コナミは、浮世絵風ローグライク剣戟アクション『GetsuFumaDen: Undying Moon』のニンテンドースイッチ版を2022年2月10日にリリースしました。本作は、1987年に発売されたファミリーコンピュータ向けアクションRPG『月風魔伝』の世界観を引き継いだ新作アクションです。
舞台となるのは『月風魔伝』にて初代・月風魔が地獄の魔王「龍骨鬼」を封印したおよそ千年後の世界。龍骨鬼の復活により魑魅魍魎が溢れ出し、この世に危機が迫る中で、月氏二七代目当主・月風魔は原因を探すべく、また、行方不明になった兄を探すために地獄へと赴くことになります。
2021年5月にSteam早期アクセスでリリースし、これまで新キャラ・武器・ステージの追加やバランス調整など数度のアップデート。ニンテンドースイッチ版では製品版(バージョン1.0.0)となり、これまでのアップデートが反映されています。なお、Steam版も2022年2月17日に早期アクセス版が終了することが発表されています。
本稿では、『GetsuFumaDen: Undying Moon』のこれまでの歩みとニンテンドースイッチ版のプレイレポートを紹介。やりごたえ抜群なローグライクアクションの魅力をお届けしていきます。
『GetsuFumaDen: Undying Moon』とは
月風魔が挑む地獄は複数のステージで構成されており、最後に控えるボスを倒すことで新たなステージを選択していく方式。ステージ内の施設やアイテム、敵の配置は毎回変化します。また、ステージ内で死亡した場合は入手したアイテムをほとんどロストするので注意が必要です。
月風魔が使用できる武器には「刀」「両得物」「鈍器」などの“主武装”と、「弓」「火縄銃」「撒菱」などの“副武装”の2種類が存在しています。各武装は2つずつ装備でき、瞬時に切り替えて使い分けることも可能です。本作では武器を本拠地に持ち帰れず、探索ごとにランダムで入手するシステム。武具には段位や固有スキルなどのランダム性もあり、状況に応じた武器の取捨選択が重要です。
また、地獄で入手する素材で武器や自身の永続的なアップグレードが可能。武器はステージ内で入手できる「魂の記憶」を消費して解放する必要がありますが、初期で入手できる武器でも強化すれば高い攻撃力を発揮してくれます。武器を鋳造すると、以降のプレイで登場する武器の種類を増やせます。
戦闘では、敵の攻撃へのカウンターで発生する「閃」など、いくつかの状態異常も。相手の体勢を崩して発生する「崩」状態の敵に追撃することで、強力な一撃を与える「殺」攻撃も可能です。本作はとにかく敵の攻撃が強力なので、無敵状態になる回避を活用したり、強力な攻撃で先に倒すことを考えなければ生き残れません。
そのほか、探索中に最大体力や攻撃力を上げる「吸魂」や、連続攻撃でパワーアップする「鬼人化」などの要素も。最初は覚えることが多く、敵も強いため難易度が高く感じます。しかし、何度も斃れながらも挑み続けてゲームに慣れ、アップグレードしていくことで、少しずつ地獄を攻略していくのです。
なお、基本的なシステムの詳細な説明は、以前筆者が書いたSteam早期アクセス版のプレイレポも参考にしていただければ幸いです。