バットマンなのにホラゲー!?恐怖の精神病院「アーカム・アサイラム」を舞台にしたバットマンゲームの「ここ恐ポイント」 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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バットマンなのにホラゲー!?恐怖の精神病院「アーカム・アサイラム」を舞台にしたバットマンゲームの「ここ恐ポイント」

ジョーカーに占拠されたアーカム・アサイラムは「いわくつき」の精神病院だった! 荒れ果てた施設内を探索する人気ゲームの「ここが怖かった」!!

家庭用ゲーム Nintendo Switch
BATMAN: ARKHAM TRILOGY software (C) 2023 Warner Bros. Entertainment Inc.Original game Developed by Rocksteady Studios Nintendo Switch version developed by Turn Me Up.DC LOGO, BATMAN and all related characters and elements (C) & TM DC. All Rights Reserved.
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この秋に待望のニンテンドースイッチ版がリリースされる『バットマン:アーカム・トリロジー』。

収録されるのは、歴代バットマンゲームの最高峰と呼ばれる『バットマン:アーカム・アサイラム』『バットマン:アーカム・シティ』『バットマン:アーカム・ナイト』の3部作+全ダウンロードコンテンツです。

※関連作として前日譚の『バットマン:アーカム・ビギンズ』もかつてリリースされましたが、そちらは制作会社が異なるため『バットマン:アーカム・トリロジー』のセットには含まれません。

本稿で紹介する『バットマン:アーカム・アサイラム』はまさにそのシリーズの第1弾。精神病院アーカム・アサイラムを舞台に、ガジェットを使いこなしながら謎解きをする、まさに「バットマンになりきれる」アクションアドベンチャーです。

その本作がなぜこれほどまでに支持されたのか? 理由は1989年に出版され、翻訳版も人気のコミックエピソード「バットマン:アーカム・アサイラム」にありました。

数々の実写映画にも登場する「いわくつきの精神病院」、その人気の背景と「最恐スポット」とは……!?

▲『バットマン:アーカム・トリロジー』 Nintendo Switch公式トレーラー

◆最恐スポットは遺体安置所!! アーカム恐怖ツアー

▲物語はジョーカーの移送シーンからはじまります。

ゴッサム・シティにはすでに警戒厳重なブラックゲート刑務所がありますが、ゲーム『バットマン:アーカム・アサイラム』でジョーカーが収容されたのはアーカム・アサイラムの方。病院とは言いつつも凶悪犯罪者を収容することが前提であるため、ゲーム版では病院施設とは思えないような数々の特殊な施設が併設されています。

その施設がジョーカーに占拠されてしまったものだからパニックに! 凶悪犯罪者たちが施設内にいっせいに解き放たれたことで報復行為が行われ、医者も警官も無差別に殺されてしまいます。

無残にも通路の一角に打ち捨てられた者、ジョーカーが放った毒ガスに溺れてしまう者、ただ震えながら呆然と佇む者……。壁にはジョーカーのものと思しき落書きがされていたり、凶悪犯罪者が銃を片手に我が物顔で跋扈したりしてまさに阿鼻叫喚の地獄絵図です。ジョーカーの脱走を手引きしたハーレイ・クインも混乱に加わって、アーカム・アサイラムは無法地帯と化してしまいました。

▲ジョーカーの脱走を手引きしたハーレイ・クインと、人質に取られたクインシー・シャープ所長。

ゲームスタート時はまだ混乱が始まったばかりなので平気ですが、静まりかえった施設内を歩き回るうち、しだいに寂しい気持ちになり、なんでもないことが恐ろしく感じはじめます。決してホラーゲームとして制作されたわけでもないのに、荒れ果てた精神病院というシチュエーション、そしてスケアクロウの幻覚のせいで、まるでホラーゲームをしているかのような錯覚に陥ってしまうのです。

たとえば定期的に流れる日常のアナウンス。

無人の空間に響く「ポン、ポロン、ポー……ン」という案内音は無機質ですし、続く女性の音声もどこか感情がなく不気味です。非日常の中で取り残された「日常」。それがいい対比となり、しだいに耳障りになるのです。

またとある病棟では、やはり無人の空間に電話のコール音が鳴り響きます。受話器を取る職員など全員、ジョーカーと彼が解き放った犯罪者によって命を奪われているのに、いったいいつまで続けるつもりなのでしょうか……。

▲荒れ果てた病院内。
▲電話が不気味に鳴り響く病院の受付。
▲囚われ惨殺された警官。
▲ただのトイレも不気味に思えてきます。

そして何よりも不気味なのは遺体安置所です。

ここはまさに「最恐スポット」。スケアクロウの幻惑術で、部屋に入った瞬間から亡者の声がプレイヤーを襲います。さらに逃げ場のない空間では左右に続く遺体収容スペースの扉が、あっちでバタバタ、こっちでバタバタ……。嫌だなー、嫌だなー。何か変だなーと、今にも死体が這い出てきそうな雰囲気にビクビクしてしまいます。

▲遺体安置所へと続く寂しげな廊下。
▲遺体安置所。窓はなく出入口はひとつだけ……。
▲「霊」が騒ぎ立てているのか、遺体収容スペースの扉がバタバタと勝手に開閉します。
▲気づくと遺体が3つも出現していた……。
……!

