「ラブライブ!」×メトロイドヴァニアとは?ジャンル老舗の丁寧な作りがそんな疑問も吹き飛ばす『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「ラブライブ!」×メトロイドヴァニアとは?ジャンル老舗の丁寧な作りがそんな疑問も吹き飛ばす『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』【プレイレポ】

「楽譜」の力でパワーアップしての反撃は、BGMとして流れる主題歌も相まった爽快感が味わえます。

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「ラブライブ!」×メトロイドヴァニアとは?ジャンル老舗の丁寧な作りがそんな疑問も吹き飛ばす『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』【プレイレポ】
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人気アニメ「ラブライブ!」シリーズ第2作「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式スピンオフ作品「幻日のヨハネ」をご存じでしょうか。「ラブライブ」キャラクターをモチーフに性格やビジュアルを引き継ぎながらも、完全なファンタジー作品として独自の作風を貫くこちらの作品を舞台に、インティ・クリエイツが制作した探索型2Dアクションゲームが今回ご紹介する『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』です。

「ラブライブ」はミリしらな筆者ですが、本稿ではそんな筆者でも楽しめる、また逆にアニメから興味を持ったというプレイヤーへの配慮も感じられた本作の魅力をご紹介します。

シンプル操作ながら、個性的な武器や仲間で広がる戦略性

冒頭でも述べたように本作はアニメ「幻日のヨハネ」の世界を舞台とした作品。お人好しな占い屋の主人公ヨハネを操り、異世界「ヌマヅ」に突如現れた謎の海底ダンジョンを探索し捕らわれの仲間たちの救出を目指します。

元となったアニメが異世界ファンタジーものであることから本作の設定とはしっかりマッチしており、「ラブライブ」でメトロイドヴァニアとは何ぞや?と本作の存在を耳にした当初は疑問に思っていた筆者ですが、プレイしてみれば思ったよりも違和感のない仕上がりでした。


本作のゲームシステムはいたってシンプルで、エリアで別れたステージの数々を道中襲い来る魔物を蹴散らしながら踏破し、マップを埋めていくというもの。要求される操作は、仲間の召喚と武器の召喚の二種類の攻撃と移動、ジャンプ、しゃがみ、スライディングといった一般的なもので、注意すべきステータス情報もHPと攻撃に必要なエネルギーであるDPだけです。ちなみにDPが枯渇してもHPを代わりに使用して攻撃できます。

一方でそのシンプルなゲーム性にプレイヤーの独自性と、戦略性を生み出しているのが攻撃に使う武器、および仲間の存在です。敵がドロップしたり宝箱から手に入る素材から「創造(キャスト)」できる武器は、威力や必要DPだけでなくナイフなら近距離に素早く攻撃、斧ならある程度の召喚時間を要しての広範囲攻撃、クロスボウなら遠距離からの攻撃というように武器それぞれが独自の特性を持ちます。

筆者は主にクロスボウを用い近づかれる前に倒すプレイを好んでいましたが、敵によっては斧を使った方が効率よくダメージを与えられる場合もあるなど、自分に、そして対峙する敵に合う武器を探す楽しみがありました。なお、ステータスの増強や状態異常への抵抗等を付与するアクセサリーも創造により入手することになります。

仲間の召喚は救出した仲間の力を借りて、より個性的なアクションが行えるというもの。始めは相棒の狼獣「ライラプス」によるDPを消費しない攻撃が行えるのみですが、ゲームを進めるうちに原作に登場した様々なキャラクター達が仲間となり、遠距離からのスタン攻撃やDP効率のいい連続攻撃、飛び道具に対するバリアなど様々な方法でヨハネを支援してくれます。

また、メトロイドヴァニアらしく新しく得た仲間の力の中にはマップ探索の幅を大きく広げるものもあります。ヨハネが力強く仲間の名前を呼びかけて協力を仰ぐ様子には、原作を知らない筆者でも彼女たちの信頼関係の強さが感じ取れました。

ストレスの無いマップ探索と適度な難易度の戦闘で、初心者も経験者も満足できる作品に

そんな頼れる仲間たちを解放するために必要なのが、各エリアごとのボスの撃破です。マップ上には新しいエリアの開放時点で光の点が示され、まずはそこに位置するであろう部屋を目指すのがエリア内での目標と言えるでしょう。

