50歳手前にしてエルデの王になる―アラフィフ古参ゲーマーが『ELDEN RING』で死にゲー初挑戦して感じた“やさしさ” | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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50歳手前にしてエルデの王になる―アラフィフ古参ゲーマーが『ELDEN RING』で死にゲー初挑戦して感じた“やさしさ”

『ELDEN RING』は“やさしい”。もちろんイージーじゃない、でも意外とカインドに溢れてる。

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50歳手前にしてエルデの王になる―アラフィフ古参ゲーマーが『ELDEN RING』で死にゲー初挑戦して感じた“やさしさ”
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世界累計出荷本数1200万本、国内は100万本に到達と勢いの止まらない『ELDEN RING』ですが、筆者も無事エルデの王となることができました。そこで、ここまでの感想についてレポートをお送りします。ネタバレになるような内容の記載やイベントの画像は使用を避けていますが、訪れたことのないマップや、未入手の武器の画像が含まれる場合がありますのでご注意下さい。

レポートに先立ちましてまずは筆者の紹介から。少々長めの自分語りで申し訳ないですが、筆者はGame*Sparkライター陣の中では少々特異なポジションにあることもあり、そういった視点からのレポートであることを事前にお伝えしておくべきということで、しばしお付き合いいただければ幸いです。自分語りはブログでやれ!という読者は早速こちらからご覧ください。

肝心のレポートはこちら

筆者はアラフィフのおっさんで所謂ファミコン世代の人間です。ゲームに初めて触れたのは1981年にシャープから発売されたMZ-80Bということで、家でゲームをするゲーマーとしては古参の部類になるかと思います。

少年期を「ファミリーコンピュータ」と共に過ごし、「ディスクシステム」が発売されて『ゼルダの伝説』に感動してみたり、続けて発売された『謎の村雨城』には肩透かしくらったりと当時の一般的なゲーム少年として過ごしました。その後、ゲーム熱は冷めることを知らずにどんどん加速、発売されるゲームハードはほぼ全て購入し、ゲーム機以外では「MSX2」や「PC-9800」で『イース』や『ソーサリアン』と言った日本ファルコムのソフトを中心に楽しんだものです。

好きなゲームのジャンルはRPGで、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジ―』と言った有名シリーズはもちろん、PCエンジン他で発売された『天使の詩』シリーズやメガCDの『LUNA』シリーズも好きですし、『ファンタシースターオンライン』や『ファイナルファンタジー11』と言った黎明期のコンシューマ向けネットゲームにもどっぷりハマりました。マイベストゲームはセガサターンの『グランディア』です。

そんな幼少期から青年期を過ごした筆者ですが30歳手前で結婚。嫁さんは私がゲーム好きであることを世間には伏せて生きて来た中で出会った相手だったこともあって、私のゲームコレクションには拒絶反応を見せました。その結果として、私は家庭の平穏のために全てのゲーム機を廃棄することを決意。その後子どもも生まれ、仕事も忙しくなったこともあって、いつかまたゲームをできる日がくることを思いながら、ゲームから離れてごく普通のお父ちゃんとしての生活を続けていました。

それから15年近くゲームから離れていた筆者ですが、数年前にひょんなことからPlayStation 4を入手します。簡単に説明しておくと、それは定時になっても出勤せず連絡も付かない同僚を心配し、事務所の近くの彼の住居に様子を見に行った時のことです。彼の玄関は、ドアノブに外側から鍵が刺さったままで、サブ鍵で内側から施錠されているという奇妙な状況でした。明らかにただ事ではない気配を察知し、ドアの郵便受けの隙間から室内をのぞき込むと血まみれの誰かの足が見えました。急いで警察に通報し部屋に踏み込むと……というところからしないといけないので割愛しますが、何はともあれ突然、浦島太郎状態のおじさんのもとにゲーム機のある生活が帰って来たのです。

PS4入手後はゲームをしていなかった間にGOTYを獲得しているような評価が高いゲーム(『ウィッチャー3 ワイルドハント』、『Horizon Zero Dawn』、『Fallout 4』、『Detroit: Become Human』等)を中心に童心に帰ってプレイ。浦島太郎にはグラフィックの向上はもちろんのこと、海外のタイトルが普通に国内でプレイできる環境になっていることに驚きながら、ジャンルを問わずに次々遊びました。そして勢いに任せて子どもをだしにニンテンドースイッチも購入。家族が寝静まった夜限定ですがゲーマー生活の復活となりました。

そんな日々の中で『ゴッド・オブ・ウォー』のオープニングを一緒に見ていた小学生の長男が、ゲームには全く興味の無い長女に向かって興奮気味に「ちょっとこっち来てテレビを見てくれ、ゲームの進化がここにある!」と呼びかけた時には「こいつ伊達に半分俺で出来てないな」と感心したものです。

随分と前段が長くなりましたが、再び過去の高評価タイトルを次々とプレイしていた筆者が、敢えて手を出してないジャンルがありました。それがフロム・ソフトウェアが手掛ける作品群です。『Bloodborne』や『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は当時の私の興味を引くには十分な評価を世間から得ているタイトルでしたが、ストーリーの回収を優先して難易度を変更してまでゲームをクリアすることもあるようなヌルゲーマー気質の私には手の出せない世界のイメージ。前述した『ゴッド・オブ・ウォー』や『Horizon Zero Dawn』も同様にクリアしたレベルの筆者にとって『ELDEN RING』は当然のようにプレイする予定のないゲームでした。

それが奇妙なめぐり合わせでGame*Sparkライターになり、「アラフィフのおっさんがエルデの王になるってのも面白いですね」という編集部の気まぐれで『ELDEN RING』に挑戦する機会を得ました。筆者にとっては『キングスフィールド2』以来、実に27年ぶりのフロム作品です。


《YOSHI》
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