エグいゴアも!『Nightmare Frames』80年代のアメリカ文化が散りばめられたドット絵ホラーADV【爆レポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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エグいゴアも!『Nightmare Frames』80年代のアメリカ文化が散りばめられたドット絵ホラーADV【爆レポ】

お金に地位に名誉にその他諸々、数ある欲望を追い求めた先にあるのは、破滅の道かそれとも…。

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エグいゴアも!『Nightmare Frames』80年代のアメリカ文化が散りばめられたドット絵ホラーADV【爆レポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2022年6月16日に発売されたPostmodern AdventuresのPC(Steam)向けホラーADV『Nightmare Frames』を紹介します。


『Nightmare Frames』とは

ここは1985年のハリウッド。主人公のアラン・ゴールドバーグは映画の脚本家として日々を過ごすも、キャリアの停滞感やらなにやらで少々思うところがある様子。敏腕プロデューサーのピーター・エヴァンスのお陰で、自身も関わった「Melodies of Heven」は成功を収め、晴れてB級脱却の第一歩と考えるも肝心のピーター・エヴァンスが作中早々に自殺してしまいます。個人的な野心も相まってやや前のめりだったアランは、その反動もあってか相当に落ち込んでしまうことに。

そんな矢先、「時のハリウッドの全てを統べる」とも噂されるほどの大富豪ヘレンが接触を図ってきます。目的は「天才ホラー映画監督であるエドワード・ケラーの未発表の作品を入手すること」、これを依頼するためにです。また同時期に、別の富豪からも同様の依頼を受けたアランは、エドワード・ケラーが最後に訪れたという街「セレナ」に赴くのですが…。

ポイント&クリック形式で進めていくホラーADVで、怪しい場所はとにかくクリック。時にはアイテムを獲得することもあります。こうして得られたアイテムを単体で、あるいは複数組み合わせて謎を解いていくことになります。荒いドット絵ながらも容赦ないゴア表現も背中がざわつくようなホラーもあり、さらに会話文中のキーワードの強調や情報をまとめたジャーナルなんて優しいものは存在しないストイックさが本ゲームの特徴です。

はたしてアラン・ゴールドバーグは件の映画を発見できるのでしょうか?

『Nightmare Frames』の実内容に迫る!

では、早速ゲーム開始です。

うーん、タイトル画面からしてなんか怪しさ全開ですね。なんか回ってます。それも結構な速度で。えーと文字?十字架?迂闊に素人が触れちゃマズそうなオーラがひしひしと出ています。

New Gameを選択すると、短めの女性のセリフに続いて、この雨の降る夜中のキャンプ場の中。移動地点をクリックしてこの女性を操作することになります。真ん中の看板、文字が荒いですね。かと言って読めないほどではないという微妙なラインです。

このゲーム、操作するのはドット絵部分で、会話時には顔テロップと字幕が表示されます。この顔がまた濃いのよね。THE・洋物ってやつです。
そのまま標識に従って左に移動すると…。

…(絶句)。話の展開、早くない?ゲーム初めて数分でゴア。それも結構キツめ。開幕ダッシュでゴアって「プライベート・ライアン」じゃないんだからさ。まずは猟銃持った老猟師ぐらい登場させて、ほっと一息させたところで振り向きざまにゴア!ならまだわかるけど。

この後、少し間をおいてまたゴア展開がきます。

でも安心してください、これ劇中劇ですから。

先程の光景は、主人公のアラン・ゴールドバーグの新作です。成功のためのマスターピースとも言うべき、敏腕プロデューサーであるピーター・エヴァンスとの待ち合わせを前に、せっせと創作活動中のようですがどうも出来はイマイチのようです。映画素人である筆者からしても断言できます、あれは紛うことなきB級です。

そんなこんなで時間が来たので、タクシーを読んでピーターのお宅へ。けど、なんだか様子がおかしいですね。

アラン「何かあったんですか?」
警官「自殺だよ。銃で頭をね。すごい人らしいけど、その頭ンの中のアイディアやらなんやらぶち撒けてね。」
アラン「いやあの、この後面会の予定が。」
警官「ああ。そうなの。でもあれじゃ面会は無理だね。ついでにここは通行止め。上からの命令でね。記者やらリポーターやらってのはやたら面倒なんだ。」
成功への第一歩、早速の危機です。

