最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」です。
今回は、Wanin Internationalが開発し、JUSTDAN INTERNATIONALによって2022年2月24に発売した『Dusk Diver 2 崑崙霊動(こんろんれいどう)』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Dusk Diver』とは?
まずは、本作のあらすじを説明する前に、前作についてネタバレにならないよう公開されている範囲で説明します。
第一作目にあたる『Dusk Diver 酉閃町(ゆうせんちょう)』は、台湾の台北市に位置する実在の街、西門町(せいもんちょう)を舞台にした3Dアクション・アドベンチャー。主人公で女子高校生の「ヤン・ユモ」を操作して、西門町と裏世界である酉閃町を行き来しながら敵と戦うアニメ調の爽快アクションゲームです。
あらすじ
ある日、西門町に訪れていたユモは親友のリウ・ユシャとともに酉閃町に迷い込み、厄禍(わざわい)と呼ばれる酉閃町に住まう魔物に襲われます。しかし、ひょんなことから人外の力を得たユモは謎の大男と共に厄禍を撃退。普通の身体に戻るため、そして世界を救うため、大男の働く店のコンビニでバイトをこなしながら厄禍と戦う長い夏休みを過ごしていきます。本作では、実在の街を舞台にしているとあって、ゲーム内には複数の実名店舗の協力を得てお店が再現されています。その他にも駅やショッピングセンター、広場などなど、実際に行ったことがない筆者が画像で比べてみても「ここはあの場所か!」となるほどの作り込み具合でした。
『Dusk Diver 2 崑崙霊動』の物語は『Dusk Diver 酉閃町』から続いているので可能であれば前作をプレイすることをおすすめします。主人公やその他の主要キャラクターについても続投しており、作中のいたるところで前作をプレイしていないと気づけないネタも出てきます。なお、本作のギャラリー機能を使えば前作のエンディングまでの簡単なあらすじと各キャラクター紹介を見ることも可能。また、公式サイトでも世界観とあらすじが確認できます。
あのバイト仲間も操作可能に!
あの『酉閃町事件』から1年後。ユモは無事大学に入学し、いつものコンビニで仲間達とバイト漬けの日々を送っていました。そんなある日、酉閃町に厄禍が出現し、ユモは再び戦いの舞台へと繰り出します。
そして、今作ではバイト仲間、もとい前作で激戦を共に駆け抜けてきた3人のメンバーも操作できるようになりました。
前作ではアシストキャラクターとして戦闘をサポートするだけだった3人も、今作では戦闘中の操作が可能に。また、操作キャラクター以外はコンピューター操作によって戦闘に参加。つまり共闘ができるのです!さらに、街中の探索時においても好きなメンバーを操作することができます。以下では、その個性豊かな面々を簡単にご紹介いたしましょう。
ヤン・ユモ(CV: 佐藤利奈)
今作から大学生になり身長も1センチ伸びたボクっ娘少女。変身すると髪が碧い炎を纏い、さらにバーストモードでは店長設計の恥ずかしい衣装に身を包みます。普段着も少し変わった。
リーオウ(CV: 竹内良太)
過去にユモの窮地を救ってくれた石獅子族の戦士。コンビニの表向きの店長でもある。この顔でスイーツが大好物。
バッヘ(CV: 山中真尋)
世間知らずのお坊ちゃま……だったが今作からは少しまともになった。コンビニの夜勤担当。音楽が好きで武器をギターに変形させて戦う。現実世界でギター教室にも通いはじめた。
リ・ヴェーダ(CV: 種崎敦美)
ユモがヴェーダ姉と呼ぶ超一流モデル。戦闘中は動くたびに揺れるので集中できない。B級グルメが好き。
店長(CV: 志田有彩)
熊の置物。
この他にも、本作では前作の倍以上のキャラクターが登場しストーリーを彩ります。
また、上記キャラクター以外にも操作できるようですが、彼女の正体はいったい……?
台湾の街並みがさらに進化!
本作では、実在の「西門町」の建物やお店をリアルに再現。グラフィックも前作より進化しており、さらに魅力を増した台湾の街並みを自由に練り歩くことができます。
さらに、前作では西門町の1つのエリアしかなかった行動範囲も大幅に拡大。歴史的建造物である「西門紅楼」の周辺エリアや、カフェや中華料理屋で賑わうレトロタウン「大稲埕(だいとうてい)」、かつての煙草工場をカルチャースポットとしてリノベーションした「松山文創園区」など、ゲームをしながら台北各地を観光している気分になれます。
本シリーズと言えば、充実した飲食店も特徴の一つ。今作からはテイクアウトが実装されたので安全エリアであれば、いつでもどこでも台湾グルメが堪能できるようになりました。
進化したのは現実世界の街並みだけではありません。前作ではほとんど代わり映えしなかった酉閃町もバリエーション豊かに。台北各地が裏世界として登場し、ステージギミックもより意匠を凝らした内容になっています。
一新した戦闘システムでより爽快に!
今作では、操作キャラクターも増えたので単純に戦闘の楽しさは2倍以上!各キャラクターには弱攻撃、強攻撃、ゲージを消費するSP技、固有技、バーストなど挙げるだけでも多くのアクション要素が実装されています。
また、今作からは固有技をタイミングよく発動すると発生するカウンターや、敵のダウン時に発動できるブレイクストライクなどコンボ以外にもテクニカルな技が登場。もちろん、アシスト技もしっかりと発動できます。
他にも、ダメージ表記やキャラクターのレベルの概念、装備、武器強化、技習得などが新規に実装。もはや前作とは別のアクションゲームと言っても過言ではないほど進化しています。
キャラクターごとにかなり戦闘スタイルが異なるので、場面によって切り替えながらの戦闘もとても爽快。戦闘はハイスピードですが、こちらの多彩な戦法である程度はゴリ押せるのでアクションが苦手な方でも楽しめるでしょう。しかし、ボス戦では敵がスーパーアーマーを持っているのでその範疇ではありません。
しっかりと戦略を練って武器を強化しておかないと、パーティが壊滅しそうになる……なんてこともあるかもしれません。
マップ拡大と戦闘システムの一新によって正当進化を遂げた『Dusk Diver 2 崑崙霊動』。ストーリーは台北各地を訪れながら進行し、まるで台湾旅行をしているような感覚になります。レトロな街並みと最先端の建築が融合した台北で、様々なグルメを食べ歩く。ただそれだけでも本作の魅力を感じられます。きっと、プレイした後は実際に台湾に行きたくなることでしょう。
アクションも素晴らしい本作ですが、ストーリーも白熱した内容になっており、日本語の吹き替えとカットシーンが物語を盛り上げます。その反面、前作を知っていることが前提になっている場面も多々あるので、より深く楽しみたい方は前作からプレイすることをおすすめします。
メインクエストの進行以外にも、50以上のサブクエストに、収集クエスト、コスチュームチェンジ、さらに2周目からはニューゲーム+要素もあり、ゲームボリュームも格段に増えているようです。未だ気軽に旅行に行けない状況ではありますが、本作であればいつでも台湾旅行気分が楽しめます。気になった方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
対応機種:PC(Steam)/PS4/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022年2月24日
記事執筆時の著者プレイ時間:8時間
価格:6,000円