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時間を溶かしたくなるファンタジー系ストラテジー『Age of Wonders 4』PS5版をまるっと一周プレイ! 「軍事勝利」を目指しながらプレイのキモをご紹介

時間を溶かすファンタジー系ストラテジーがコンソール向けにも発売。長期休暇にぜひ挑戦してみては!

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時間を溶かしたくなるファンタジー系ストラテジー『Age of Wonders 4』PS5版をまるっと一周プレイ! 「軍事勝利」を目指しながらプレイのキモをご紹介
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2023年5月3日(水)に新作ファンタジー系ストラテジーゲーム『Age of Wonders 4(AoW4)』がPS5/PC(Steam)/Xbox Series X|S向けに発売されます。高い人気を誇るシリーズですが、ナンバリングとしては7年ぶり。コンソールにも展開されるということで、古くからのファンだけでなく今作から遊ぶという方も多いでしょう。

ということで、本記事では「『AoW4』がどんなゲームなのか知らない、けれども“ファンタジー系ストラテジー”というジャンルに興味がある」というゲーマーのため、PS5版『Age of Wonders 4』をプレイし、勝利条件を達成してクリアするまでの流れを紹介してきます!

『Age of Wonders 4』公式サイト

ファンタジー系4X『Age of Wonders 4』とは?

大前提として、本作は俗に「4X」と呼ばれるジャンルの戦略ゲームです。「4X」とは「eXplore(マップを“探検”する)」「eXploit(テクノロジーを“開発”する)」「eXpand(国家や都市を“拡張”する)」「eXterminate(敵勢力を“殲滅”する)」という、4つの要素を備えたストラテジーゲームの呼び名です。

プレイヤーはひとつの「派閥」を率いながら、いくつかある勝利条件のどれかを達成し、ほかのプレイヤーたちに勝利することを目指します。

敵派閥の数やマップサイズはゲームプレイ前に自由に設定できますが、条件が決められているシナリオマップやランダム設定でも遊べます。ルール設定の自由度の高さや周回性の高さ、ターン制でコマを動かしていく点などは、ボードゲーム的であるとも言えるでしょう。

歴史を取り扱った4Xなど、同ジャンルの作品を遊んだことがあるプレイヤーであれば、『AoW4』の序盤もきっと難なく遊べるでしょう。もちろん他の4Xとは大きく異なる部分もあるので、分からなくなったら「百科事典」を参照しましょう。ゲーム内に出てくるテキストで“下線が引いてある用語”はすぐに百科事典でチェックできるので、初心者にも安心な作りです。

プレイ前の注意点はここまでとして、次からは今回目指した勝利条件「軍事勝利」までの過程をお届けしていきます!

いざプレイ開始……の前に下準備!

ゲーム開始前にセットアップを行います。最初は「領土」、つまりプレイするマップを選ぶところからです。公式が用意したシナリオマップから選ぶこともできますが、一番上の「領土を作成する」を選べば、自分でさまざまな条件を指定できます。

ここで特に重要なのは、「敵プレイヤー数と難易度」。プレイヤー数が多ければ多いほど外交なども複雑になる濃厚なゲームになりますが、その分プレイ時間もめっちゃ伸びるので最初は少なめでプレイしたほうが慣れやすいでしょう。難易度も最初はイージーからプレイしていくことをオススメします。ちなみに筆者は“すべてデフォルト”の設定で初挑戦したものの、まったく勝てる気配がなくなったので投了していました。まずは簡単な設定でトライアンドエラーを繰り返していくのも、こういったゲームでは重要になるはずです。

また、ターン方式の項目ではクラシックターン(各プレイヤーが順番に自分のターンをプレイする)同時行動ターンのいずれかを選択できます。これもクラシックターンだとかなり時間がかかる印象を受けたので、同時行動ターンがオススメです。

続いてのセットアップは、派閥とその支配者の選択・作成です。派閥とは自分の国家を構成するグループのことで、支配者その派閥のリーダーです。

強力な軍事ユニットであり、それぞれ様々な特性を持っているため、RPG的にいえば「主人公」の立ち位置になるかと思います。また、派閥は(この時点では)単一の種族によって構成され、種族の特有の特性や社会制度を持っています。たとえば「立ち向かうカエル」という種族は、カエルであるため沼地の移動コストが下がる特性を持ち、帝国主義者であると設定されています。

支配者や種族は詳細にカスタマイズ可能です。筆者は初プレイ時にデフォルトの種族を用いましたが、ルールに慣れてきたころに自分好みの戦術に適した支配者や種族を作るのもかなり楽しそうです。「シンプルに強い種族」を作るのもいいですが、勝ちにこだわるだけではない「特殊な派閥を作って独自のロールプレイを楽しむ」という遊び方もできますね!

