日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】

日本語版の可能性や今後のDLC展開についても直撃。

連載・特集 インタビュー
日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】
  • 日本語対応の可能性はあるのか!?オープンワールドロボゲ『MechWarrior 5: Mercenaries』はまだまだ終わらない【開発者インタビュー】

『アーマード・コア6』を初め、多くの“ロボゲー”が登場した2023年。今後も多くのタイトルが登場するであろう同ジャンルの中で、欧米を中心に非常に大きな人気を誇るのが『MechWarrior(メックウォリアー)』シリーズです。プレイヤーは31世紀、宇宙広くへ進出した人々の戦乱の時代を、戦場の主役となる強力無比な巨大歩行兵器「バトルメック」の操縦者として駆け抜けていくことになります。

なかでも近作『MechWarrior 5: Mercenaries』についてはオープンワールド的にプレイヤーが自由に銀河を飛び回り、多種多様な自動生成ミッションや固定のストーリーミッションを通じて、好みの機体や仲間を集めたり、戦場から(敵のものも含む)様々なパーツを回収したり、それらを用いて愛機や仲間の機体をカスタム強化しながら最強の傭兵部隊を育てていく作品でした。また今作ではキャンペーンCo-opにも対応しています。

シリーズ新作として、エンジンをUE5へと変えた、ストーリーベースのスタンドアロン拡張『MechWarrior 5: Clans』も発表されましたが、今後同シリーズは何処へと向かっていくのでしょうか。そこで本記事では近年の同シリーズを手掛けるPiranha Gamesに対し、インタビューを敢行。ナンバリング作品の日本語版が全てリリースされていた同シリーズの“伝統”もここで終わりなのか、日本ユーザーならば注目の日本語対応の可能性についてなども含めて『MechWarrior 5: Mercenaries』およびシリーズの今後に迫りました。


――Piranha Gamesはマイクロソフトから長年『MechWarrior』ライセンスを受けていることで知られています。それだけ『バトルテック』や『MechWarrior』世界にかける情熱の元はどんなものなのでしょうか。

我々がライセンスを受けるようになってからもう10年が経ちます。我々のチームは、社長のRuss Bullockをはじめ、多くのものが90年代に『MechWarrior』とともに育ったものばかりです。それがこのIPを再度盛り上げることに繋がったのだと思っています。

(この10年の)経験はとても楽しく、ユーザーの皆様も長年私達のゲームを買って楽しんでくれています。我々自身がこのシリーズを作り上げていることに感謝するとともに、ファンの皆様からのポジティブな反応が私たちを支えてくれています。

――『MechWarrior』のどこがあなた達にとって魅力的ですか?

他のどのようなゲームとも異なった体験があるところですね。FPSのようなものだと言われたら、そうかも知れません。ですが、それでも間違いなく一般的なFPSの感覚やゲームペースとは違うものです。同じように、戦車のゲームは他にあると言われたら、そうかも知れません。巨大ロボゲーもこれだけではありません。でも、ビルよりも大きな「バトルメック」を操縦できるゲームはこれだけなんです。

――日本でも度々『MechWarrior』について戦車ゲームとの類似を指摘する声はあります。シリーズを手掛けるにあたって『バトルテック』のルールや既存の戦車ゲームを意識することはありますか。

我々の多くは昔『World of Tanks』を遊んだことがあるのですが、たしかに戦車とバトルメックの操作には多くの類似点があります。本体と、独立して旋回する火器部分が存在していることも大きいでしょう。ですが、バトルメックには戦車には成し得ない機動性を機体に与えるジャンプジェットと、胴体から更に独立して動作する「腕」があるんですよ。

――『MechWarrior 5: Mercenaries』のローンチ時には大小様々な問題がありました。それから多くの時間を経て、いまでは本作は安定したものとなっていますし、5つのDLCもリリースされました。ここまでの道のりで印象に残ったことはありますか?

