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SFホラーの王道体験!『Hidden Deep』海底洞窟にこだまする恐怖の断末魔【プレイレポ】

「エイリアン」「プロメテウス」から着想を得ているとのこと。

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SFホラーの王道体験!『Hidden Deep』海底洞窟にこだまする恐怖の断末魔【プレイレポ】
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海抜マイナス10,000メートルの海底にあるとある研究施設。ここで発見された未知の現象を調査していた研究員たちからの連絡が、ある日突然途絶えてしまう。
生存者が残っているのか、何が起こっているのか、
救出隊は真相を探るべく、沈黙した海底洞窟に向かった……


Hidden Deep』は映画「エイリアン」シリーズなどのSFホラーをモチーフにした2Dアクションです。プレイヤーは生存者が消えた海底鉱山の探査に向かう隊員となり、様々な機器を使って未知の脅威が待ち受ける深淵の奥底へと進みます。真っ暗闇にギラギラと光る無機質な投光照明、そういうところに妙な寒気を感じるそこのあなた、向いてますよ?

隊員にはそれぞれ職種があり、最初に操作するMURPHYは偵察兵(スカウト)です。ロープを射出するグラップリングフックや、周囲を探索するスキャナーなど、率先して前に進むために必要な道具を備えています。先行して安全を確保し、道を作る役割を担います。

キーボード+マウスの操作の場合、移動はWASD、照準はマウスでコントロールします。ゲームパッドのサポートもありますが、繊細なエイミングが必要なためあまりお勧めはできません。

銃にはタクティカルライトが付いており、構えると通常よりも遠くまで見渡せます。初見殺しのトラップも多数あるので、まずは慎重な索敵をしながら進みます。会敵はそれほど多くはないものの、遠くから音が聞こえたり、不気味な地鳴りがしたり、王道ホラーの「怯えながら進む」雰囲気は良く出ています。

身長と同程度の段差なら飛び降りてもなんとかなりますが、それ以上に深い縦穴だとグラップリングフックを使って降りなければなりません。隊員はスペランカーほどではないものの割と常識的な範囲の身体能力で、生身の人間だと危険な加速度では大抵打ち所が悪く死んでしまいます。例えば遠い位置にフックをかけてスイングしようとしても、壁に叩き付けられて死亡、というケースもあり得ます。

設置後は銃を手にして敵に備えつつ降下できますが、ベータの時点では動作をするごとに銃を構え直さなければいけないので、できれば逐一仕舞わなくて良いような改善が欲しいところです。

先に進んでいくと、異変の原因であろう未知の生物と会敵しました。洞窟内でよく出会うのが羽虫型と芋虫型。銃による射撃で対処しますが、的がとても小さく簡単には当たりません。中には一発当たっただけでは死なない個体もいて、『バイオ』で迫ってくるゾンビのようなしぶとさがあり、一回外しただけで距離を詰められて被害を食らいます。その代わりにかなり広い範囲まで射線の先を見られるので、とにかく油断しないことが大切になります。

スカウトが使う道具を一つずつ見ていきましょう。まずは最もよく使う「グラップリングフック」。『海腹川背』のようなスイングもできなくはないですが、前述の通りあまり大胆な行動はできないので、着地点を確認してからでないと危険です。両端を固定すれば、ぶら下がって橋のように使うことも可能です。

続いては単純なロープ。こちらは縦穴に設置して後続の隊員のための道を作ります。

こちらのスキャンボールは危ない場所へ先行させて様子を見るツールです。使用回数に限りがある使い捨てタイプですが、かなり遠いところまで確認できます。スキャンだけでなくデコイ、簡単な攻撃の機能も備えている優れもの。少しでも敵の数を減らせるのはありがたいですね。

地形スキャナーと指向性爆弾を使えば、薄い岩盤を壊して地下への縦穴を作ることができます。行き止まりに見えるところでも、すぐ真下に空間が広がっている場合があり、突破口を見つけ出せることでしょう。

探索していると土砂で埋まった通路を見つけることがあります。ここで登場するのが二つ目の職種、エンジニアです。エンジニアは重機の操縦ができるので、掘削機で岩盤を掘り進めたり、クレーンを使って輸送したりできます。スカウトだけでは進めなかった崩落跡も、エンジニアと重機を連れてこられれば新しいルートが開かれるのです。

ただし、スカウトが持っているツール類のほとんどはエンジニアでは使えません。重機を使っている間はもちろん無防備です。プレイヤーは隊員を切り替えながら、職種の連携を利用して探索を進めていくのです。

隊員が複数になると、ある隊員に移動を指示しながら別の隊員を動かせます。例えば重機をエンジニアで動かしながら、スカウトで索敵をするというのが順当な使い方でしょう。ただし今回のベータ版では会敵しても止まってくれないので、なかなか思い通りの連携は難しいところです。最大4人同時に操作することになるので、今のところはひとりずつ着実に操作する方が良いでしょう。COOPプレイもあり、スカウトとエンジニアで分担すると良いですね。

複数隊員の操作が可能になったところからがこのゲームの本番で、ステージ4の時点で早速2ルートに分かれて探索を進めることになります。このときに大切になるのが絶対的な安全の確保です。作業によっては隊員たちがバラバラになって行動することがあり、操作していない隊員は自分の身を守る手段がありません。そのため、広い空間の索敵で一匹見逃していると、無防備な隊員が餌食となることもあるのです。チームが分散したところでひとりずつ…なんてよくありますよね?

もちろん弾薬が尽きれば射撃は不可能、高い難易度では撃ち尽くしてお手上げ状態も十分あり得ます。残りの弾数であと何体ぐらい倒せるのか、サバイバルホラー的な焦燥も感じられます。

となると、初見殺しのトラップが用意されているのもお約束、羽虫退治に慣れてきた頃に現れるのがこのミミズ型。「上から来るぞ!気をつけろ!」とは誰が言ったか、楽勝楽勝と油断しきったプレイヤーを真上から奇襲する厄介な相手です。

ヘルメットだけがその場に残されるのが得も言われぬ趣があります。天井の色に擬態していても見分けるのは難しくないですが、デコイにも引っかからずかなり近づかないと這い出してきません。さっさと走り抜けるか、きちんと始末してから進むか、手持ちの弾薬と相談です。

銃の構えなどスムーズな操作とは行きませんが、どこから襲われるか予測できない緊張感と、ミスしたら見事な死に様を見せてくれるホラーのお約束で、『エイリアン』的な体験をしたい人にはうってつけです。何かありそうだな、と思ったら大体何かあるので、わざと引っかかって凝った演出を楽しむのも一興ですね。難易度は3段階あるので、操作が苦手な人でも十分に楽しめます。三度の飯より断末魔の叫びが好物なら、24日(日本時間で25日)からの早期アクセスをお見逃しなく。……おや、今何か聞こえたような……?

『Hidden Deep』はSteamにて発売中です。


《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

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