続編の『バットマン:アーカム・シティ』と『バットマン:アーカム・ナイト』ではゴッサム・シティ全体を舞台にしたオープンワールド・ゲームになり、作品世界観を楽しむには最高の作品となりました。その一方で『バットマン:アーカム・アサイラム』は限定された空間だからこそ表現できた怪奇テイストがあり楽しい作品になっていました。

ただ相手を倒すだけでなく施設に隠された暗い過去を解き明かしたり、「世界一の探偵」らしくガジェットを駆使して科学捜査したりもできてバットマン気分にどっぷり浸れる本作。ホラーテイストもあって比較的入りやすいタイトルなので、ニンテンドースイッチ版のリリースを機にはじめてみる、または再プレイしてはいかがでしょうか?

◆原案コミック「バットマン:アーカム・アサイラム」も怪奇と幻想が入り混じった狂気の一作

▲乗れないものの、バットモービルも登場。

実写映画シリーズをご覧になった皆さんは覚えているでしょうか?「バットマン ビギンズ」でスケアクロウことジョナサン・クレインが己の野望のために利用していた精神病院、そして「ザ・バットマン」でリドラーことエドワード・ナッシュトンが収容された施設のことを。それらの施設がまさにアーカム・アサイラムでした。

アーカム・アサイラムがここまで「バットマン」シリーズの名所になったのは、やはり前述したコミック版エピソードの影響が強くあったと言えます。

バットマンといえばヒーローのイメージがありますが、時代によってそのキャラクター性は大きく変化していきました。

1939年に誕生した当初は、その前年の1938年に誕生したスーパーマンとは正反対の「陰」のキャラクターに。つねに夜に活動し、怪奇じみた事件を解決するダークヒーローとして人気を獲得しました。

ロビンが登場するようになるとファミリー路線へと移行し、富豪らしい紳士なキャラクターとして品行方正に犯罪者を逮捕します。伝説の1966年ドラマ版バットマン(邦題「怪鳥人間バットマン」)は、まさにそのファミリー路線の象徴でした。

1980年代は、引退後のバットマンを描いた「バットマン:ダークナイト・リターンズ」や、2代目ロビンことジェイソン・トッドがジョーカーに爆殺される「バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー」などで再びダークな世界観に。リアルな描写も増え、従来の「スーパーヒーローもの」から脱却して、さまざまな視点からバットマンを描くようになります。

コミックの「バットマン:アーカム・アサイラム」はその1980年代に発表された作品で、バットマンはもちろんジョーカーやトゥーフェイスの真相心理を描く、魔術的な怪奇テイストも含む物語として大ヒットしました。

▲アーカム・アサイラムは、無人島の全域に様々な施設を内包した巨大な隔離施設です。

ストーリーはゲーム版と同様、アーカムを占拠したジョーカーに対峙するというもの。ただし描くテーマが異なっており、コミックでは施設内で遭遇するヴィランたちの変わり果てた様子が描かれています。

例えばトゥーフェイスは本来、コインの裏と表で行動を決めるヴィランでしたが、治療の結果、ひとりでは何も選べなくなり廃人同然になってしまいます(選択肢を増やすためにタロットカードを与えたところ、選択肢が多すぎて精神が崩壊した)。そのような状況を横目で見つつ、バットマンは施設の設立者が辿った残酷な運命を知ることになるのです。

ヴィジュアルも一般的なアメコミと異なり、パッチワークや抽象画などで構成され、アートな作風になっているのも面白いポイントでした。

それらの斬新なテイストが人気を呼んでヒットしたコミック版の「バットマン:アーカム・アサイラム」。ゲーム版はそのコミックを下敷きにしているというよりは影響を受けた程度ではあるものの、随所にコミック版を想起させる要素があり、なにより「いわくつき」のアーカム内を自由に歩き回れるのは後続のシリーズタイトルにはない唯一無二の大きな要素となっています。

※ちなみにゲームに登場するバットマンの通信相手「オラクル」とは、かつてバットガールとして活躍したゴードンの娘「バーバラ」です。コミックのエピソード「バットマン:キリングジョーク」でジョーカーに銃撃されて半身不随になった彼女は、それからしばらく前線から身を引いて「椅子の人」になりました。その「椅子の人」となった時代のコードネーム(ヒーローネーム)が「オラクル」です。ゲーム版のオラクルもコミック版の設定がベースになっていました。

翻訳版は小学館集英社プロダクションより2020年に増補改訂版が出たばかりなので、可能であれば原案コミックとゲームの両面で楽しんではいかがでしょうか?

▲科学捜査をおこなったり……。
▲床下に潜んで突然襲撃するなど、スニーク要素もあってバットマン気分になれるのも楽しいです。
▲ストーリーが進むにつれてガジェットが増えたり、能力をアンロックしたりしながら捜査を有利に進めていきます。

BATMAN: ARKHAM TRILOGY software (C) 2023 Warner Bros. Entertainment Inc.

Original game Developed by Rocksteady Studios ニンテンドースイッチ version developed by Turn Me Up.

DC LOGO, BATMAN and all related characters and elements (C) & TM DC. All Rights Reserved.

《気賀沢昌志》
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