海外ネットミーム“The Backrooms”って何? Steamで配信中の「不気味な部屋」探索ホラーゲームで“ロビー”の雰囲気を比較【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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海外ネットミーム“The Backrooms”って何? Steamで配信中の「不気味な部屋」探索ホラーゲームで“ロビー”の雰囲気を比較【特集】

「The Backrooms」と探索ホラーの相性は最恐……!

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海外ネットミーム“The Backrooms”って何? Steamで配信中の「不気味な部屋」探索ホラーゲームで“ロビー”の雰囲気を比較【特集】
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YouTube「The Backrooms (Found Footage)」より

SNSや動画サイトで奇妙な注目を集めているネットミーム「The Backrooms」。閉塞感のある部屋の画像と共に語られることが多いこの言葉に、多くのネットユーザーが心を奪われ、今も考察や独自の都市伝説が紡がれ続けています。

そのムーブメントは、ゲーム業界にも強く広まっています。むしろ、ひょっとしたら他のメディアより多大な影響を受けているかもしれません。何しろ、この「The Backrooms」をモチーフにしたゲームはSteamで数多くリリースされていて、その奇妙な空間――通称“リミナルスペース”とも表現される場所を歩く作品が、ゲーマーの手元に届いているのですから……。

今回はそんな「The Backrooms」について解説しつつ、同作にインスパイアされたゲームをご紹介。「ある部屋の画像」、一般的にLevel 0: “The Lobby”と呼ばれる空間に焦点を当てながら、Steamで配信されている「The Backroomsゲーム」をピックアップしていきます。

「The Backrooms」――海外の匿名掲示板に投稿された1枚の画像がネットミームに

Photo Backrooms.jpg
By unknown - , CC BY-SA 3.0, Link

「The Backrooms」の発端となったのは、2019年に海外の匿名掲示板「4ch」に投稿されたイメージ。「不穏な画像」を集めるスレッドに貼られた1枚の写真です。

ご覧の通り、全体的に黄色っぽく、奥の方には先の見えない通路があるだけの「部屋」の画像です。妙に傾いた構図や人の気配が感じられない雰囲気から、なんとも言えない不気味さを感じませんか?そして、この写真に魅力を感じた人たちの間で、この写真をモチーフにした創作物が生まれ始めたのです。

ある人は同じように気味の悪い画像を作成し、ある人はこれをモチーフにしたホラーストーリーを書き……さながら同じ英語圏の共同創作コミュニティである「SCP財団」のような広がりを見せていきました。

「The Backrooms」に一大ムーブメントを巻き起こしたのは新進気鋭の映像作家!

「The Backrooms」がミームとして一定の地位を得た2022年1月7日、ある1本の短編動画がYouTubeに登場しました。それが「The Backrooms (Found Footage)」です。

こちらは友人と遊んでいた撮影者が急に「The Backrooms」に迷い込んでしまうという、モキュメンタリー風の内容になっています。画像そっくりで先の見えない部屋を、室内の各所に作られた明暗や、さまざまなオブジェクトで巧みに演出。「The Backrooms」の不穏さを見事に表現しました。

9分程度のショートムービーなのですが、投稿と同時に人気が爆発。現在は3600万を超える再生数を記録しています。ちなみにこの動画を撮影した「Kane Pixels」さんは、撮影時まだ16歳だったそう。すさまじい才能だな……!

広がり続ける「The Backrooms」の世界

こうして「The Backrooms」は知名度も大きく向上。より多くの人を魅了しています。シェアワールドという関係上、特に厳密なルールなどは設けられていないようですが、いくつか“お約束”とでもいうべき、基本設定は多くの作品で共有されています。

ミームの始まりとなった画像の部屋は「The Lobby」と呼ばれており、「Backrooms」に迷い込んだ人が多く訪れる“レベル 0”、いわゆる入り口のような場所として規定されています。そしてレベル内にある穴から落ちたり、階段を上がったりすると、他のレベルへ移動できる……とされています。

どの階層にもさまざまな特徴があり、中には現実世界である「The Frontrooms」につながる場所もあるそう。しかし、ほとんどの場所は「The Lobby」のように、不穏な空間となっているようです。