セットアップが終わったらプレイ開始!「軍事勝利」を目指して奮闘

ゲームの幕が上がると、まずは1日目がスタート。自分の「王座の都市」に初期ユニットが配置された状態から開始します。当面の目的は国の勢力を拡大し、軍備を増強することになるでしょう。そして、そのためにはさまざまなリソースが必要となります。

自分の都市では主に「建造物の作成」「ユニットの雇用」をすることができます。建造物はさまざまな効果を持ちますが、だいたいは特有のリソースを毎ターン得るものです。

たとえば「ライブラリ」を作れば毎ターンの「知識」収益が増えます。「知識」が増えると新たなスキルを覚えることができ、戦闘や内政その他で有利に働きます。


紫色の本のアイコンで表示される「知識」の他に緑の小麦アイコンの「食料」、オレンジ色のハンマーアイコンの「生産」、赤い剣のアイコンの「召集」、黄色のコインのアイコンの「ゴールド」、青いクリスタルのアイコンの「マナ」、濃い緑の王冠のようなアイコンの「帝権」というリソースがあり、それぞれこの都市における毎ターンの収益がどうなっているのかが画面左上に表示されています。

どんな場合でもすべてのリソースを使いますし、余ってしまうともったいないので、ある程度はバランスを見つつ、しかしときには未来を見据えて建造物を作成する必要があります。また、ここでは詳しい説明は避けますが、その他のリソースも存在します。

当然、建造物の作成そのものにも「ゴールド」「生産」といった、リソースのほか、時間を何ターンか必要とするので建造する順番はうまく考えなければなりません。筆者は人口を増やして都市の領域を拡大させたいので「食料」を優先して建造物を作成していきました。

「ユニットの雇用」では軍事ユニットを雇用することができます。ユニットの雇用には主に「ゴールド」と「召集」が必要となります(強力なユニットであれば他のリソースを要求する場合もあります)。軍事ユニットには各ターンの維持費もあるため計画的な軍備の拡大が求められます。

ユニットは、移動させることによってマップにあるさまざまな仕掛けを探すことができます。たとえば画面のように宝箱までいくと、ヒーロー(特別な軍事ユニットのことで、支配者も含みます)が装備可能なアイテムを入手できます。

マップ上の資源などはしばしばNPCモンスターが守っていることがあります。NPCモンスターのもとまで歩いていくと戦闘開始です。

戦闘はヘックス(六角形)を用いた、いわゆるSRPG的な戦闘になっています。ユニットをターンごとに動かし、スキルをうまく使って敵のユニットを圧倒したいところです。戦闘に限ったことではないですが、わからない用語などはすぐに調べられる(画面に説明が出る)ので活用していきましょう。

ミスしてしまった場合は戦闘をやり直すことができますし、こういったSRPG的な戦闘が苦手な場合はオート戦闘を選択することも可能です。サクサク遊びたいのなら、重要度の低い戦闘はCPU操作に委任してもいいでしょう。

都市の人口が増えると、国境に触れている領域を併合することができます。領域に「農場」や「鉱山」などを配置することによってリソースを得ることができるので、「序盤から人口を増やしまくると良いのかな?」と思ったのですが、あくまで筆者の素人戦術なのでマジで強いかは定かでないです。

そうこうしているうちに、他派閥の支配者である「メシャラ・ラディアント」と出会いました。他の支配者は勝利を争うライバルですが、同盟関係を築くこともできます。少なくとも口先は平和的な雰囲気を醸し出しているので、ひとまずは仲良くしてみました。ちなみに、彼女は“ヒューマンパラディン”種族だそうで、ファンタジー系世界ではあるもののほぼ人間。比較的、馴染みやすいビジュアルです。

