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未来は既にその手の中にある―『アサシン クリード ヴァルハラ』新拡張コンテンツ「ラグナロクの始まり」先行プレイレポート

ヤドリギは災いの予兆。

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未来は既にその手の中にある―『アサシン クリード ヴァルハラ』新拡張コンテンツ「ラグナロクの始まり」先行プレイレポート
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戦神オーディンの新たな冒険を描く『アサシンクリードヴァルハラ』の大型拡張コンテンツ「ラグナロクの始まり」が3月10日(木)に各プラットフォームで配信開始しました。異種族と魔法を組み込んだ何でもありのファンタジーは、これまでの『アサクリ』シリーズからしてもかなり異色です。果たしてどのような新要素が盛り込まれたのか、先行プレイに基づいたレポートをお届けします。

「ラグナロクの始まり」はゲーム終盤を想定したコンテンツですが、定住地に幻視を司るヴァルカが居を構えた時点からスタートが可能です。推奨戦闘力は340とそのままでは到底かないませんが、戦闘力を底上げするブースト機能によって最強クラスの装備とステータス増強を一時的に得られます。幻視から覚めるときには無くなりますが、手に入れた装備品やアイテム、経験値はそのまま持ち帰るので、強烈なバランスブレイクになります。適度な成長で楽しみたい人は注意が必要です。

エイヴォルが新たに見る幻視は、オーディン(ハーヴィ)がさらわれた息子バルドルを助けるため、ドワーフの住む地「スヴァルトアルフヘイム」にやってきたところから始まります。妻フリッグと共に、炎の巨人スルトと対峙するものの敗北、フリッグも殺されてしまいます。ドワーフの夫婦に救出されたオーディンは、地下に隠れ住む彼らの拠点に案内され、地上を制圧したムスペルヘイム軍の抵抗に協力することになりました。

地下壕に避難できなかったドワーフ達は炎の巨人に捕らえられ、鉱山などで奴隷として扱われています。彼らの救出とムスペルヘイム軍の撃退に手を貸しながら、オーディンは捕まったバルドルの行方を追っていきます。

スヴァルトアルフヘイムは針葉樹の緑が印象的な、濃い色彩に満ちた夏の北欧をイメージさせる世界です。堅牢なドワーフの建築群や、鉱物でできた巨大な山、高くそびえる神々の像など、略奪で荒廃したブリテン島(失礼)よりも絶景スポットが多くありそうです。

ドワーフの隠れ家は巨人達に見つかりにくい記号でルートを示していて、オレンジ色の塗料が示す方向を辿って入り口を探します。

相手になるムスペルヘイム軍の炎の巨人は溶岩がある限り完全に死ぬことはありません。仲間の力があれば何度でも蘇り、溶岩投げなども使ってオーディンを取り囲みます。ドワーフの街にはあちこちに溶岩が引き込まれており、いくら戦神といえども無策で突入すれば簡単に返り討ちに遭うでしょう。

そこで、ドワーフから送られた「魂剥ぎ」の小手を使い、オーディンは巨人の持つ魔法の力を手に入れます。これを利用して潜入や奇襲を織り交ぜるのが攻略の鍵になるのです。

魔法を使うには敵を倒して「魂」を溜める必要があり、ゲージが1つしか無い序盤では使い時を見極めたいところ。体力と引き換えにする祭壇と、魂を集める花に触れても回復でき、魔法が必要な場所の近くには大抵見つかるので、積極的に使用しても行き詰まる局面は少ないです。

最もよく使うのは、炎の巨人に変装する「ムスペルヘイムの力」。30秒程度と短いものの、溶岩に触れても平気な上、堂々と敵陣のど真ん中を歩けてしまうのでかなり便利です。上級暗殺術も持っていればいきなり隊長クラスを仕留められるので、最初の一撃に使うのも気持ちいいですね。占拠されたドワーフの建物内には溶岩で満たされているルートもあり、拠点突入の時にはほぼ必須となります。

他にもカラスに変身して直接移動できる「カラスの力」、倒した巨人を操って味方にする「蘇生の力」など、オーディンらしい派手な魔法ばかり。全5種類に加え、ドワーフの鍛冶屋に材料を持ち込めば、それぞれに2つずつ追加効果が付けられます。どれも暗殺の手段を増やせるので、新しいアプローチをもたらしてくれるでしょう。

魂剥ぎの強化に必要なのが新たな素材「シリカ」です。これは主に河川襲撃の略奪で入手でき、現世で死んだ戦士の魂「エインヘリヤル」と共にドワーフの水車施設「ミルナ」を修道院と同様に襲います。

新武器アトゲイルは長柄にブレードを取り付けた薙刀のような武器で、ヴァイキングが使っていた珍しいものです。弱攻撃は攻撃範囲の広い横薙ぎで周囲を巻き込み、強攻撃は斬り上げと突きで正面の敵を狙います。どちらも3段コンボまであり、弱強の組み合わせで一部変化もします。大振りで敵を圧倒する無双感が爽快で、豪放なオーディンらしい装備ですね。

ヴァルキリーのカーラが管理する闘技場では、自分のサーガをエインヘリヤルたちに聴かせるという形で、オーディンが戦った強敵との再戦で力試しを行えます。聴きたいか俺の武勇伝、というオーディンに「おまえの空想は聴き飽きた」とカーラ。一応偉いのに人望があるんだか無いんだか。

塩対応なカーラを感心させて印を得るには話を盛る、つまり敵に強化を施した上で対戦しなければなりません。強化する要素は各地に点在するサーガの収集で増やし、最大3つまで重ねがけできます。それってパ…いえ、何でもありません。

疑惑はさておき、戦闘は複数のウェーブで構成され、その都度オーディンの語りも入ります。腕試しの場ではありますが、オーディンの俺様キャラをたっぷり楽しめるユニークなコンテンツになっています。

ヴァルキリーの扱いだけあって、ここで手に入るルーンは狼のゲリとフレキなどを召喚する強力なもの。是非手に入れておきましょう。

最後に、表題である「ラグナロクの始まり」を読み解くヒントを紹介します。ラグナロクとはご存じの通り神話世界の終焉を指す言葉です。その発端となったのが、光を司るバルドルの死。予知の能力があるバルドルはあるとき自分が死ぬ夢を見ます。訴えを聞いた母のフリッグは、世界のあらゆる存在に対してバルドルに傷を付けないよう約束させました。しかしヤドリギの若芽だけは、その力は無いだろうと約束をしませんでした。

無敵のバルドルを傷つけてやろうと考えたロキはそのことをフリッグから聞き出し、ヤドリギで作った矢で撃たれるよう画策しました(槍などのバリエーションあり)。胸を射貫かれたバルドルは死に、光が失われた世界はラグナロクへと突き進みます。

エイヴォルが最初の夢から目覚めたとき、身に覚えのないヤドリギを持っていました。バルドルとヤドリギ、これこそ神話世界の滅びを示す予兆であり、『ラグナロクの始まり』がその手に握られていたのです。

「ラグナロクの始まり」はPC(Ubisoft Store/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。価格は5,280円(税込)です。


《Skollfang》

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