「Backrooms」の住人「エンティティ」と「クラス」について

「The Backrooms (Found Footage)」で描写されたエンティティ

しかし安心してください。「Backrooms」にいるのは、迷い込んだ人間だけではありません。この「Backrooms」には「エンティティ」と呼ばれる住人がいます。彼らはバラエティーに富んだ多種多様な存在なのですが、基本的に人間には敵対的であり、遭遇した場合はすぐに逃げた方が良いとされます。勘弁してくれ。

一応、友好的なエンティティもいるようなのですが、大多数は危険そのものと言える存在。そして、これらエンティティの存在は階層の危険を表す「クラス」にも関わってきます。

「クラス」には一番安全な「クラス1」から、最も危険とされる「クラス5」まで設定してあり、クラス2以降は「安全でない」「命の危険がある」とされます。ちなみに「The Lobby」のクラスはたまにエンティティが登場する程度なので、危険性はクラス1。逆に言うと、「Backrooms」のほとんどの階層は「The Lobby」よりずっと危険で恐ろしい場所ということです。

「The Backrooms」をゲームで表現した作品4選

世界中のクリエイターの創作意欲を駆り立てる「The Backrooms」。導入で述べたとおり、その勢いはゲームの世界にも強く波及しています。すでにSteamには「Backrooms」をインスパイアした作品が何作も登場しています。

これまでの解説で気付いた方もいらっしゃると思われますが、特に相性の良いジャンルは「ホラーゲーム」です。先の見えない不安感と薄気味悪さは、恐怖を極限まで盛り上げます。ここからは、そんな「The Backrooms」を題材にしたゲームを4本ご紹介します。各タイトルの特徴を比較していきましょう。

◆The Backroom - Lost and Found

初めに紹介するのが『The Backroom - Lost and Found』。こちらは突然迷い込んだ「The Backroom」の世界を動き回りつつ、脱出への道を探すことが目的になります。エリア内には謎のオブジェクトやアイテムが配置してあり、近づくことで入手できます。収集しながら「The Backroom」の世界を探索してみましょう。

マップは黄色の壁とカーペットが敷かれていて、まさしく「The Lobby」らしい姿になっています。一方でアイテムやオブジェクトに触れると、いきなり壁紙が変化することも。

時にはテキストが異常を起こしたり、謎の音が聞こえたりと、ホラー的な演出も現れます。奥へ進んでいけば、テクスチャがバグを起こしたような場所や、どこに続くかわからない階段も出現。終わらない悪夢のようで、「The Backroom」の世界を巧妙に表現しています。無料でプレイできるため、まず「Backroom」の世界観に触れてみたい人にはちょうど良い作品ですね。

◆The Backrooms: Found Footage

続いて紹介するのが『The Backrooms: Found Footage』。こちらも出口を求めて「The Backroom」をさまよっていく作品です。「The Backrooms: Found Footage」の外観も、基本的には白っぽい黄色の壁が続く部屋を探索していきます。本作では「空腹」や「スタミナ」「酸素」などのステータスがあり、減っている場合はマップ内に散らばる食品や飲み物を使って回復させなければいけません。

アイテムの中にはお菓子のポテトチップスなど、馴染みのあるモノも登場。パッケージもいかにもそれっぽいので、手に持っているだけでもちょっと気持ちを癒やしてくれます。しかし探索を進めれば、そんな穏やかな感情は消え失せるでしょう。先に進めば突然電気が消えたり、不気味な声が響くこともしばしば。持っているライトはか弱く、暗闇に何かいないか、常に緊張してしまいます。

また視点を動かすカメラがかなり遅いため、後ろを素早く振り返るのも大変です。行き止まりにいるときには、敵に襲われないことを祈りましょう……!

