『アヴェウムの騎士団』ついにリリース!爽快なバトルはそのままに、よりドラマチックな体験に仕上がった魔法世界にどっぷり浸ろう【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『アヴェウムの騎士団』ついにリリース!爽快なバトルはそのままに、よりドラマチックな体験に仕上がった魔法世界にどっぷり浸ろう【プレイレポ】

丁寧な構成とストーリー演出が、イベントでプレイした時とはまた違った「深み」となり、ゲーム全体を引き締めてより面白いプレイフィールとなっています。

連載・特集 プレイレポート
『アヴェウムの騎士団』ついにリリース!爽快なバトルはそのままに、よりドラマチックな体験に仕上がった魔法世界にどっぷり浸ろう【プレイレポ】
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注意

本作は初見だからこそ楽しめる演出が多いため、もし事前情報無しにプレイを考えている方が、本記事に迷い込んでしまったのであれば、この時点でブラウザバックをおすすめします。

今回はエレクトロニック・アーツがパブリッシャーを、Ascendant Studiosが開発を担う新作シングルプレイヤーFPS『アヴェウムの騎士団(Immortals of Aveum)』を発売直前にプレイする機会を頂けたので、プレイレポとしてご紹介したいと思います。ただし記事執筆時点において、発売後と一部仕様が異なるかもしれませんので、そこについてはご了承下さい。

ともあれ筆者は23年5月にアメリカはカルフォルニア州で行われたハンズオンイベントにも参加したので、今回はデモ版と製品版の違いに着目していきたいと思います。早速やってまいりましょう。


『アヴェウムの騎士団(Immortals of Aveum)』とは?

本作はとあるファンタジー世界を舞台に、魔法を武器に激しい戦闘を繰り広げるFPSタイトル。登場する武器の殆どは魔法がベースとなっており、ふわふわと呪文唱えたらそれっぽいエフェクトがいい感じであれがそれでそうなのね?なんて思っていたらどっこい、絶対に生きて帰さんからなというレベルの激しいバトル。呪文による殴り合いや撃ち合いがこれでもかと押し寄せるそれはそれは楽しいプレイフィールでした。

デモ版では一部飛び飛びだったストーリーが、製品版ではしっかり一本の流れになって体験できるため、登場人物の描写が掘り下げられたことで、キャラクターとしてより魅力が増しました。特に主人公のジャックは素直な青年で、軽口を叩いてもキメるところはキメていく……という本当に気持ちのいい性格なんですよね。

また製品版では各ステージ内の移動可能箇所が増えていました。地形的に怪しいと思った場所は、足場を辿っていくとゴールドがたんまり詰まった宝箱が用意されていたりと、「寄り道しても何かがある」といった部分でプレイヤーを飽きさせません。

操作・設定・言語

デモ版プレイ時は専用に用意されていたコンピューターでしたが、コントローラーでプレイしていた筆者。プレイレポで使用したのはPS5版なので今回もコントローラーで操作してます。そのため操作感について何か大きく変わったということはなく、安定して遊びやすく整えられていると感じます。

設定画面を見ると、スティック感度や縦横軸でそれぞれ細かくデッドゾーンを調整できるので自分好みにすると良いでしょう。またHUDの表示などUIや、カメラワークに関してアクセシビリティなど用意はされていますが、個人的にはFPSで酔いやすいため、可能であれば視野角の調整も行えたら最高でした。

言語については、タイトル画面に戻ったりゲームを再起動することなしに、いつでもテキストおよび音声が変更可能でした。個人的に驚いたのは音声で、それが例えムービーシーンであっても、任意のタイミングで変更できて、しかもその次の台詞からすぐに言語が切り替わるのです。

あとこれは小ネタですが、PS5コントローラーのライトは、装備中の魔法に合わせて「青」「赤」「緑」と色が切り替わります。一瞬バッテリー切れか!?と思ったら赤の魔法を装備中だった……という事があって気づいた次第ですね。

本編開始

ゲーム世界と物語に惹き込む構成

スクショのタイミングがズレて、目が半開きになってしまっている主人公ジャック(画面右)

デモ版では飛び飛びながらも、チュートリアルステージ、市街地戦といった各ステージマップでもっぱら戦闘を繰り広げたので、とにかく激しいプレイフィールが印象に残りました。それが製品版では、物語の冒頭から丁寧にキャラクターを描写しつつ世界の様子を見せてくれるので、「上質なRPG要素」も兼ね備えたFPSタイトルであるという認識になりましたね。

個人的に、主人公ジャックと仲間のルナが行動をともにする冒頭の構成は、基本的な操作方法を学ぶチュートリアルとしての位置づけ以外に、右も左もわからないプレイヤーと作品世界が持つ雰囲気とのギャップを埋めてくれるものだと感じました。

