『Raft』と『サブノーティカ』のハイブリッド！？大災害後の地球を旅する空中サバイバル『Forever Skies』空と廃墟ビルから物資を集め、自分だけの飛行船を拡張【プレイレポ】

ポストアポカリプスの世界と言えば、荒れ果てた地上の街や水位が上昇した海上などが今までの通例でしょう。しかし、本作の舞台は空。荒れ果てた超高層ビルと無限に続く空以外は何もない世界をひたすら旅していきます。

『Forever Skies』とは？

本作は、一人称視点のポストアポカリプスサバイバルゲームです。世界は生態系災害によって荒廃し、地球の表面は大きな有毒ガスで覆われてしまっています。

プレイヤーはそんな地球に数百年後帰還してきた1人のパイロットとして、この変わり果てた惑星を探索。人類を脅かす謎のウイルス性の病原菌を探すため、空を進み、地表を目指します。

本作を手掛けるのはポーランドに拠点を置くFar From Homeです。過去には『ダイイングライト』『ディヴィニティ：オリジナル・シン』『アウトライダーズ』などのシリーズの開発にも携わっていたとのことで、早期アクセス時点ながらSteamレビューでは「非常に好評」を獲得しており、高いクオリティを感じさせます。それでは、さっそくその魅力のポイントを紹介していきましょう！

空を渡って廃墟探索！荒廃しているけど美しい世界

ゲームをはじめると、地球が大災害によって崩壊してから数百年後の世界に主人公が帰還してくるシーンが流れます。ここは、超高層ビルの最上階ですが、下界は有毒ガスに覆われ、とても今の装備では地上に降りられそうにありません。

まずは、物資を集め、世界の全貌を知るために飛行船を作り、空の旅に出発しましょう。砂塵から逃れるために建てられたという高層ビル群ではさまざまな物資を回収できます。飛行船を修理出来たらいざ空の旅に出発。

主人公以外の人類の姿は見えず、建物は廃墟と化し、下に広がるのは毒ガスというなんとも荒れ果てた世界ですが、そこにはどこか美しさも感じられます。世界には昼夜の概念と天候変化が存在しており、遮るもののない空から見る景色は格別です。

グラフィッククオリティも非常に高いものになっており、美しい空とそこに伸びる廃墟ビルのコントラストがなんとも言い難い哀愁を帯びています。

『Raft』と『サブノーティカ』のハイブリッド！？空を渡って飛行船を拡張

本作をプレイすると多くのプレイヤーはこう感じるようです。『Raft』と『サブノーティカ』組み合わせたような作品だと。

空の旅では物資の回収が重要になります。廃墟だけでは物資は賄えないので、そのため空からも物資を回収する必要があります。空には常に風の流れができており、そこにはさまざまな物資が漂っています。

抽出器を飛行船に設置して、漂う物資に照準を合わせるとそれを回収することができます。そして、集めた物資で船を拡張し、まるで群島のように生える廃墟ビルに立ち寄り、そこでも物資を回収し、また出発します。これが本作の大まかなゲームの流れであり、回収と建築がそれぞれ『Raft』の海の旅と『サブノーティカ』の潜水艦拡張に似ていると思われる所以のようです。

飢え、喉の渇き、エネルギーの概念もあります。飢えは空中からワイヤーを釣りのように垂らし、食材になりそうなものをサルベージしましょう。すると、とても美味しそうな“砂まみれのレタスや蛾”が回収できます。もちろん生で食べてもいいですが、調理したほうがさらに美味しくいただけるようです。

喉を潤す水は、大気中か雨から回収しましょう。必要になる装置を作るには物資をスキャンし、研究して、開発しなければなりませんが、完成してしまえば水に困ることはなくなるでしょう。もちろん、回収した水は汚水なので浄水する必要もあります。

残念ながら空飛ぶサメは存在しませんが、雷雨によって船体がダメージを受けることはあります。飛行船の高度や漂着物によってもダメージを受けることもあるので修理も忘れずに行いましょう。

最大4人でのCo-opにも対応！まだまだ拡張する空の旅

早期アクセスを開始したばかりの現時点では、世界の探索、資源の収集、エンジニアリング、飛行船の操作、飛行船の拡張などが体験可能で約15時間のゲームプレイボリュームがあります。

また、開発は最も重要な要素のひとつとしてフレンドとの協力プレイを挙げており、早期アクセス開始後に最大4人協力プレイを追加するとしています。

ロードマップも公開されており、今後は飛行船でのガーデニング、戦闘、新たなデバイスを含む飛行船の拡張、さらに多くのストーリー、新たなロケーション、化学ツール、クリーチャー、家具、船体ペイントなどが追加予定。現時点では日本語に対応していませんが、さらに多くの言語を追加予定としているので期待して待ちましょう。早期アクセスは約1年を予定しています。

現時点では、基本の基程度しか体験できなそうですが、それでも確かな内容は感じられます。ただし、コンテンツがまだ少ないため、同じことの繰り返しになる点には注意が必要です。3から4か月の周期で大型アップデートが行われるとのことなので、マルチプレイや気になるコンテンツが追加された際にはぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。