ちなみにこの警官と雑談も出来ます。
警官「おたく、しつこいけど記者かなんか?」
アラン「いや、映画関係者です。脚本家で。」
警官「ふーん、例えば?」
アラン「Melodies of Hevenの名前はご存知で?」
警官「お?うちのカミさんが大好きでね。一緒に見させられたこともあるよ。」
アラン「どうでした、感想は?」
警官「うーむ、俺は途中で寝ちまった。だからそれが“俺の感想”になるな。いやほんと、カミさんはあれ好きなんだけどな。」

不幸というものは往々にして相次ぐもの。知り合いの映画会社に顔を出すもそこには瓦礫の山が。隣の兄ちゃん曰く「ガス漏れかなんかで吹っ飛んだ。」とのこと。
えええー、大惨事ですやん。自分が生まれる数年前のアメリカって、普通にガス漏れで建物が吹っ飛んだりするんですか!?

後にそこのお偉いさんの無事が判明、偶然別のオフィスにいたそうです。その人のお使いをこなしたところで、謎の大富豪ことヘレン氏よりコンタクトが。

画面中央、紫の服の方がヘレン氏です。御召し物から調度品まで気品溢れる佇まいで、更に執事付き。熱いスリラー映画の濃い話を聞かされた後にこのような依頼を受けます。
「天才ホラー映画監督であるエドワード・ケラーの未発表の作品が欲しい。」
「もし手に入れることができたら、アラン、あなたの成功を約束してもよろしくてよ。」
と。

胡散臭いですね、ゲーテの「ファウスト」に出てくる悪魔メフィストフェレスのようで、どうも信用できません。望むものは何でもとまでは言わなくても、本人が望むお金や名誉や地位などであればいくらでも、なんて言われるとね。ただ、そこは色々抱えたアラン・ゴールドバーグ。聖人君子でも無欲な宗教家でもなんでもありませんから、結局依頼を引き受けます。更に、後日別の富豪からも声をかけられます。かくして、アランはエドワード・ケラーの調査を開始、エドワードの娘から話を聞いた後、彼の足取りを追ってセレナの町へと向かいます。

シンプルなポイント&クリック形式での進行となる本作、クリックポイントのわかりにくさや情報を完結にまとめたジャーナルといった便利機能が無いという部分はやや気になりますが、逆に荒いドット絵との組み合わせが、昔のやたら高難易度で不親切な「古き良きADVゲーム」を思い起こさせてくれます。そういえば筆者が小さい頃、ファミリーコンピュータの『シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』で苦労したことをふと思い出させてくれました。あるいは『オホーツクに消ゆ』とか『ポートピア連続殺人事件』とか。

通常画面でマウスを画面上に動かすと、インベントリとメニューバーが出てきます。画面上の怪しいところにドラッグ・アンド・ドロップでアイテムを使用でき、インベントリ内での操作でアイテム同士の組み合わせとなります。手を伸ばして届かないので、そこいらで拾った絵筆で手繰り寄せる。それでも少し足りないから噛んだガムでくっつけてという具合にです。

本格的なホラー要素はセレナの町に行ってからが本番です。点いていなかったロウソクに一斉に火が灯る。謎の影が現れては消える。ついでに地上には怪物が彷徨いていると地下に住み着く謎の人も。エグいゴアもチョコチョコと。少なくともモツ煮込みとかホルモン焼きを食べながらのプレイはお勧めできません。

あと本ゲームに絡んでくる「1980年代の文化」は、このゲームを楽しむ大きな要素かと思います。映画でいうと「ロボコップ」や「ターミネーター」の第1作の頃ですね。残念なことに筆者は1990年の生まれで、さしてこの界隈に詳しい訳でもありません。この記事の執筆に際してこの時代の映画をいくつか見て、ようやく「ほほう、なるほど。」と思えるようになりました。

逆を言えば、当時を知る人であればこの背景を理解するのも容易いかもしれません。ベトナム戦争が終わり、その反戦運動を原動力としたヒッピーカルチャーもほぼ終わりを迎えつつ、カルトが台頭して。こうした背景はゲーム内にも無数に散りばめられています。このあたりを調べれば、ずっと没入感は変わってくると思いますよ。

タイトル:『Nightmare Frames』
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022年6月16日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:1,320円





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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《K.K.》
K.K.

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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