6月24日午前2時から7月8日午前2時まで、PCゲーム配信プラットフォームSteamにてサマーセールが開催中です。興味のあるゲームをウィッシュリストに溜め込んでいる方や、最近新たにPCゲームを始めた方にも大チャンス。誰もが知っている話題作からマニアックな作品まで、ゲームを買うなら“今が時期”です。
本記事では、数あるセール対象ゲームから「精神的恐怖」タグの付いたタイトルを対象におすすめ作品をピックアップ。Game*Sparkライターによる「Steamサマーセールのおすすめ精神的恐怖ゲーム10選」をご紹介していきます！
Getting Over It with Bennett Foddy
“壺男”、“壺おじ”といった愛称でも知られる『Getting Over It with Bennett Foddy』。壺に入った中年男性が1本のハンマーを手に、岩場や障害物を登っていく高難度アクションゲームです。必要な操作はマウスを動かすだけ。しかしミスして足を滑らすと、下手すれば最初からやり直しでそれまでのプレイが水の泡に……なんてこともあります。
セーブはオートセーブで巻き戻しは一切不可。とはいえ理不尽な仕掛けはなく、コツを掴むことでうまく攻略できるよう丁寧にデザインされています。筆者も昨年、4年越し・総プレイ時間41時間でクリアし、その後コツを掴み、壺が金色になる50周のクリアをあっさりと達成できました。
Jump King
『Getting Over It』なんてもうクリアしたよ！という方は、似た体験が楽しめる『Jump King』はいかがでしょうか。本作はジャンプのみを使用してひたすら上に登っていくアクションゲーム。ジャンプ挙動は少し癖があり、ボタンを押す長さによって飛距離や高さが変わります。常に最大距離飛べば良いわけではなく、足場によっては細かな調整が必要です。
後半には壁に激突たときの反発を利用して登るというハードなアクションを求められるパートも存在し、うっかり足を踏み外してしまったときの絶望感はひとしお。とはいえ、こちらも慣れれば思うように動かすことができ、腕前を磨けば楽しく遊べるようになります。
Doki Doki Literature Club Plus!
「精神的恐怖」タグを語る上で、本作の存在は絶対に外せないでしょう。オリジナル版配信の2017年当時、ストアページ内の情報では普通の美少女ゲームのようであるにも関わらず、「お子様や精神疾患をお持ちの方には適していません」という文言に加え、なぜか付けられている「精神的恐怖」タグに多くのゲーマーがザワつきました。
強化版となる『Doki Doki Literature Club Plus!（ドキドキ文芸部 プラス！）』では機能やビジュアルのアップグレードに加え、新規CGやサイドストーリーも収録。ドッキドキの文芸部生活を再び楽しめます（なお、プラス版ではサイコホラーであることを隠さないようにしたようです）。
リトルナイトメア
本作は、子供の頃に感じた恐怖や不安感がテーマのホラーアクションゲームです。プレイヤーは主人公の子供を操作し、食欲の尽きない魔物が棲む謎の船「ザ・モウ」を舞台に囚われの少女を救出します。
本作の目玉は何と言っても不気味なステージやクリーチャー。ブクブクな顔つきのシェフなど不気味・気持ち悪いと思ってしまうようなキャラが存在し、主人公を襲います。なお、各種DLCや続編とのバンドルもセール対象となっています。
『ダンガンロンパ』シリーズ
デスゲームを題材にしたビデオゲームの金字塔、『ダンガンロンパ』シリーズもセール対象となっています。本作は、飛び抜けた才能を持つ高校生が集まった学園や南の島で“コロシアイ”を行うミステリーアドベンチャーゲームです。デスゲームのマスター的な存在も見逃せない要素。きっとどこかで知った声が聞こえてくることでしょう。
“精神的恐怖”たる所以はおそらく、“オシオキ”と呼ばれる本作の処刑シーンにあるでしょう。オシオキはキャラそれぞれの才能をモチーフとしたもので、とにかくインパクトが強烈。血液の表現も鮮やかピンクで、逆に不気味さを際立たせます。
Patrick's Parabox
箱の中に箱があって、その中にまた箱があって……と入れ子構造システムを搭載していることが特徴的な倉庫番系パズルゲームです。ちょっと複雑に感じるコンセプトから、「どうせ『Baba Is You』みたく、めちゃムズパズルなんでしょ……？」と思いきや、実際はチュートリアルがしっかり丁寧で、難しすぎず程よく頭を使うパズルが楽しめます。
特にホラー要素もないため「精神的恐怖」タグが付けられたのはおそらく不思議な感覚に陥る法則の世界や「難しそう感」だと考えられますが、見た目に反してプレイしやすいタイトルなのでおすすめです。
NEEDY GIRL OVERDOSE
承認欲求が強く、ちょっと病んでいる女の子「あめちゃん」のパートナー「ピ」として、人気配信者になることをサポートしながら日々を過ごすシミュレーションアドベンチャーゲームです。現代のSNS・VTuber的な文化に加え、90年代～00年代頃のオタク文化オマージュをふんだんに取り入れていることも特徴です。
自傷行為や薬物のオーバードーズなど生々しい描写やなどが出てくるため、そういったものが苦手な方や、過去に辛い経験をしたことがある方には向かないタイトルですが、独特のメッセージを秘めた作品です。
Hand Simulator
本作は「手」を操作するシミュレーター系のバカゲーです。キーボードとマウスで操作しますがあまりにも操作性が悪く、物を持つことすらも一苦労。銃に弾薬を込めてコッキングして射撃なんて工程は何時間も遊ばないととてもできません。
しかし、思い通りにいかないからこそお互いの操作のぎこちなさが面白く、仲のいいフレンドと遊ぶと爆笑必至です。なお、シリーズ作も多くリリースされています。
返校 -Detention-
戒厳令下にあった1960年代の台湾を舞台としたホラーゲーム。実写化も行われました。独特のグラフィックに加えホラー表現を通して当時の政治や風習、宗教などが語られています。
本作を開発したRed Candle Gamesは、台湾のデベロッパー。他にも『還願 Devotion』などをリリースしており、彼らならではの独特な魅力を放つ作品と言えます。
OMORI
2021年12月、ついに日本語版が配信されたインディーRPG。死やうつ病といった要素を取り入れた作品です。他の友達は色がついているのに主人公だけが白黒と、思わせぶりな描写があります。
可愛らしい世界観のRPGの合間に時々不気味な雰囲気のシーンが挿入され、可愛らしさに内包された不穏な世界がプレイヤーの心をかき乱します。
Steamサマーセール2022は7月8日午前2時まで実施中。他にも数え切れないほどのゲームがセール対象となっているので、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