巨大な橋の下にある街を自分の操作によって移動していくのですが、そこで生活する人々の描写に力が入っており、コップを片手にテーブルを囲む人や、魔法を使って作業をしている人など、様々な住人が暮らしています。また街の景観含めて、全体的に「この世界が存在する」というような感覚を与えてくれます。

それらのデザインも「魔法といえば中世よね」といった、いかにもなものではなく、どことなく現代的でもあり、「この世界における魔法の理屈ならこうなる」といった説得力(?)を感じさせるのが大きいのかもしれません。

また冒頭以降も、各ステージを移動中に取得できる手紙や日誌などの「情報」は、没入感を高めるためのフレーバーテキストという役割を見事に果たしており、筆者もついついゲームを進める手を止めて内容を読み込んでしまったり。

ステージマップがメインルートとはあまり関係ない場所まで作り込まれているため、脇道にそれて歩き回っていると「おやこんなところに宝箱が」といった嬉しい発見がしばしばでした。

ステージによっては、ちょっとしたチャレンジミッションも用意されており、クリア報酬を目当てに腕試しができるのも面白かったですね。

戦闘の爽快感もばっちりそのまま!

難易度にもよりますが、基本的に戦闘は油断して被弾し続けない限りは、爽快感が優先されるレベルデザインであるのはデモ版と同じだと感じます。

ステージ内を走り回りながら、基本攻撃魔法をばらまきつつ、集団には範囲魔法、硬い的にはより高い攻撃力の魔法をぶつけるなど、敵に合わせて魔法を使い分けるといった楽しいプレイフィールは据え置きでしたね。

瞬時に戦術を考えて、相手に的確にダメージを与えていくスピーディなゲームテンポは最高です。ある程度のゴリ押しも許容してくれるので、攻撃力の極めて高い装備を拾ったら、そればっかり使用してしまう……という性分の筆者でも安心してプレイできました。

とはいえボス戦は流石に一筋縄ではいかず、何度かゲームオーバーになることも。しかし「この敵はこういう動きをしたから、この後はあの攻撃が来る」といった先読みがしやすく、学習しやすいレベルデザインなのがグッド。

ただし!遠近どちらも敵が配置され、かつ数で攻められると本当に大変なので、基本的には走り回りながら戦術を考えて対応するのがベターだと感じます。なお筆者は「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処」したつもりで、実際は何も考えずに赤系魔法をゼロ距離連射していました。

装備する楽しさ!

戦闘に影響をダイレクトに与える装備品の数々ですが、その見た目といい性能といい様々です。たいていはマップ内で取得したり、ボス戦のクリア報酬で入手したりすることができます。装備品にはそれぞれダメージ、連射速度、弾数といったパラメータがあり、鍛冶台で対価となる素材を支払うことでより強化することが可能です。

個人的に、装備画面で部位ごとにポーズを取る主人公の動きも好きなのですが、何より装備品を組み合わせて自分好みの最強ビルドを作っていくのが本当に楽しかったです。

例えば、攻撃力だけを高めて尖った性能を組んでもピーキー過ぎたり、連射速度が遅くなったりで、取り回しが難しいけれど、それならいっそダメージを少し落として、連射速度と弾数を高い値で保てば結果的に戦闘で有利になりやすい……などなど。

ちなみに戦闘を有利に運ぶためには装備品だけでなく、主人公ジャック自体のレベルも関係してきます。戦闘勝利ごとに手に入る経験値が一定値に達する度に「才能ポイント」が付与され、このポイントを消費することで、選択式のパッシブスキルがアンロックされます。攻撃力増加やリキャストタイム減少といったスキルで、強力な装備の取り回しがどんどん良くなっていき、それがそのままバトルのやりやすさに影響していく気持ち良さが最高ですね。

そして個人的に大好きなのが、戦闘中に装備を切り替える時のアニメーションです。FPSゲームで銃器のリロードを見る時の楽しさと言いましょうか……ひとつひとつにちゃんと芝居が用意されているので見ていて飽きません。新しく装備を入手するたびに試しに身に付けてその動きを確認するほどでした。

おわりに

イベントでプレイしたデモ版における、激しいバトルの楽しさはそのままに、ストーリー面から世界を掘り下げてよりドラマチックに仕上がった本作。登場するキャラクター達の人物像もさることながら、会話における軽口の応酬にユーモアがあったりと魅力的です。

満を持してリリースとなった魔法アクションFPS『アヴェウムの騎士団』は、PC(Steam/Epic Games Store/EA app)/PS5/Xbox Series X|Sにて配信中です。

スパくんのひとこと

戦闘の面白さはそのままに、製品版ではより濃密なゲーム体験を楽しめるようになったスパ!

  • タイトル:『アヴェウムの騎士団(Immortals of Aveum)』

  • 対応機種:PC(Steam/Epic Games Store/EA app)/PS5/Xbox Series X|S

  • 記事におけるプレイ機種:PS5

  • 発売日:2023年8月22日

  • 著者プレイ時間:3時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し。

  • 価格:8,700円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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