ゲームを進行していると、時々イベントが発生することがあります。ここでは戦闘を仕掛けた先のユニットから「見逃してくれ」と迫られました。彼らにゴールドを払うことで味方にするという選択肢があったので今回はこちらを選びます。

もちろんここで敵を見逃さず攻撃したり、ただ「見逃すだけ」を選ぶことも可能でした。その場合はプレイヤーの善悪が上下し、外交にかかわるアクションを取るときに影響が出てきます。

しばらくして、探索中に見つけた入り口から侵入できた地下の世界に2つ目の都市を築きました。先述したように筆者はファーストプレイで大敗を喫したのですが……その原因のひとつが「ゲーム中盤まで地下世界の存在に気付かなかった」という点だったのです。

本作には「地下世界」という要素が登場し、ゲーム開始前のセットアップでもオン/オフを切り替えられます。筆者がこの要素に気付いたときには地下のほとんどを敵派閥に支配されていたため、移動路などがかなり制限されていました。「地下世界」は移動経路としても優秀ですし、ユニットを大量に送り込みづらいので、地下に構えた都市は防衛の面でも非常に有利でしょう。

また、本作には「都市上限」というシステムがあり、決められた数以上の都市をコントロールするとペナルティを受けてしまいます。そのため「たくさん兵士作れるじゃんイェーイアッハハ」みたいな軽いノリで都市を作り過ぎると、痛い目に遭います。4Xストラテジーゲームには「都市は作れば作るほどお得」というバランスの作品もありますが、『AoW4』はペナルティを課しつつ操作を複雑にしないところが好印象。プレイヤーの行動が良い意味でシンプルになるので、これは個人的に嬉しいシステムです。

更に本作では、敵派閥ではないが独自に動く「自由都市」という勢力があります。同ジャンルの他タイトルでいう「都市国家」に性質が近く、外交を通じて協力関係を築いたり、隷属させたりもできるのです。

「帝権」リソースを消費すれば関係改善の速度を上げることも可能。最大まで仲良くなると、自由都市を自分の国家に併合することもできます……が、こうして併合した場合でも都市上限には抵触するので、隷属のままにしておいたほうがいい場合もあるでしょう。

ゲームを進めると、支配者の他にヒーローユニットを雇えるようになります。ヒーローだけが扱える限定アクションでも、特に重要なのが都市を攻撃するときの「包囲」です。これはヒーローを含む軍隊しか実行できませんし、軍事で勝利するためには必要不可欠と言える要素です。

それからしばらくして「アッシュボーン・ヘドニスト」なる人物の派閥と出会ったり、見た目からして危なっかしそうな種族「ヴォイド・シーカー」の派閥に出会ったり、メシャラとの関係が「友好」になったりなどしました。

時は前後しますが、自分の持っている都市近辺にドラゴンの隠れ家ができてしまいました。これは「感染」と呼ばれる要素で、放置しているとどんどん領域が広がり、近くの都市が奇襲されてしまいます。できるかぎり早く対処したいですね。

最終的にはドラゴンの巣を攻め落とすことに成功しましたが、この戦いに27ターンも消費してしまいました。『AoW4』は最大150ターンという制限があるため、なかなか痛いタイムロスです。

その後、アッシュボーン・ヘドニストの文明がなんかめちゃくちゃちょっかいかけてきたりしてイラッとしたので戦争を仕掛けることにします。本意ではないのですが「軍事勝利」を目指すなら避けては通れません。

ちなみに、本作は戦闘要素にかなり力が入った作品です。システム的にも、内政や外交主体で勝利を目指すのはかなり上級者向けなプレイングになると思われるので、要注意です。

宣戦布告もしたので、ここからは相手の都市である「オムニスフィア」を包囲していきます。軍事力の差は凄まじく、更にこちらには同盟関係であるメシャラの陣営もついています。

最終的には相手に降伏勧告をし、相手のオーバーロードになることに成功しました。要は相手を隷属させるということ。がむしゃらに敵を殲滅するわけでなく、こういった勝利を目指すことも重要です。

