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脳を吸え!ゾンビのお前のごちそうはすぐそこだ『スタッブス・ザ・ゾンビ』カルトゾンビゲーが今蘇る【プレイレポ】

ゾンビが街にやってきた!続編が出るかはあなたのお財布にかかっているかも?

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脳を吸え!ゾンビのお前のごちそうはすぐそこだ『スタッブス・ザ・ゾンビ』カルトゾンビゲーが今蘇る【プレイレポ】
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2021年10月26日にTHQ Nordic Japanより、PS4/ニンテンドースイッチ版が発売となった『スタッブス・ザ・ゾンビ:Stubbs the Zombie in Rebel Without a Pulse』。かつて2005年に発売され、「プレイヤーがゾンビとして人々を襲う」内容でカルトな知名度を誇ったゾンビゲームのリマスター版である本作について、本記事では製品版サンプルを用いたプレイレポートをお届けします。

一口にゾンビと言っても様々なジャンルがあり、走る走らないなど人それぞれの好みや趣味が存在します。ゲームではカプコンの本家本元『バイオハザード』が初期3作でクラシックな王道ホラーを確立した後、2005年にアクション寄りの『バイオハザード4』、2006年にハードコア系の『デッドライジング』と、人気拡大に伴って同じゾンビでもジャンルの違うシリーズを立ち上げます。

本作『Stubbs the Zombie』はこれらに並ぶ2005年にリリースされました。コミカルさを前面に出した「ホラーコメディ」となっており、映画で言えば「バタリアン」のような雰囲気ですね。グロテスクな描写はありつつも、それが滑稽な情景に見えてくるあまり怖くない分野です。とはいえ、主人公の内臓は見えているわ腕や頭がちぎれるわで、脳みそや血がぶちまけられると笑えてくるようなマニアックな方々はもちろん、阿鼻叫喚が座右の銘の人、ブラックな刺激がほしい人にはちょうどいい塩梅のゴア表現です。

この時期は家庭用機の表現力向上に伴い、広いフィールドや大勢のキャラクター表示など、ゾンビにはうってつけの「わらわら」がしっかり見せられるようになりました。ゾンビゲームが次のステージに進む波に乗って、本作は知る人ぞ知る快作となったのです。

本作の舞台は、ロボットが闊歩し車が空を飛ぶ50年代のレトロフューチャーな街、パンチボール。労働から解放された人間たちがノー天気に過ごしている場所です。ナウなヤングのアベックが呑気にいちゃついてるところへ…

どこから生えてきたの?と思わずツッコみたくなる状態で、本作の主人公であるゾンビ、スタッブスが登場です。せっかくのゾンビなのにホットドッグに食いつくスタッブスはともかく、ゾンビよりもホットドッグの心配をする男に、死人の区別がつかないロボットと、ツッコみ不在の硬直状態。このままではらちがあかないと、スタッブス君自らどつく羽目に。ところでゾンビ映画の若者はなぜスタジャンなのでしょう…?

スタッブスができる基本のアクションは、直に殴る、脳みそを食べる、文字通り体を張った必殺技の3つ。単独でできることはこれくらいで、背後ではなく正面から攻撃するときは、数回殴ってからでないと脳みそを食べられません。結構不器用なスタッブス君です。ゾンビですから。

本作はHDリマスターのため、不具合修正は施されていますが、アクション面は初代Xbox当時のままです。そこそこ俊敏ではあるものの「歩く」タイプのゾンビなので、リメイクされた某宇宙人のような機敏な動きはできません。そのため、とにもかくにもこの「もたもた」とどう付き合っていくかがこのゲームの鍵となります。

街中には浮かれポンチな一般人がたむろしていますが、それに加えて、騒ぎを聞きつけて警察官が急行してきます。結構な人数が銃撃してくるので、いくら不死身といえども一人きりで向かっていけばあっさりとやられてしまうでしょう。一応体力回復の手段はありますが、その場で長い間静止しないといけないので、無謀な突撃は避けた方が無難です。

