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人気パズルシリーズ最新作『マジカルドロップ6』プレイレポ―パズル部分は文句なし!ただし多くの点で洗練されていない不満も

今後DLCでキャラクターの追加も予告されています。

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人気パズルシリーズ最新作『マジカルドロップ6』プレイレポ―パズル部分は文句なし!ただし多くの点で洗練されていない不満も
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Forever Entertainmentは、 Highball GamesとStorm Tridentが開発を手がけるパズルゲーム『マジカルドロップ6(Magical Drop VI)』をPC(Steam/GOG.com)/ニンテンドースイッチ向けに配信開始しました。

本作は、1995年にデータイーストから第1作が発売されたパズルゲームシリーズの最新作。フィールド内に配置された各色のドロップを取り、3つ並べて消すのが基本ルールで、スピーディーな展開と個性豊かなキャラクターたちが特徴的な作品です。

『マジカルドロップ6』は2022年9月にニンテンドースイッチ向けに制作が発表され、同年10月にはPC版の発売および日本語インターフェース/音声の対応も告知されていました。15人のキャラクターと6つのソロモード、オンライン/オフラインでの対戦モードが搭載されています。



本稿では、シリーズ最新作『マジカルドロップ6』のプレイレポートをお届けします。

爽快&スピーディーなパズルは健在!

まず、本作の大まかなルールをおさらいしておきます。プレイヤーは画面下部にいる「ピエロ」を動かしながら、フィールド内に配置されているドロップに対して「取る」「投げる」というアクションを行ってドロップを縦に3つつなげてけしていきます。また、ドロップが消えている最中に他のドロップを繋げておくことで「連鎖」も発生します。

対戦では連鎖することで相手側の列を押し下げる事ができる事が可能。連鎖自体はかなり簡単なゲームなので、相手の列がデッドラインに到達するだけでなく「先に任意の数のドロップを消す」ことでも勝利になるルールが採用されています。このルールによってゲームが膠着することがなく、スピード感のある対戦が楽しめるのです。

チュートリアルもあります。

長々とルールについて説明してきましたが、ひたすら「ピエロ」を素早く動かすアクション性と瞬間的な判断が必要になる戦略性の組み合わさった、スピーディーな展開が本作の魅力です。なによりも思うような連鎖ができたときは、ドロップの消える音と相まって非常に爽快なのです。特殊な効果を持つドロップも多く、対戦でもソロでも盤面を一気にひっくり返せる可能性があります。

嬉しいことに、この爽快感が『マジカルドロップ6』にもしっかりと受け継がれています。特に今作は操作に関してのレスポンスが良く、グラフィックも綺麗で見やすいため、パズルゲームとしての特徴をしっかり活かせるようになっています。連鎖時の音もしっかりと「マジドロ」しているのも評価したい部分です。

もちろん登場するキャラクターも「ジャスティス」「ワールド」「フール」など、お馴染みのメンバーが日本語ボイスで登場。残念ながらシリーズすべてのメンバーが現時点で揃ってはいないのですが、今後の無料DLCで合計12名が追加される計画も発表されています。

多彩なシングルモード!「ひたすらモード」が嬉しい

本作にはシングルモードとして「ストーリー」「たいせん」「ひたすら」「ひらめき」「すごろく」「キャラバン」の6つの遊び方が存在しています。初めはすべてのモードで遊ぶことはできませんが、解放条件自体はかなり簡単です。

メインとなる「おはなしモード」は、次々と変わるキャラクターを操作しながら物語を進めていく形式。特殊パズルや対戦などのルールをクリアしながら進み、最後に控えるボスを倒すのが目的です。対戦したキャラクターは一部モード用にアンロックされます。3つの分岐も用意されています。

「ひらめき」「ひたすら」の2つのモードは、過去シリーズにも登場したやり込み用のモード。「ひらめき」は決められた盤面を時間内に消していくモードで、時間によってボーナスがあるので閃きと効率の良さが求められます。

