『サムライジャック』の面白さは、そのハチャメチャな物語設定にあります。もともと日本の侍だった主人公は、悪の化身である「アク」を退治するために対決。すんでのところで「アク」の力により未来に飛ばされてしまいます。未来世界はエイリアンや空飛ぶ車などであふれかえったSFチックな世界。この環境で主人公は「ジャック」と名乗るようになり、元の時代に戻ってアクを倒す方法を模索していく、というのが原作の大筋です。


このストーリーからわかる通り、サムライとSFのごった煮感が「サムライジャック」のベース。ゲームでもその良さが存分に発揮されています。

冒険するステージは多種多様。序盤は岩山や、いかにも日本風の民家のならぶ風景など「侍」らしい雰囲気があります。しかし、その後は西洋風の墓場や、未来都市などが舞台となり、ステージごとに景観が大きく変わるため飽きがきません。出てくる敵は、ゴキブリのような化け物や、ゾンビ、ライフルを持ったブリキのワニなどなんでもあり。


ジャックの使用する武器にもこの独特の設定が顕著に出ています。飛び道具類はゲーム内では「サブ武器」と呼ばれ、最初は手裏剣、弓矢などが主ですが、途中でハンドガンやマシンガンを入手可能に。「まげ」を結い、着流しを着た男が、マシンガンでゾンビをバンバン撃ち倒しているところを見ていると、もう何がなんだかわからなくなってくると同時に、言い知れぬ快感があります。


「得物」と呼称される近接武器も、初めは刀や竹槍などがメインです。それが徐々に「モーニングスター」や「スレッジハンマー」などおよそ侍の武器ではない物を入手できるようになります。モーニングスターは「こん棒」に分類され、そこそこの破壊力と攻撃速度の速さがウリ。一方のスレッジハンマーは、振りが非常に遅い代わりに一撃の威力が絶大な「ハンマー」に分類。刀はそれらの中間のような位置づけです。状況によっての使い分けが重要になってきます。他にも「拳」や「槍」など得物は多岐にわたります。


近接武器はそれぞれ種類ごとに熟練度も設定されています。1段から始まり、使い込むにつれて2段、3段と上昇。表記は画像の通り「刀1段」や「ハンマー2段」という形に。最初は「初段」だろ、と思うところですが、そんなちょっと緩い日本語もこの作品の雰囲気にピッタリな気がしますね。


満遍なくそれぞれの武器を使い分け、熟練度を上げて状況に対応することが求められます。もちろん、ひたすら一つの武器だけ極めるという遊び方も良いでしょう。こん棒の扱いに特化したサムライ、なんてのもユニークで面白いのではないでしょうか。


この混沌とした感じこそが、「サムライジャック」の本質的な魅力なのだろうと強く感じます。メチャクチャだけど不快ではなく、むしろ突き抜けた爽快感が得られるゲームになっています。



色々突っ込みを入れましたが、原作の良さをしっかり踏襲してゲームとして丁寧に作り込まれた作品であることは間違いありません。面をクリアするごとにスコアが表示されるので、何度も繰り返し挑戦してハイスコアを目指す楽しみも。刀でクリアしたステージを、次はこん棒で攻略する、など遊び方の自由度が高いのも評価ポイントです。


筆者はゲームプレイ前、このアニメの内容を知りませんでしたが、それでも非常に楽しむことができました。手軽でやりごたえのあるアクションゲームを探している人にはうってつけの作品となっています。

『サムライジャック:時空の戦い』は2021年1月21日に、PS4/ニンテンドースイッチ/PC(DMMGamePlayer)で発売予定です。

ちょんまげ頭の侍がマシンガンでゾンビを撃つ!? なんでもありのアクションRPG『サムライジャック:時空の戦い』【プレイレポ】

《竜神橋わたる》
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