◆The Backrooms 1998

3つ目は『The Backrooms 1998』本作の開発者によれば、ホラーゲーム『サイレントヒル』などからも影響を受けているそうです。冒頭のムービーも含め、本作は古いVHS風のビジュアルで構成されています。他の「The Backrooms」作品に比べてマップは手狭ですが、その分作り込みが細かく、オブジェクトもひとつひとつが印象に残ります。

そして、このオブジェクトがとにかく不気味なのです……!謎のマネキンや三輪車など、なぜここにあるのか疑問符の浮かぶものばかり。『Outlast』のようなカメラ画面から視野を確保することもあり、ひたすらに恐ろしい雰囲気を出してきます。

これに加え、突然家具や木の板が動くこともしばしば。とにかく全力でプレイヤーを怖がらせてきます。セーブはマップに配置されている置かれるテレビから、決まった回数だけ実行できます。さらに道中で拾えるスプレーを使えば、壁に印を付けられます。迷わないようにマーキングしながら、探索を進めましょう。

ちなみに本作ではマイクを接続することで、自分の立てた音に敵が反応し行動するそうです。声を抑えなければなりませんが、このゲームを静かに遊ぶ自信はないぞ……!

◆Enter The Backrooms

最後に紹介するのが『Enter The Backrooms』。他の作品とは異なり、初代PlayStationのようなレトロ風グラフィックで描かれています。こちらは「The Backrooms」の世界を先へ先へと進んでいく、ローグライクのようなシステムを採用しています。マップ内には攻略の助けとなるアイテムや、散らばった日記なども登場。危険なエンティティたちをうまくやり過ごしながら、「The Backrooms」の世界を探索してみてください。

本作ではレベル 20以上の主要な階層に加え、「The Backrooms」の世界で「サブレベル」と呼ばれる“横道”のような階層も収録しています。わずかな違いで思いも寄らない場所に行けるそうなので、まさしく「The Backrooms」の世界といえるでしょう。

今後もアップデートが行われる予定なので、ホラーとやりこみ好きな方なら、このゲームで多くの恐怖を感じ取れると思います。……しかし、安全といわれる“レベル 0”にいたはずなのに、急に足元の色が変わるのはホントに心臓に悪いぞ!

「The Backrooms」とホラーゲームの組み合わせは“最恐”のシナジー

魅力的な作品が集まる「The Backrooms」系ゲーム。今回プレイした中で、筆者にとって特に恐ろしかったのは『The Backrooms 1998』でした。小さめに感じるマップは閉塞感もあり「ここで襲われたら絶対死ぬやん……」と絶望すること間違いなし。プレイ中は何かが起きる度に息を呑んでいました。

また、音の聞き取りにも注意しないといけない『The Backrooms: Found Footage』も注目作品です。前述したように、視点の移動がゆっくりしているので、音を丁寧に聞き取り危険を感知しながら探索しなければなりません。不穏な音が聞こえたら、可能な限り遠くへ逃げましょう。

「The Backrooms」の世界にどっぷり浸かりたいなら『Enter The Backrooms』がおすすめ。出現する多様なレベルによって、複雑怪奇な「The Backrooms」の階層を堪能できるはずです。またレトロな映像も、逆に味があります。

そして、とりあえず気軽に「The Backrooms」の世界に浸りたいなら『The Backroom - Lost and Found』がおすすめ。始まりとなった「不気味な画像」の世界観を最も忠実に表現していると思います。前述したように価格も無料ですので、まずプレイしてみるのにはピッタリです!


Steamではその他にも数多くの「The Backrooms」インスパイア作品がリリースされています。どれもオリジナルの不気味さや閉塞感に強い影響を受けたゲームであるため、探索系ホラーゲームやネットを巡る都市伝説を好む方は他の作品たちもチェックしてみてください。


《鈴木 伊玖馬》
鈴木 伊玖馬

ゲームと乗り物の記事を書いてる 鈴木 伊玖馬

名古屋県生まれ。幼少期に『スターフォックス64』でゲームにハマり、学生時代に『CoD:MW』でFPSにハマり、そのままゲームから卒業できず今に至る。ここ数年でRPGにも手を出し、最近『ドラクエ6』をクリアした。中日ファン、犬派、後ゲームはオフラインでやるタイプ。デカい航空機にはロマンを感じる。

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