もうひとつの「ひたすら」は、文字通りゲームオーバーになるまでひたすらプレイするモード。スコアによって段位認定も用意されています。他のモードはどうしても時間制限などがあるので、腰を据えてじっくりハイスコアに挑めるこのモードがある事は非常に嬉しい部分です。

「ひたすらモード」なのですがスコアだと「いきのこりモード」

また、ひたすらモードで一定スコアを出すことで解放される「キャラバン」は、2分か5分でスコアを稼ぐタイムアタックモード。こちらもストイックに楽しめます。他にも純粋に対戦を楽しめる「たいせん」もあります。個別のキャラクターごとのストーリーモードが無いなど、いくつかの不満点はありますが、ソロモードは充実しています。

「すごろく」など洗練を求めたい部分も

最後の「すごろく」は、過去シリーズにも同名のモードがあったものの、本作ではかなり遊びづらい内容です。ゲームとしてはCPU3名と争いながら最初のゴールを目指すルール。ステージ内にはパズルやアイテム獲得などのマスがあるほか、同じマスにキャラが止まると対戦も発生します。また、このモードで獲得したコインはメニューのショップで使用可能です。

バラエティ要素のあるモードではあるのですが「CPUのターンの挙動が遅い(倍速などがない)」「CPUが何をやってるのかわからない」「ドクロ(高難度ルール)で失敗したらゲームオーバー」などなど、ゲームとして遊びづらい要素が満載です。“コインを稼ぐ”と“ゴールを目指す”という目的がルールとしてうまく噛み合っていない印象を受けます。

また、ギャラリーモードに該当する「マジックホール」にキャラクターのポートレートが存在していないのも不満点。せっかくのギャラリーなのに、キャラクターのいない背景がいくつか見られるだけ、と言うのはもったいないように思います。せめてキャラ配置などもできたら嬉しいのですが……。

さらに、サウンドモードは曲も効果音も充実しているのですが、こちらは何故かキャラクターボイスが「ジャスティス1・ジャスティス2」ではなく「ジャスティス1・チャリオット1……ジャスティス2」のようになっています。キャラクターごとの連鎖ボイスが、簡単に連続して聞けないというのは正直なところ疑問しかありません。

キャラも見たいです。

パズルはちゃんと作られているだけに、こういったゲーム以外の各種要素が洗練されていない部分がどうしても気になってしまいます。今後のキャラ追加の機会に改善してもらえることを望みたい部分です。

キャラ解放は「モード」の「キャラタイプ」ごと。少し分かりづらい。

ここまで紹介してきた『マジカルドロップ6』。老舗パズルゲームのシリーズ最新作として、充実したシングルモードやパズル部分の快適な動作など、ゲームとしての面白さがしっかり確保されているのは嬉しい部分です。登場キャラクターも現時点では15名とちょっと少なめですが、今後増えていくことでシリーズの人気キャラもどんどん実装されていきます。

ただし、やはりどうしても気になってしまうのが多いのも事実。「すごろく」のプレイフィールがあまりに悪いだけでなく、キャラクターアンロックシステムのわかりづらさも、せっかく個性豊かなキャラが多い本作の魅力を損ねているのは否めません。スコアが保存されないのも少し不満点ですね。

もちろんパズル要素そのものに「マジカルドロップ」の面白さがあるのは間違いありません。ベース部分がしっかりと作られているだけに、今後のアップデートに大いに期待したいところです。



待望のシリーズ最新作!洗練されていない部分も多いけどパズル自体は間違いなく楽しいスパ!


  • タイトル:マジカルドロップ6(Magical Drop VI)

  • 対応機種:PC(Steam/GOG.com)/ニンテンドースイッチ

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年4月25日(ニンテンドースイッチ)/2023年4月25日(PC)

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:6時間

  • 価格:3,299円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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