『SAO ラスト リコレクション』は“ミリしら勢”でも楽しめるのか? 開始直後から急展開な体験は「狭間」がキーワード【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『SAO ラスト リコレクション』は“ミリしら勢”でも楽しめるのか? 開始直後から急展開な体験は「狭間」がキーワード【プレイレポ】

「SAO」ゲームシリーズの集大成とも言うべき『ソードアート・オンライン ラスト リコレクション』に、ほとんど知識のない“ミリしら勢”が挑んでみました。果たして楽しめるのか……!?

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ソードアート・オンライン」(以下、SAO)は、仮想世界からの生還に挑むデスゲームに端を発し、主人公・キリトが様々な事件に直面していく、川原礫氏によるライトノベルです。書籍はもちろんTVアニメに劇場版など多彩なメディアに展開し、それぞれ高い人気を集めています。

その人気ぶりはゲーム業界にも及んでおり、2013年発売の『ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント-』をはじめ、数々のゲーム作品が各プラットフォームに登場しました。

そして、バンダイナムコエンターテインメントによる10年を超える「SAO」ゲームシリーズの集大成とも言える『ソードアート・オンライン ラスト リコレクション』が、2023年10月5日に発売。登場キャラクターやエピソードなどシリーズ最大規模を誇り、既に多くのファンがこの最新作をプレイしています。

今回は、この『SAO ラスト リコレクション』のプレイレポートをお届けします。ですが既に発売済みのタイトルなので、ゲームシステムや内容の解説などではなく、ちょっと変わった視点での体験を綴りますので、本作をまだ体験していない方はぜひご覧ください。

■「SAO」を1ミリも知らないプレイヤーが『ラスト リコレクション』に挑む!

「SAO」シリーズに限った話ではありませんが、どれだけ人気の高い作品でも、ゲーム人口全体からみればプレイしているのはほんの一握り。世界のゲームプレイヤー人口は30億人を超えると言われており、数千万本を売り上げるようなタイトルでも全体の数%程度に留まります。

また遊ぶゲームの選択肢も非常に多いため、ユーザーそれぞれがどのゲームをプレイするかはリリース初期の段階で決まる傾向にあります。特に本シリーズのように歴史が長いシリーズ作となれば、ファンはすぐに遊び、未経験者からは「過去作を知らないし……」と敬遠されがちです。

ですがこの2者の間に「遊んだことはまだないけど、ずっと気になってる」というユーザーも一定数存在します。むしろ「SAO」ほど有名なシリーズであれば、プレイ意欲を潜在的に抱えているユーザーは相当数に及ぶでしょう。

筆者も「SAO」関連作に直接触れた経験はありませんが、主人公のキリトや彼を取り巻く仲間たち、そしてデスゲームに挑む経緯程度は耳にしており、様々な「SAO」ゲーム作品に興味を持ったことは幾度もありました。そして、こうした状況にあるユーザーは決して少なくありません。

前述した通りファンの多くは既に『ラスト リコレクション』を楽しんでいることでしょう。そうした方々には自身の体験こそが全てであり最上なので、今さら言葉を尽くすまでもありません。ですが、興味はあるけどもシリーズ未経験というユーザーに向けた言葉は、まだ語られる余地があるはずです。

そこで本稿では同じ立場にいる筆者の視点から、「SAO」未経験者が本作に触れた感触と実感をお届けしたいと思います。果たして「SAO」に触れてこなかった“ミリしら勢”でもこのゲームは楽しめたのでしょうか。なお、今回プレイしたバージョンはSteam版となります。

■『ラスト リコレクション』の幕開けは、まさに急転直下

まず最初に述べておきますが、“ミリしら”というまっさらな状態で『ラスト リコレクション』に挑むのはあまりお勧めできません。それはシリーズの知識以前の問題で、前作にあたる『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』の直接的な続編──むしろ前後編とも言えるほど、密接な関係にある作品だからです。

筆者はその事実を踏まえた上でのプレイなので正真正銘の自業自得ですが、ごく普通のプレイスタイルで楽しみたいと考えた場合、『アリシゼーション リコリス』を経てから本作に挑む形が最も自然に楽しめます。

実際に前段階なしでプレイした筆者の視点から見ると、序盤からすでに急展開の嵐。キリトたちが属する「人界」と敵対する「暗黒界」がせめぎ合っており、その境界とも言える「大門」から物語が始まる……と思いきや、暗黒界側の暗黒騎士「ドロシー」が和平交渉の使者として登場し、戦いが大きな転換期を迎えます。プレイヤーである筆者が、何かする暇もまったくなく!

またドロシーの提案自体は望ましいものの、「人界人がどれほど殺されたか貴様にはわかるまい!」といった感情論が人界側から飛び出します。しかしドロシーは自身の経験と通して、暗黒界の人々も同様に命を落としたことを告げ、人界・暗黒界を問わず力無き民が踏みにじられると抗弁。敵への憎しみは、回り回って全てを不幸にすると指し示しました。

この交渉の結果、一枚岩ならざるからこそ交渉の余地がある暗黒界へ、人界の和平使節団が向かうという話がまとまりました。事態が大きく動いたこの展開、普通のRPGなら中盤かそれ以降にありそうなイベントですが、『アリシゼーション リコリス』の場合、プレイ開始からわずか1時間も経たずにここまで話が進みます。

これはもちろん『アリシゼーション リコリス』の積み重ねがあった上での進展ですが、本作から始めたプレイヤーは、これだけの急転直下に直面し、怒涛の展開に飲み込まれることになります。


本作から始めることで、意外なメリットが……!?

《臥待 弦(ふしまち ゆずる)》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦(ふしまち ゆずる)

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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