海外レビューハイスコア『Alan Wake 2』―奇妙で独創的かつ、期待を裏切らない真に野心的な続編だ

『Alan Wake 2』は奇妙で独創的かつ、期待を裏切らない真に野心的な続編だ。Remedy Entertainmentが描く大きなコンセプトの中には洗練さを欠くものもあるが、多少の粗は一貫して自信に満ちた、驚くほど独創的な冒険を損なうものでは無い。今世代で『Alan Wake 2』のような作品は他にはないだろう。

絶大な自信に溢れ、しばしば画期的で、驚きに満ちた『Alan Wake 2』はRemedyの最高傑作だ。シューティング部分は素晴らしいとは言えないが、それを除けば本作は見逃せないホラースリラーである。

元の作品を輝かせたすべてに立ち返りつつも、新たなゲームプレイの刷新だけでなく魅力的なキャラクターを追加したことで、シリーズ、Remedy、そして業界全体にとって大胆な一歩を踏み出した。『Alan Wake 2』は最初から最後まで夢中にさせ、この先何年も考えさせられる小さな闇を残す、そびえ立つ傑作だ。

Remedyは常に限界を押し上げたり、その創造的な革新の奇妙な坩堝を使い、さまざまなアイディアを試してきたりしたが、『Alan Wake 2』ほどの完成度を感じたことが無い。本作は、奥深いストーリーテリング、不完全ながらも魅力的なヒーローたち、そして10年以上にわたる計り知れないポテンシャルが秘められたシリーズを最大限に発揮させた、開発者が長年にわたって作りたがっていたゲームのように感じられる。その野心が実現したことは喜ばしく、最終的に私がプレイした中で最高のサバイバルホラーゲームの一つとなった。本作はRemedyが放つ、この先何年もゲームを変え続けるシェアード・ユニバース（Remedy Connected Universe）のデビュー作だ。

『Alan Wake 2』は、激しいゲームプレイに、捻りのあるダークなストーリー、そして想像以上の秘密と驚きをもたらす素晴らしい作品だ。Remedyは自らを超え、真に卓越した体験を提供している。

『Alan Wake 2』がその物語の魅力にマッチするほどプレイに深みがあれば、本当に特別なゲームになっていただろう。現状ではスリリングかつ不気味なライドであり、周りで奇妙なことが起きている間にただ前を進んでいるように感じることもある。しかし、私はその奇妙なことを大いに楽しみ、『Alan Wake 2』の戦闘は開発者（Remedy）の普段の魅力が欠けているものの、本作はRemedyの最高なナラティブ・アドベンチャーだ。

『Alan Wake 2』がグラフィックとオーディオデザインで成し遂げたことは評価に値するが、多くの人はゲームプレイとストーリーに落胆するだろう。本作はその欠点のせいで、仮にイラつくような技術的な問題が無かったとしても、期待外れになってしまうだろう。とはいえ本作には、今年のゲームの中でも最高の瞬間がいくつか存在し、特に2つのシーケンスは記憶に残るものとして際立っている。詳しく説明するとこれから遊ぶ予定の人へのネタバレになってしまうが、本作は問題点を差し引いても、前作を遊んだハードコアなファンにとって、まだプレイする価値があるかもしれないスポットがいくらかあるので安心して欲しい。他の人たちはパッチとセールを待ちたいと思うだろう。