発売23周年……世界中の英雄、文化相まみえる『チンギスハーンIV』は、『信長の野望』『三國志』にも負けないコーエーテクモ歴史SLGの金字塔なのだ!【特集】 3ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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発売23周年……世界中の英雄、文化相まみえる『チンギスハーンIV』は、『信長の野望』『三國志』にも負けないコーエーテクモ歴史SLGの金字塔なのだ!【特集】

次のHDは『チンギスIV』で決定ですよね!?ね、そうだと言ってよコーエーテクモさん!

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発売23周年……世界中の英雄、文化相まみえる『チンギスハーンIV』は、『信長の野望』『三國志』にも負けないコーエーテクモ歴史SLGの金字塔なのだ!【特集】
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本作を俯瞰すると、英雄たちと妃たち、その男女が戦略の軸になっているのは実にコーエーテクモ的なところでしょう。海外の戦略級ストラテジー作品とコーエーテクモの歴史SLGは、一見似ていてもそのあたりのプレイ感がちょっと違うのですよね。Noストラテジー、Yes歴史SLG。

歴史って、やっぱり好きな人物がいて、そこからの興味の広がりで時代自体が好きになることも多いと思うんですよ。例えば、戦国時代や三国時代はそれを舞台にした漫画や小説も多いですから、主人公格となり得る、好きになる人物も多いですし!

その人物たちの魅力、歴史SLGとしての魅力を前提とした上で、『チンギスハーンIV』のストラテジー的な楽しさをあえて述べるならば、文化の発展や自由な都市建設が挙げられます。この作品には日本、東アジア、南アジア、モンゴル、イスラム、西欧、東欧という7つの文化圏があり、文化圏ごとに都市や人材のグラフィックはもちろんのこと、起用できる兵種と農耕や医術といった文化値に大きな差があります。

この文化の豊かさは国の豊かさに直結しており、中国やイスラムといった当時の最先端地域はめちゃ強いんですよね。でも交易隊を出すことで少しずつ文化の伝播が可能で、最初は世界的に見て辺境な鎌倉も、中国や遥かイスラムと交易して日出る国の文化都市にすることも可能だったり。

そして世界中に都市が建設可能なのも楽しく、北海道やカリマンタン島、アフリカのど真ん中に都市を作って栄えさせるプレイもよいぞよいぞ。

文明によって選択できる兵科もさまざま。中東まで進出した鎌倉幕府軍にはモンゴルの蒙古騎兵、中国の火砲兵、中東の駱駝兵、インドの象兵などが選択可能になりました。さらに欧州圏に進めば騎士、十字軍歩兵、バイキングなどの存在も!
都市間の特産品を使って交易を行うと、文化値が徐々に伝播していきます。大文化都市の臨安、カイロ、コンスタンチノープルは本作の大きな戦略目標で、今回のプレイでは早期に臨安を攻略したことで鎌倉幕府は飛躍を迎えました。

そもそも箱庭内政ってコツコツ内政好きにはたまらんですよね!90年代のコーエーテクモSLGというと、『信長の野望・将星録』『信長の野望・烈風伝』『水滸伝・天導一〇八星』『ロイヤルブラッドII』といった箱庭内政全盛期。

最近だと『三國志11』と『信長の野望・創造 戦国立志伝』の領地内政がそれっぽいんですが、ちょっと違う……あれはマス目を効率的に埋める内政パズルであってNo箱庭!マス目がいっぱいあって、そこに美しく都市を発展させられる要素があるのが箱庭内政でしょうよ!それなら『三國志14』の前線築城の方がそれっぽいというか……と、コーエーテクモ歴史SLG信者のめんどくささ全開になったので話を戻そう!

なんだっけ。そう、『チンギスハーンIV』は遊びが非常に幅広いんですよ。世界征服を目指すのが目標ではありますが、「俺はセイロン島に新勢力作って花の都を築くぜ!」とか「世界中の文化圏から妃を集めるぜ!」とか「ティムールで明を征服するぜ!」とかとか。『太閤立志伝』シリーズのような自由度とはだいぶ違うのですが、歴史SLGとしての遊びの幅広さは確実に『信長の野望』『三國志』に勝る作品なのです。

本作では年代的にすでに滅亡済みなんですが、新勢力で京都付近に平家を復活させてみたり……。
護良親王と菊池武光がカリマンタン島に逃れてみたりといったIFシナリオっぽい新勢力で遊ぶのもよいぞよいぞ。

そんなこんな『チンギスハーンIV』ですが、残念ながら現在プレイ環境は非常に厳しくなってきております。というのも、もともと古いコーエーテクモの過去の歴史SLGはWin10での起動はほとんど保障されておらず、90年代や00年代の傑作SLGは当時のPCソフトだとほとんど全滅ムード。幸い『チンギスハーンIV』は筆者のWin10だと起動するのですがどちゃくそなプレミア価格(編注:Amazon中古価格75,000円超え)で取引されています。

そんな状況に光を当ててくれたのがSteamで展開中の「シブサワコウ・アーカイブス」。……なんですがもう何年も更新止まってる現状。いや『蒼き狼と白き雌鹿』シリーズは1~3作目まで全部アーカイブスで出てるのに!『チンギスハーンIV』次じゃん!?なんなのこの焦らし!あと一回だけ更新してくれよキエエエエエ!

というわけで『太閤立志伝V』の次のHD化は『チンギスハーンIV』にぜひとも期待したい、ところで〆させていただきます。

撮影時の頼朝プレイは、義経らの西征軍が中東に入ったあたりでイスラム連合が結成され、最前線のサマルカンドが激戦地に!しかしそんな折……。
毎ターンの宴が祟ったのか頼朝61歳でついに没! 後継者は嫡男が継ぐものの……。
各地で反乱独立が勃発!文化的に豊かな都市ほど有能な架空在野武将が生まれやすいので、どうしても中華圏、イスラム圏出身者が配下に多くなるんですよね。能力主義の結果が民族性の違いによる崩壊、ってのも歴史っぽくて面白いなあ。分裂鎌倉幕府の未来はどっちだ!
シリーズ1作目『蒼き狼と白き牝鹿』、2作目『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』、三作目『蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史』はいずれもSteamで購入可能です。
なかでも3作目『元朝秘史』は箱庭内政要素こそないものの、文明ごとの兵種や世界中の名将たちなど『IV』に通じる要素も多くてオススメなのだ!

《うどん》
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