実装言語は英語と…ロシア語?UI転用は当たり前の虚無ゲーがラインナップする6,500円タイトル群再び【スパ柱レポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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実装言語は英語と…ロシア語?UI転用は当たり前の虚無ゲーがラインナップする6,500円タイトル群再び【スパ柱レポ】

一部タイトルはなぜか4K解像度に対応し、グラボが悲鳴を上げるアクシデントも…。

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実装言語は英語と…ロシア語?UI転用は当たり前の虚無ゲーがラインナップする6,500円タイトル群再び【スパ柱レポ】
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日々発売される膨大なゲームの中から、ゲーム内容そのものとは違った意味で目を引く訳アリじみたゲームに敢えて飛び込むプレイレポ企画「スパ柱レポ」。今回挑むのはまたも現れた6,500円台の低クオリティタイトルの数々。本企画誕生のきっかけともなった6,500円タイトルの帰還にまた似たようなものかと高をくくっていたところ、今回は今回で新たな発見がありました。


最早クオリティよりもその裏の存在理由へ迫ることを半ば目的としながら、果敢にプレイへ挑みます。なお今回は対象タイトルからいくつかを抜粋してのプレイとなります。

謎の4K対応でグラボが悲鳴!?『Dinodon』

一本目に筆者が選んだのは怪獣となって街を破壊するアクション『Dinodon』。CDのジャケ買いならぬSteamゲーのサムネ買いといった具合に、かわいい怪獣が暴れまわる姿に惹かれて選択したのですが、1本目からなかなかの曲者が登場しました。

起動して真っ先に気になったのがPCからの異音。普段明らかにもっと処理が重そうなゲームをプレイしているはずなのに、ファンの回転音がめったに聞かないレベルで聞こえてきたのです。高価低クオリティゲームにありがちなフルスク起動ではありましたがこれは明らかに異常で、ともすればPCに悪影響がとあわてて設定を確認するとまさかの4K解像度への設定項目が。とりあえず異音を解除しようと解像度を下げ、結局800×600まで落とすこととなりました。

その他設定も一通り確認したところ、言語設定欄を発見。英語の他に対応しているのはロシア語のみでした。起動時に一波乱ありましたが、スタートメニューや設定の機能は最低限一通りそろっている様には感じます。

ゲーム自体については、心が動くのは最初の30秒だけで後はただただ町を破壊する作業を繰り返すのみ。敵やこちらの行動のバリエーションが著しく少なく、強化要素等も基本ステータスの工場のみなので賽の河原の石積みよりは楽しいかなぐらいのものでした。

本拠地狙いが定石の大味ストラテジー『Lord of empires』

Lord of empires』は拠点で生産される戦力を敵拠点に送り込み拠点の奪取を繰り返すストラテジーゲーム。最初は中立拠点のみの街を制圧させられるだけで「また作業ゲーかな?」と脱力してしまいましたが、ある程度進めると敵勢力が出現しました。

そこまでで学んだ通り近場の中立拠点を取ろうと戦力を送り込んで本拠地戦力が落ちたところを攻撃され、ゲームオーバーとなりましたが、再挑戦で全く同様の戦略をやり返したところあっさり勝利。初手本拠地狙いが本作の攻略法です。あとはいつも通りの作業ゲーと化しました。

スタートメニューUIは画質調整と言語設定が無くなったことを除いて概ね『Dinodon』と同じで、言語は英語のみの対応となっていました。一方でフリー素材の利用を示す権利表記が追加されていたことも印象的です。

同開発元最大データ量ゲームの内容や如何に『King of the Road』

King of the Road』は見下ろし視点でのレースゲーム。今回の高価ゲー達はdidlstudiooとseel35gamessの2スタジオから販売されていますが、本作はdidlstudioo産で最もデータ量の多い作品という理由で選定してみました。

起動して始めに目につくのはもはや『Lord of empires』と全く一緒と言って差し支えないスタートメニュー。低クオリティゲーあるあるではありますが配置から何から全く同じで、権利表記も一言一句変わらないものでした。

ゲーム内容は特にデータ量が多いからと言って充実しているわけもなく。癖のある操作感のよくある見下ろしカーレースという感想に留まります。アイテムや他の車の開放要素もありましたが、正直操作に慣れれば勝てるし慣れなければ多少アイテムや車の性能が変わっても勝てないといったゲームバランスなので必要ないものに思えました。

その55円の差額に何の意味が『Archeholder』

今回のタイトル群は全てが6,500円ちょうどというわけでもなく、なぜか55円高価な作品も含まれています。そんな作品の代表として『Archeholder』をご紹介しましょう。スタートメニューUIは今度は『Dinodon』と全く同じもの。4K対応もあるようで、もしやと半ば期待しながら言語設定を確認するとこちらも英語以外にロシア語の対応がありました。

