最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年10月25日に早期アクセスが開始されたWalternate RealitiesのPC(Steam)向け宇宙船シム『Cosmoteer: Starship Architect & Commander』を紹介します。
『Cosmoteer: Starship Architect & Commander』とは
いやはや、すっかり寒くなりました。もうじきに冬です。「霜降」も過ぎて次は「立冬」ですから、暦の上でももう冬です。暑がりで寒がりという我儘の塊のような筆者ですが、どちらかといえば冬が好きです。愛機のパソコンくんが暑さに弱いというのもありますが、なにより冬は星が映えますからね。
夜空を見上げれば、夏の大三角はもう端の方に追いやられ、冬のダイヤモンドの一角であるおうし座の「アルデバラン」が姿を表しました。じきに「シリウス」「ベテルギウス」「プロキオン」の冬の大三角も見えるようになることでしょう。
星といえば宇宙。宇宙といえばSF!ということで、今回ご紹介するのはWalternate Realitiesの宇宙船シム『Cosmoteer: Starship Architect & Commander』です。トップビュー型の宇宙船シムで、ミッションをクリアしたりアステロイドを採掘したりしてお金と資源を確保して、それを活用して自船を自由に設計し強化する。十分に強化できたところで、そこいらの海賊やらNPCやらと戦闘をするというそんなゲームです。
自由な設計要素、いいですね。飛び交うビームに砲弾、それに爆煙。ビューティフルです。ついでに広大なサンドボックス要素。素敵ですね。なんて筆者の好み特盛セットのような本作。ぜひぜひ味見をしてみましょう。
『Cosmoteer: Starship Architect & Commander』の実内容に迫る!
こちらがタイトル画面。結構ポップなデザインですね。
本作では、ミッションなどを通じてキャリアを重ねていくキャリアモードと、クレジットなどの設計に関連する制約が存在しないクリエイティブモードの2種類のモードがあります。今回はキャリアモードを進めていきます。
舞台となるMAPサイズなどの設定も可能です。ちなみに下2つは「メンドーなのは嫌!」っていう人のためのオプションで、戦場の霧の無効化などとなっています。なかなかユーザーフレンドリーじゃないですか。
次は難易度とエコノミー設定、それに初期宇宙船の選択です。個人的にはシールド装備の船がおすすめですね。
真ん中の緑で囲まれているのが自船で、左上がNPCのステーションです。ステーションではミッションの受注やクルーの採用、各種資源の売買に艦船設計用の各パーツのアンロックが可能です。
試しに賞金稼ぎミッションを受注。ミッションでは完遂報酬としてお金と名声値、それと依頼元の勢力の評判が獲得できます。ミッションを受注するとMAP上に星印のついたアイコンが出現します。これがミッションエリアの表示で、この範囲内に侵入すると敵などの目標が出現します。
敵を発見。センサーの範囲外なので敵の存在こそ察知できましたが詳細は不明です。初期MAPということもありまだまだ敵は弱いのですが、ミッションによっては相手が複数で一斉に攻撃してきたり、あるいは強力な浮き砲台だったりもするので油断できません。
現在交戦中。攻撃が命中するごとにだんだんパーツが壊れていきます。で、最後には爆散して消滅します。撃破した敵はサルベージして各種資源を入手できます。クルーが船外活動で頑張ってくれます。
ミッションや資源採掘、サルベージなどで資源やクレジットを獲得し、それらを利用して自船を強化。さらに高難易度のMAPへ移動して…というのが本ゲームの基本的な流れとなります。
それからこのゲームでは、自船を手動で操作することも可能です。AI任せにするよりも攻撃を一点集中させることができるので攻撃力にだいぶ差が出ます。ぜひ有効活用したいところです。戦闘のコツとしては、敵のコクピットや動力炉などの弱点を狙う、これに尽きます。が、動力炉は破壊されると周辺パーツもろとも爆発四散するので、サルベージ狙いのときは避けた方がいいですね。
さて、初期船体のままではこの先少々不安なので、この辺りで船を再設計して強化してみましょうか。単に宇宙船を設計するというのであれば、SFモノだと割とポピュラーなゲームシステムです。似たようなゲームだと『StarShip Constructor』などがあります。ですが、ここに本作をユニークなものとしているポイントがあります。それがクルーマネージメントです。
本作では、宇宙船に関連するほとんど全てがクルーによる人力です。操縦時には誰かがコクピットに張り付いて頑張ってくれていますし、砲台では砲手が必要不可欠です。各種資源も、また動力炉で生成されるエネルギーパックも大事そうに抱えて運んでくれます。もちろんサルベージや小惑星の採掘も彼らの仕事。なんでもそつなくこなせるすごい人たち、それが本作でのクルーなのです。え?それぐらいドロイドにさせるべき?…筆者もそう思います。特にサルベージ中に酸欠で殉職者が相次ぐさまを見ているとね。きっと彼らなりのコダワリなのでしょう。
なので、彼らクルーの動線が重要なのです。いくらなんでも壁を突き破ったりはできませんからね。当然出入りにはドアが必要です。パーツによってはドアが設置可能な場所が限られていますから、場合によっては向きを調節する必要があります。
それに、本作では武器によっては色々とギミックがあります。例えば一部のレーザー砲は直線にしか攻撃できませんが、別途プリズムパーツによって偏向が可能。さらに複数の方向から一斉にプリズムに向け照射することで威力と射程を強化できたりとか、あとレールガンは砲端部と加速レールと弾薬装填室の三部構成で、加速レールを増設することでレーザー砲同様に威力と射程を強化できたりとか、そういった具合にです。船体以上の砲身長を誇るレールガンとか、船体そのものを砲身に見立てたレールガンとか、まさにロマンの塊ってやつですね。
他にもクルーマネージメント要素として、作業の優先度を設定したりもできます。機関員や砲手、輸送係と言った具合にです。が、これに関しては初期設定だけでも今のところは十分です。今後船が大きくなってくると重要になってくるのでしょうか?
ゲームとしてみると比較的なシンプルなシステムの本作ですが、不思議と設計に戦闘にと繰り返していると気がついたら時間が経っている、そんな不思議な魅力がある一本です。それに、操作に関してもほとんどマウスだけで完結できる簡単仕様で、時間圧縮も完備。Steam Workshopにも対応しているので、現時点でもいろいろなMODやオリジナルデザインの共有などがされています。
設計に使用可能なパーツなどはまだまだ少ないですが、そこはまだアーリーアクセス中。今後のアップデートできっと色々増えることでしょう。公式がロードマップを公開しているので、気になる方は確認されてみるのもよいのではないでしょうか。
タイトル:Cosmoteer: Starship Architect & Commander
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022年10月25日
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間