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押忍! ゲーマー養成道場 ~ゲームの勘を養う100の方法~ 第5回「ローグライク」編

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押忍! ゲーマー養成道場 ~ゲームの勘を養う100の方法~ 第5回「ローグライク」編
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『Hades』

押忍! こちらはゲーマー養成道場なり!

現代、多種多様なゲームタイトルが販売され、売り方も遊び方も変化し続けています。その中には、ただ一周クリアするだけでも難しいタイトルや、たまたま自分のプレイスタイルと合わなくて止めてしまうタイトルもあることでしょう。

しかしながら、美術品も文脈を知らなければ鑑賞出来ないのと同じことで、ちょっとプレイしただけで「これクソゲーじゃん」と決め付けてしまうのは早計というもの。どんなゲームにも対応できるような“勘”を養うために、ジャンルを横断してゲームが上手くなるコツをひとつずつご紹介していきましょう。第4回に取り上げるのはこちら……


最強のゲーマーになるために:ローグライク編

『One Step From Eden』

昔の偉いゲームは言いました……「1000回遊べるRPG」。それがローグライクです。

最初期の『風来のシレン』『トルネコの大冒険』こそローグの名を冠する通り、見下ろし型のマップで、こっちが一歩動けば向こうも一歩動くスタイルが王道でしたが、現在は多種多様なスタイルのゲームが生まれております。

ローグの画面構成ではないがマップが自動生成(プロシージャル生成)で、一度死んだらまたゼロからやり直しになるゲームを「ランダムパーマデス(Random Permadeath)」と言ったり、死んだときの進行度に応じて色々なカードがアンロックされたり、キャラクターが恒久的にアップグレードされたりして簡単になっていくものを「ローグライト」と言ったり、人によって呼び方も様々です。本記事では一旦それらすべてを「ローグライク」と呼ばせていただきます。

テーブルマウンテンでレベルを下げられて泣いていたあの日々は遠い昔……現代までに爆増したありとあらゆるダンジョンを、目隠しして踊りながらサクサク通り抜けていきましょう。

1.「広く受ける」を意識する

『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』

いきなりちょっと複雑な話をしますが、ローグライクに限らず、大抵のゲームには「ランダマイザー」と言って、何らかの乱数を発生させる要素が入っております。

「ジャンケン」「デッキ」「サイコロ」「ルーレット」……これらはすべてゲームに運をもたらすものです。格ゲーにおいて初めて戦う相手が下段攻撃をしてくるか投げをしてくるかは読めませんし、カードゲームで次に引く一枚が何なのかも絶対にわかりません。

ローグライクも同じです。次の曲がり角で何が待ち構えているか、次のエリアに何のアイテムが落ちているかは、その階層に設定されたエネミープール/アイテムプールの中から何かひとつが選択されます。

『Slay the Spire』

ここに来て「広く受ける」という考えが大事になってきます。今のビルドにそぐわないからといってすぐに捨てたり売ったりせず、一応取っておくことを意識してみてください。その一個があるだけで今後できることが増えていくかもしれないのです。

麻雀を遊ぶ人にはわかるかもしれませんが、あのゲームは常に自分の配牌(手札)の最終形をいくつも想定できる人の方が有利です。たったひとつの正解に向かって盲進する癖をいかに直せるか……それが勝利の鍵なんですね。

『雀魂』

広く受けるということが感覚的に難しいというのであれば「起こったことをメモして、プールをすべて覚える」のも手です。これもまたひとつのゴリ押しと言えるでしょう。

これは対戦ゲームでも同じことが言えて、場面ごとに相手が絶対にやりたいこと/通ったら有利な行動というのはそんなに多くありません。これらをひとつずつ確認していくことにより、相手の思惑がどんどんわかるようになっていきますので、相手のキャラクターを使ってみるとか、相手の立場になって考えてみる/調べてみるというのをやってみましょう(いわゆるキャラ対策というやつですね)。

2.ラン以外の部分(能力値や拠点といったメタプログレッション)を進行させていくゲームだと捉える

『Hades』

ローグライクでの一回一回の挑戦を「ラン」と呼ぶ場合が多いですが、最近のローグライクは進行度に応じて報酬が貰えるものがほとんどです。

そもそも『風来のシレン』自体、挑むダンジョンによっては持ち込みの概念があり、ランとランを跨ぐアイテムの選定といったリソース管理部分も重要です。『Hades』では純粋にやればやるほど主人公の能力を上げていけるので、ただやり直しさせられるというわけでもなく、単に長いこと遊んでいればどんどん楽になっていくわけです。(おまけにストーリーも読める!)

一回死ぬとゲームオーバー……と聞くとやる気がなくなっていくのもわかりますが、実際は恒久的なアップデートが手に入るのが最近のローグライクの主流なので、そんなに気負わずに回数を重ねるのがベストですね。

『Hades』

3.最初のステージに飽きないよう工夫する

回数遊ぶとゲーム自体が簡単になっていく場合が多い……という結論を前の項で出してしまいましたが、それは裏を返せば何度も何度も遊ばないといけないという意味でもあります。ここで問題なのが「ローグライクは最初のステージばかり遊ぶことになる」という点です。

行き詰まっているのは最終面なのに、実際に遊ぶのは最初のステージ(1面)が一番多いというのは、そこだけ見れば構造的な矛盾を孕んでいると言わざるをえません。なので、こういう点はもうユーザー側で何とかするしかありませんね。

『Hades』

筆者はこの手の(ストーリーを読み解く必要のない)周回を前提としたゲームを遊ぶときは、Webラジオや作業用動画を流していることが多いです。ゲーム系のチャンネルはもちろんのこと、Twitchで雑談配信を聴くのもおすすめです。なるべく画面を観ないでも楽しめるのがいいですね。

はじめのうちは意識がどっちつかずでミスが増えるかもしれませんが、結局技術が要求される難しいゲームであるほど、過集中状態よりフラットな気持ちで臨むほうがクリアできるものです。是非とも試してみてください。

『Into the Breach』

以上、ゲーマー養成道場でした。1001回目の挑戦の参考になったのなら幸いです。

次回もお楽しみに! 押忍!


《各務都心》

各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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