Epic Gamesは、PC/PS4向け60人パーティーゲーム『Fall Guys: Ultimate Knockout』の開発元であるMediatonicを含むグループ企業Tonic Games Groupを買収したことを発表しました。
発表では、ゲーム性に変化はなく、今後もプラットフォームを問わずプレイヤーに素晴らしい体験を提供するために投資を続けていくとしており、近日中のXbox/ニンテンドースイッチでの展開予定にも言及しています。
またEpic GamesのCEOティム・スウィーニー氏は今回の買収に対し、「Epicがメタバースの構築に投資し、Tonic Gamesもこの目標を共有していることは周知の事実です。Epicはこのバーチャルな未来の構築に取り組むにあたり、強力なゲーム、コンテンツ、体験を構築する方法を知っている優れたクリエイティブな人材を必要としています。」と述べました。
Mediatonic側の発表では、この買収によってコミュニティのサポートを継続しながらゲームを改善し、本作をより多くのプレイヤーに提供する計画を加速させることができると説明。さらに発表内でのFAQにて、ゲームプレイに影響はないこと、現在のプラットフォームであるSteam/PS4でゲームを所持している場合は今後も変わりなくプレイやアップデートが受けられること、同じEpic Gamesのタイトルである『フォートナイト』『ロケットリーグ』のアカウントシステムやクロスプレイといった機能を取り入れたいことなどが語られています。なお、基本プレイ無料化への移行については「今のところ発表することはない」としています。
買収がゲームに影響することはない点が強調されていますが、過去に『ロケットリーグ』の開発運営を行うPsyonixが買収された際はすぐさま大きな変更はないとして、買収から約一年後に基本プレイ無料化とEpic Gamesストア独占配信、さらにSteam版の新規配信終了が発表されています。今回の発表でも基本プレイ無料化に関しては含みを持たせた内容となっており、今後の展開に注目が集まります。
なお、Tonic Games Group傘下の企業が手掛けるタイトルとしては、『PC Building Simulator』や『Mars Horizon』、『Good Company』などが存在。今回の買収では、これらの作品にも何らかの影響が生じる可能性があるかもしれません。