でも心配はいりません。偉大なるロメロの法則「ゾンビに食われた人間もゾンビとなる」を利用してやりましょう。スタッブス君がおいしくいただいた人間はゾンビ仲間に加わり、自律して手近な人間を襲います。しばらく泳がせておけば、ゾンビアウトブレイク初期を描いた作品で見慣れた光景が現れてくるでしょう。プレイヤーの仕事は「最初の一匹」として、着実に感染を根付かせることなのです。

ゾンビは突き飛ばしてある程度向かう方向性をコントロールでき、適当に散らばらせておけば勝手に仲間が増えていきます。ある程度の勢力になったら指笛を吹いてゾンビを集合させましょう。武装集団に立ち向かうには人海戦術、一斉に襲いかかれば多少強力な火器が相手でも倒せるはずです。

このとき、先陣を切って一番槍になると当然標的になるので、群れの後方から紛れていくか、脇から回って背後を狙うか、いずれにしても他のゾンビと歩調を合わせることが大事です。

それでも距離を詰められてしまったら……そんなときこそ強力な攻撃手段となる必殺技の出番です。最初の時点で使えるのは、悪臭で周囲をノックダウンする「放屁攻撃」。相手がやられているうちなら脳みそも食べ放題です。これで再使用までのエネルギーも回復できますね。これを繰り返してゾンビの群れを拡大し、ステージ攻略を進めていきます。

なお、スタッブスの必殺技は他も大半同レベルの超コミカルなものなので、プレイの際は入手を楽しみにしておきましょう。

場所によっては強力な乗り物を使う場面も。走れなくても案外器用なところがあるんですね。物理演算の挙動がふわふわしているので、適当に吹っ飛ばしているだけも妙にギャグっぽい画で面白くなってきますが、これに頼っているとゾンビ化しないので戦力が全然増えないままです。地道に噛み付いていった方が有利なこともあります。

ステージを進めていくと遠隔攻撃の「すい臓爆弾」(リモート起爆付き。すい臓がなんで爆発するのかは置いておきましょう、この際)を使えるようになります。連続してできるのは最大3回までですが、かなり遠くに投げられる上にゾンビ化も誘発できるので、警官の群れに遭遇したらグレネード代わりに一発お見舞いしてやりましょう。

便利機能満載のスイスアーミーマンなスタッブス君なら、解剖台に捕まった絶体絶命の危機も何のその。腕をちぎれば…

自在に遠隔で動かせてしまいます。アダムスさん家のごとくさかさかと地面を這い回り、壁だって上れちゃいますよ。もはやゾンビと言うより魔法の一種では?ダクトを伝って別室に入ると、おあつらえ向きの囚人が一人。

頭に飛びかかるとターゲットを意のままに操れるようになります。さすがにそのままゾンビ化とは行きませんが、看守を殴って倒すこともできますし、このように押し通るだけではたどり着けない場所にも行けるのです。

無事に用が済んだらこの通り、回収しなくてもすんなり腕が生えてきます。不死身って素晴らしいですね!

こんな調子でパンチボールの侵略は進んでいきますが、スタッブス君は珍しいものに目がないようで、人間よりもそちらの方に興味がある様子。せっかくガイドロボもついてきているようですし、脳みそをつまみ食いしつつパンチボール巡りを楽しみましょう。

案内板の女性に一目惚れのスタッブス君。よほどタイプにドンピシャだったのか、ハートマークがとっちらかってますが、ちょっと尋常ではない感じ。なにかあったりして……

警察署においてあったスノードームに興味津々。一応敵の懐なんですが……

木製のドアはぶち破るのがゾンビのお約束。

吹っ飛ばされても帽子はちゃんと忘れないスタッブス君。こう見えておしゃれには気を使ってます。

スタッブスはダンスしょうぶをいどまれた!舞台はスリラーなナイトフィーバーへ!?

そんなこんなでスタッブス君の「脈なき反抗(Rebel Without a Pulse)」はマイペースに続いていきます。時節はもうすぐハロウィン、マルチプレイもあるので夜更かしパーティのお供にいかがですか?

『スタッブス・ザ・ゾンビ:Stubbs the Zombie in Rebel Without a Pulse』PS4/ニンテンドースイッチ版は発売中。PC版もEpic Gamesストアにて配信中です。


《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

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