Digital Crafter は、新作格闘アクション『Fight of Steel: Infinity Warrior』を、PC(Steam)向けに2022年7月15日にリリースしました。
本作は『Fight of Gods』『Fight of Animals』などを手がけたデベロッパーによる新作格闘ゲーム。人間がいなくなった未来世界を舞台に、外見はもちろん技や格闘スタイルまでカスタマイズ可能なロボットたちが戦いを繰り広げる作品です。
本稿では『Fight of Steel: Infinity Warrior』のプレイレポートをお届け。筆者はメーカーより提供された発売前プレビュー版でプレイしています。
簡単操作&奥の深い格闘システム!
本作はキーボードとコントローラーでの操作に対応。基本的な移動はオーソドックスな格闘ゲームのスタイルで、上方向のキーでジャンプ、後ろ方向でガードを行います。
攻撃は弱攻撃・中攻撃・スキルなどの各種ボタンと方向キーの組み合わせで行う『Fight of Animals』と同じようなシステムで、本作では投げボタンも追加されています。各キャラクターは特殊技を3種類持ち、いつでも発動できる通常攻撃と、ゲージを消費することで強力になるEX技の使い分けが可能です。
また、ゲージを消費する強力な「超必殺技」や、敵を吹き飛ばす「オーバードライブ」などのボタンも存在しています。コマンド入力を廃止し誰でも遊びやすいだけでなく、“投げ抜け”や“受け身”、“ダッシュキャンセル”などのテクニックも用意されていて、奥の深い戦闘も楽しめます。
本作で重要なのが「オーバードライブ」の存在です。敵の攻撃を受けているときに発動すれば相手を吹き飛ばし、攻撃中ならばキャンセルができます。また、オーバードライブ発動中はEX技をゲージ無しで使用可能。発動にはゲージを溜める必要はありますが、攻防一体の非常に優秀なシステムです。
シンプルながら戦略性の高いシステムは、これまでさまざまな格闘/乱闘ゲームを送り出してきたデベロッパーの実力を感じます。実際にプレイしてみると技で敵を拾う範囲が広く、気軽にコンボが繋がりやすい印象です。そこにキャンセルやオーバードライブなどの技やテクニックが重なることで、考えることと技を出すことのバランスが良好に思えました。
さらに、本作では「自分だけの戦闘キャラクターを作れる」という特徴的な要素が用意されているのです。
自分だけのキャラクターを作り出せ!
ゲーム内のカスタマイズモードでは「見た目」と「技セット」の2種類のパーツを自由に組み合わせることができます。パーツはゲーム内で獲得したお金を使い、商店で購入することでアンロックできます。
見た目のカスタマイズは、頭・体・右腕・左腕・右足・左足の6ヶ所を自由に組み合わせる形式です。角張ったものや鎧のようなもの、人間を模したものなど豊富にパーツは用意されています。一部、ゲーム内実績やチャレンジの達成、同デベロッパーの『Fight of Animals』の所有で購入が可能となる特殊なパーツもあります。
技のカスタマイズでは、キャラクターの使用する「特殊技」3種類と「超必殺技」を設定できます。特殊技はパンチ・キック・気功技の3つのカテゴリーがあり、それぞれ特徴が異なります。そのほか、キャラクターの構えや歩き方、勝利ポーズなども細かく設定可能です。
基本的な動作の一式である格闘スタイルにも、安定した「極電流格闘術」や、ややトリッキーな「サバイバルムーブ」など、通常技や特性が異なる4種類が用意されています。格闘スタイル・技セット・見た目の組み合わせは無限大です。カスタマイズデータは「見た目」「技セット」を別々に読み込めるので、どちらかだけを変えることもできます。
パーツ購入に必要なお金は各種モードクリアや毎日のログイン、任務達成などで獲得できます。高級なパーツになると簡単にフルセットは入手できないため、商店でプレビュー機能を利用して欲しい見た目パーツや技、構えなどに目星を付けておきましょう。
ストーリーやチャレンジなど豊富なモードを搭載!
本作のメインとなるゲームモードは「ストーリーモード」「アーケードモード」「バーサスモード」「オンラインモード」「チャレンジモード」の5種類。もちろんトレーニングモードも用意されています。
ストーリーモードでは、記憶を失ったロボットとして、世界の謎へと挑む戦いが用意されています。ゲーム内での勝利条件によってストーリーが分岐するマルチエンディング方式で、ストーリー部分ではイベントCGなども用意されています。エンディングによっては新しいパーツもアンロックされます。
ストーリークリア後は、本作のやりこみ(?)コンテンツのチャレンジモードが開放されます。このモードはさまざまなエリアを舞台に、敵ロボットを倒しながらパーツを集めて強化していくというもの。パーツには炎や毒などの属性が登場し、エリアごとに弱点を考えながらパーツを組み合わせる必要があります。
また、同じパーツでも「HPアップ」「属性値アップ」など異なるボーナスが付いています。当然ステージが進むと敵は強くなっていくため、何度も戦ってパーツを集め属性やボーナスを考えながらカスタマイズしていく必要があるのです。チャレンジモードは、昔ながらの「格闘ゲームのおまけモード」を彷彿とさせるボリュームのコンテンツです。
そのほか、ランダム構成のCPUとの対戦が楽しめるアーケードモード、対人や対CPUなど好きな条件で戦えるバーサスモードなど、基本的なモードも充実。今回の発売前ではプレイできませんでしたが、オンラインモードではロールバック式ネットコードを搭載し、ランクマッチにも対応しています。自分だけのとっておきのファイターで世界中の猛者と戦えるでしょう。
アーケードモードやチャレンジモードでも、条件を満たせば新たなパーツが購入できるようになります。毎日コツコツと遊ぶことで、本作のコンテンツが大きく広がっていくのです。
ここまで紹介してきた『Fight of Steel: Infinity Warrior』。シンプルな操作と強力な技の数々は、高い戦略性を生む格闘ゲームとして成立しています。人類がいない未来という世界観は、パーツをカスタマイズするシステムの意味、そしてストーリーモードで明かされる世界の謎など、本作を構成する要素と相性抜群です。
格闘スタイルの組み合わせの幅は広く、近接攻撃は通常攻撃のみで飛び道具や設置技で距離を取る戦い方、素早い攻撃で相手を固めて強力な投げ技で勝負する戦い方、とにかくコンボ数を増やす手数の多い戦い方など自由自在。見た目パーツもかっこいいものから、どこかおかしいものまで揃っていて、コレクション要素も充実しています。
やりこみ要素のあるチャレンジモードをたっぷり楽しむ、世界中のライバルと戦う、自分だけの理想のカスタマイズを見つけ出すなど、さまざまな楽しみ方が用意されています。
『Fight of Steel: Infinity Warrior』はPC(Steam)向けに配信中。発売記念に10%オフで購入できるキャンペーンも実施中です。
¥6,490
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)