ゲームはウェーブごとに襲い来る賊から逃げ回り、弓を使って倒すというシンプルな物で、ウェーブが進んだからと言って新しい敵が出てきたり武器が変化したりということはありませんでした。

ゲームで得た通貨によりガチャ形式で装備が得られますが、特に見た目や性能に大きな変化はなく、純粋なステータス強化に過ぎないものでした。『Dinodon』同様30秒で作業ゲーと化すタイプのゲームと言えるでしょう。55円の上乗せによる変化は筆者には感じられませんでした。

発売記念セールで40%オフの大盤振る舞い『Dardeep』

これまでの高価低品質ゲーは目的は不明ながらも高価であることに意味があるのか、リリース記念セールというものは無縁の存在かと考えていましたが、どうやらそうではなかったようです。掘削アクション『Dardeep』は6,555円シリーズでありながら、今回のラインナップで唯一のリリース記念セール対象作品で、その割引額なんと40%。Steam全体を見てもなかなか大盤振る舞いな割引率ではないでしょうか。

さらに本作はそのデータ量がラインナップ最低の12MBであることも選定理由の一つとなっています。盛りすぎです。スタートメニューUIは『Dinodon』と同タイプでしたが、4K対応はありませんでした。言語にはしっかりロシア語が含まれていました。

もはやおまけにすら思えるゲーム内容はピッケルの耐久度の中で四方を囲むブロックを掘削し、鍵を4つ集めて次のフロアまでの道を開通させるアクションパズルゲーム。ですがブロックの種類も少なく、見た目が違っても実質の性質が同じものも多いなど特に面白い要素はありませんでした。

開発元表記は異なってもUI流用は当たり前『Beetplanet』

seel35gamessからの作品もいくつか触れておこうということで選択したのが『Beetplanet』です。開発元が違うはずですが当然のようにメインメニューUIは『Dinodon』タイプ。言語にロシア語が含まれているのももう当然のように感じます。

ゲーム内容はオーソドックスなタワーディフェンスですがほとんど基礎ステータスの強化前提の難易度となっており初回は資源不足にあえいでゲームオーバーするのみ。2度目の挑戦では砲台のアップグレードに成功しましたが運悪くそちらを集中攻撃され敗北しました。

ここまでやって初めて1段階の基礎ステータス強化に必要な通貨が溜まる程度と、攻略には手間がかかる予感がします。ウェーブが進んでも敵のバリエーションや作成可能な資源は特に増えません。ちなみに本作は6,555円タイトルです。

敵の存在が暖かい…『The horror of secret experiments』

最後に紹介するのはseel35gamessの『The horror of secret experiments』。選定理由は対象タイトル1のデータ量と3Dホラーという比較的珍しいジャンルの作品であることです。スタートメニューは『Lord of empires』タイプに近いものでしたが設定で選べる項目も少なくフルスクリーンプレイを強制されるなどある種一番オリジナリティは感じさせられました。

ホラー要素はBGMと薄暗い雰囲気のみで、ホラーで最も重要といえる敵は青白く発行する球体。同じルートを自分よりも遅いスピードで動き続けるだけなうえ、周りを明るく照らしてくれるのでむしろ出会っている間の方が安心感がある始末でした。また設定される目的も基本的にドアのある部屋から鍵を取り、来た道を戻るだけと実に単調で、2個目のカギを取ったところで長い道をただ戻ることに辟易として中断してしまいました。

不安感じるロシア産?高額ゲーの存在は許されるのか

以上7作品が今回プレイしたゲームとなります。今回の作品で特徴的な共通点は、ゲームシステム自体はこれまでの物に比べれば幾分マシであること、スタートメニューUIの露骨な転用が見られること、そして時折現れるロシア語対応タイトルの存在です。名目上別の開発会社であるdidlstudiooとseel35gamess双方のタイトルで上記特徴がみられたことからこれらは実質同じ開発、少なくとも深い関係にあるのは間違いないでしょう。

ストアページではロシア語表記の無い作品にも実装されている場合があるなど、不自然なロシア語のみの対応からこれらの作品はロシア産のものであるという見方もできそうです。何かと話題のロシアからこのような作品が出ているとなると、邪推も浮かんできます。

先日の3,400円作品から間もない登場となった今回の6,500円台作品群ですが、以前の記事でも述べたように犯罪行為への利用も考え得るこういった作品が日常的に発売されている現状はあまり気分が良いものではありません。今後もこういった作品のリリースが続くようであればSteam側にも早急な調査と対処が求められそうです。



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《焦生肉》

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ストーリー重視でゲームをプレイするけどシステムも特徴がないとイヤ!なわがままゲーマー。わがままなくせにコンプリート癖もある上つまみ食いも大好きなので積みゲーが溜まる溜まる。ゲームで飯を食うことを夢見てたらほんとにそんな機会に恵まれた。

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