一方で、各エリアのつなぎ目が常にボス部屋であるというわけではなく、エリアの攻略順はある程度自由な物となっています。どうしてもボス部屋に辿り着けない場合や、必要なギミックを解くスキルを得ていないと分かった場合にはまずほかのエリアを探索してみるといいでしょう。

本作ではマップに点在するセーブ、および回復ポイントへは場面に関わらずいつでもワープが可能である他、部屋ごとに未取得の宝箱の有無を示すアイコンが表示されているなど、一度探索したエリアの再探索にもストレスはほとんど感じませんでした。

ボス戦は操作に慣れない序盤こそ苦戦する時もありましたが、そこまでアクションに強いとは言えない筆者をして初見でクリアできたものも多いことを考えると、それほど高い難度ではないようです。

一方で敵の攻撃バリエーションは多めに用意されており、回避方法の模索や攻撃タイミングの見極め等アクションゲームの基本をしっかりと踏襲した戦闘が楽しめます。敵の動きの全てを見切れなくとも、筆者のように回復を忘れずごり押しを通して勝ってしまうのも一つの攻略法と言えるでしょう。

回復に使用できるアイテムはマップの一番上、地上に当たるのであろう「ヨハネの占い屋」にて購入できます。筆者は一度力尽きて初めて存在を知りましたが、先述のようにセーブポイントへの移動が自在であり、占い屋もセーブポイントと同様の扱いを受けていることから、セーブポイントに到達したときには一度寄っておくとよいかもしれません。こまめに敵の撃破やアイテムが取得できるオブジェクトを破壊していれば十分以上の量が確保できると思います。

「楽譜」の力でミュージックスタート!アップテンポの曲で戦闘も気分もパワーアップ

最後に、本作を本作たらしめる、購入不可で敵が時折落とす特殊なアイテム「楽譜」についてご紹介しましょう。その効力はHPが尽きた際に持っているだけで消費され、ステータスを完全に回復した上で一定時間全ての攻撃がクリティカルになるというもの。この一定時間というのが、「ラブライブ!サンシャイン!!」のグループAqoursが歌う本作のテーマソング「Deep Blue」のヨハネ・ソロバージョンが流れる約1分間です。

初めてその効果を目の当たりにしたときは突然のアイドル要素に面を食らいましたが、アップテンポな曲に合わせてバッタバッタと敵をなぎ倒すのはなかなかに爽快で、倒れた直後の苦戦した場面であったことからも、そのありがたみはひとしおでした。

ここからはミリしらの筆者には想像の範疇を出ませんが、各ボス撃破後、救出時の仲間との会話や、その後初めて占い屋に戻った際に起きる依頼イベント等ではアニメの設定に則った掛け合いをフルボイスで楽しめるなど、アニメファンのプレイヤーに嬉しい要素もしっかりと用意されていると感じました。

インティクリエイツらしい丁寧な作りでメトロイドヴァニアの面白さを損なわず、ジャンルファンにも十分お勧めできる作品である一方、隅々までのエリアの探索や、思ったよりもハイペースで進められるより強力な武器、装備の創造を怠らなければ、アクションゲームに不慣れな人でも楽しめる作品でしょう。

余談ですが、難破船エリアのボスは筆者が持てる回復薬の全てを吐いて、なお倒しきれなかった強敵です。どうもダメージが通っているように見えなかったことから、撃破に必要なスキルが足りていなかったのではないかと睨んでいますが、これからプレイされるという方は是非筆者の敵討ちにチャレンジしてみてください。

スパ君の一言



倒れたと思いきやいきなり曲が始まり、クリティカルパワーで敵をバッタバッタとなぎ倒していった時には驚きと爽快感で不思議な気分の高揚を感じたスパ!


  • タイトル:幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-

  • 対応機種:WindowsPC(Steam)/ニンテンドースイッチ/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S

  • 記事におけるプレイ機種:WindowsPC(Steam)

  • 発売日:2023年11月16日

  • 著者プレイ時間:3時間

  • サブスク配信有無:

  • 価格:5280円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

※UPDATE(2023/11/24 20:05):一部本文を修正し、再公開しました。


幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE- -Switch
¥5,737
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《焦生肉》

ゲームに関わって飯食いたい 焦生肉

ストーリー重視でゲームをプレイするけどシステムも特徴がないとイヤ!なわがままゲーマー。わがままなくせにコンプリート癖もある上つまみ食いも大好きなので積みゲーが溜まる溜まる。ゲームで飯を食うことを夢見てたらほんとにそんな機会に恵まれた。

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