ここで今回のセットアップを振り返りましょう。今回は4派閥でゲームをプレイしています。ひとつの派閥を打ち倒したので、残る派閥は3つ。そのうち1つは自分、もう1つは同盟国家の“メシャラ”ですので、残りのターゲットは見るからにヤバそうな「ヴォイド・シーカー」の派閥だけです。なんと彼らは「降伏しない」という特性を持っているらしく、激戦が予想されます。

ということで戦争だ~!こちらには同盟のメシャラ、先ほど隷属させたシンレンも加わるので、軍事力に圧倒的な差があります。

でもこっからがマジ大変でした。なんとヴォイド・シーカーの首都が地下にあったため、攻め込むのが困難だったのです。戦争開始から相手の都市に接近するまでに20ターン近くをかけてしまいました。今回はセットアップで勢力の合計数を4派閥のみとしていましたが、そこで更に増やすとなるとかなりの難度となりそうです。

最終戦はかなり大規模なものになりました。とはいえ、こちらのほうが圧倒的に有利なようです。バッタバッタと敵をなぎ倒していき……。

なんとか勝利できました!同盟を使うなどズルいこともしましたが勝ちは勝ちなので問題ありません。ここまでのプレイ時間は、だいたい5~6時間ほど。戦闘を毎回自分の手で操作したり、百科事典をじっくりと読みふけったり、参加勢力が多かったりすると、おそらく倍以上の時間がかかるでしょう。長期休暇の間にじっくりストラテジーゲームを遊び、時間を溶かしたい……と切に願うハードコアなゲーマーは、ぜひ腰を据えてプレイしてみてください!

本作はファンタジー要素が強く、支配者を移動させていくRPG的なプレイフィールの序盤から「4X」らしい魅力が強まる後半まで、新しい発見とやることが尽きません。進行の自由度も非常に高いので、すぐに新しい戦術を試してみたくなるはずです。

ストラテジーゲーム初心者であれば、まず概要を把握するために、簡単なモードで一周遊んでみるのがオススメです。また、先述のように「内政」より「戦闘」を重視したゲームバランスなので、その点も注意しつつ挑んでみてはいかがでしょうか!

ちなみに、勝利した派閥はその後のゲームでプレイヤーを助けてくれます。ワンプレイが終わった後にもたくさんの楽しみが控えているので、「長期休暇の間に一周……」ではなく、ぜひ何度も何度もプレイしてみてください!


PS5版『Age of Wonders 4』は、2023年5月3日(水)より発売。予約した方には特典として「支配者アリック・レックス」「ライオンプレートアーマーセット」「アスラの冠」「帝国のマント」が提供されます。また、豪華版となる『Age of Wonders 4: Premium Edition』では、ゲーム内アイテム「大魔道士の衣」に加えて拡張パスも収録。詳細な製品情報は以下からご確認ください!

『Age of Wonders 4』公式サイト

『Age of Wonders 4』製品情報

  • プラットフォーム:PS5/PC(Steam)/Xbox Series X|S
    ※PS5版はH2 Interactive、PC/Xboxコンソール版はParadox Interactiveより発売

  • 配信日:2023年5月3日(水)

  • プレイ人数:1~8人(オンラインプレイ対応)

  • 価格:
    『Age of Wonders 4』5,390円(税込)
    『Age of Wonders 4: Premium Edition』9,680円(税込)

  • 対応言語:日本語/英語/その他(ボイスは英語のみ)

『Age of Wonders 4: Premium Edition』収録内容

  • 「Age of Wonders 4」ゲーム本編

  • 大魔道士の衣

  • 「Age of Wonders 4」拡張パス:
    コンテンツパック「Dragon Dawn」(2023年Q3配信予定)
    拡張セット「Empires and Ashes」(2023年Q4配信予定)
    コンテンツパック「Primal Fury」(2024年Q1配信予定)
    拡張セット「Eldritch Realms」(2024年Q2配信予定)

『Age of Wonders 』『Age of Wonders 4: Premium Edition』予約特典

  • 支配者アリック・レックス

  • ライオンプレートアーマーセット

  • アスラの冠

  • 帝国のマント

《文章書く彦》
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