気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Vexan Studio開発、PC向けに11月18日に早期アクセスが開始されたメカvsエイリアンRTS『Alien Marauder』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、メカの軍団を指揮し、エイリアンの大群と戦うRTS。エイリアンたちはウェーブで襲ってくるので、その襲撃に備えるため、建造物の強化や戦闘ユニットの配備などを行います。2つのモード、そして2人のヒーローから1人を選ぶシステムも特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。
『Alien Marauder』は、2,050円で早期アクセス配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Vexan Studio私たちはRTSゲームを開発しているスタジオで、中でも私は世界一のRTSジャンキーだと思っています。
私を含む開発チーム全員がRTS好きで、特に『Command and Conquer』シリーズ、『Starcraft』『Warcraft』シリーズ、『Warhammer』シリーズなどがお気に入りですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Vexan Studio昨年から、多くの人からのもっと楽しいRTSゲームへのニーズが高まっていることに私たちは気が付きました。ひたむきなRTSプレイヤーとして、私たちはこのジャンルがまだ人を自分魅了できると思い、挑戦することにしたのです。そうして生まれたのが、本作です。
――本作の特徴を教えてください。
Vexan Studio昔のRTSゲームは、それぞれのユニットへの厳しい制限があります。例えば、同時に存在できる数の制限ですね。私たちはグラフィック技術に力を入れ、この厳しい制限を取り払いました。現在、本作では最大10万ものユニットが一つの戦いに登場し、壮大なバトルシーンを描き出します。
また、本作はローグライク要素の比重も大きく、プレイするたびにまったく異なるゲーム体験が可能となっています。
しかし、私たちはマルチプレイヤー要素を追加する予定はありません。もししてしまえば、すべてが競い合いになってしまうでしょう。そしてフレンドリーなゲームではなくなってしまいます。それは私たちの目指すものではないのです。
――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Vexan StudioRTSに少しでも興味がある人すべてにプレイしてもらいたいですね。本当に少しで十分です。本作のプレイ中はスペースバーを一回押すだけでポーズがかかりますので、いつでも戦術を考えられるようになっています。APM(Action Per Minute:一分間にプレイヤーができるアクションの数)のような能力は必要ありません。
――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?
Vexan Studioまだ正確にはどれぐらいの期間になるかわかりません。本作のあらゆるものがプレイヤーの皆さんを満足させられるよう、引き続き改善作業をしていく必要があります。新しいヒーローたちや、まったく新しい要素が入ったステージも追加予定です。
――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。
Vexan Studio今のところとても効果的だと思います。早期アクセスのおかげでプレイヤーの皆さんと交流することができ、フィードバックや様々なリクエストを聞くことができるのは、開発にとってとても助かります。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Vexan Studio宇宙戦争をテーマとしたフィクションから主に影響を受けていますね。「スターシップ・トゥルーパーズ」「エイリアン」『Starcraft』、そして他の欧米の映画ですね。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Vexan Studio日本語ローカライズを私たちの手でするのはとても大変です。しかし、Steamワークショップには翻訳ツールが用意されており、プレイヤーの皆さん自身で翻訳をしていただき、Modとしてアップロードしていただくことができます。どうぞお気軽にやってみてください!
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Vexan Studioまったくありませんでした。私たちの街では新型コロナへの対応が上手くいっており、これによる開発の遅れはなかったのです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Vexan Studio大丈夫です!私たちのゲームにより、視聴者や寄付が増えると嬉しいです!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Vexan Studio日本のプレイヤーの皆さん、こんにちは!私たちはRTSを作っている開発チームではありますが、メンバーの多くが『ドラゴンクエスト』シリーズから最新の『マリオ』シリーズまで、日本のゲームの大ファンです。私たちがこれらの作品を楽しんだように、皆さんにも本作を楽しんでいただけると嬉しいです。ありがとうございました!
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。