DLC第4弾「Rise of Rasalhague」のリリース後に同時接続ユーザー数が最大を記録したことですね。これはDLCの発売のたびにゲームが良くなっていることを如実に表していますし、その結果をユーザーの皆様が様々なコミュニティへと広めてくれているのを実感しています。

実は、DLC第5弾「The Dragon's Gambit」の後、DLC第6弾に取り掛かっています。『MechWarrior』ファンの皆様は、次に何が来るのか楽しみにしてください!

え?その後は、ですか?更に続けていきたいと思っています!


――『MechWarrior 5: Mercenaries』に登場するメックについてはシリーズの作中設定のほか、何を基準にしているのでしょうか。

もちろん設定上、ゲームでの主要な時系列内に機体が存在しているかは重要です。

他には我々が以前よりサービス中のPvPゲーム『MechWarrior Online』から流用できるデータがあるかも要因のひとつとしてあります。とは言え「ハチェットマン」や「ロングボウ」のようにDLCで登場する勢力に関係がある機体を新たに追加することもあります。

――日本では、巨大ロボを駆る傭兵が世界を股にかけながら機体や仲間を強化し成り上がっていくような物語は十分に魅力的に映ります。今回『MechWarrior 5: Mercenaries』で採用されたオープンワールド/傭兵プレイについては、欧米のファンにとってはどう受け入れられているのでしょうか。

『Fallout』や『GTA』、『EVE Online』や『ウィッチャー』など長年にわたって人気を博してきたオープンワールドゲームは数多くあります。『MechWarrior』が再びその方向性を採ったのは自然なことだったと思っていて、これまでのシリーズでは見られなかったような体験を提供できました。ユーザーの皆様にも楽しんでいただければ幸いです。今後もDLCを重ねつつその経験を更に良くしていければと思っています。

――『MechWarrior 5: Mercenaries』のオープンワールド/傭兵プレイをどう評価していますか?

DLC5つと、開発中の6つめも込みで、とてもいい体験になってきたと思っています。固定のミッションやキャンペーンを大きく増やしただけでなく、インナースフィア全域に広がる通常のミッションも強化しています。


――次の『MechWarrior』の話をするのはきっとまだ早いのだと思いますが、そこでは『MechWarrior 5: Mercenaries』のようなオープンワールド/傭兵プレイを期待しても良いのでしょうか?それとも再び副題に「傭兵部隊」が付くのを待つことになるのでしょうか?

我々が先日発表した新作『MechWarrior 5: Clans』は「Rise of Rasalhague」や「The Dragon's Gambit」と同じかそれ以上に物語重視の作品となります。

ただ、一方でこのインタビュー中で何度か言及したように『MechWarrior 5: Mercenaries』のDLC展開を続けていく予定です。オープンワールド/傭兵プレイを楽しみ続けたいユーザーのために!

――ところで『MechWarrior 5: Mercenaries』の日本語対応の可能性はありますか?『バトルテック: 奪われた聖杯(MechWarrior)』からずっとナンバリングには日本語サポートがあったシリーズだけに現状には寂しいものがあります。それとPS4/5やXbox One/SeriesS|Xで日本から購入できる事自体も喜ばしくはあるのですが、こちらも日本語が収録されていないことで多くのコンソールユーザーの手には届かなくなってしまっています。

シリーズが日本でも気にかけられているのはとても嬉しいです!そういったエピソードを聞くと、日本語対応への説得力が大きくなります。そのような熱意が皆様の間で続いてくれるなら我々はそれを無視できなくなるでしょう。

PC9801『バトルテック: 奪われた聖杯』。SFCでもリリースされているが登場機体やゲームシステムなどが大きくアレンジされている。
PC9801『バトルテック: 奪われた聖杯』
PC9801『バトルテック: 奪われた聖杯』
PC9801『バトルテック: 奪われた聖杯』

――同様に実は日本では、日本語翻訳を許諾なしで行うことは法的に良い状況ではありません。『MechWarrior 5: Mercenaries』についてコミュニティ翻訳などは認められているのでしょうか?

はい。Modツールを使って、ゲームにそういったものを制作し導入することは問題ありません。我々は、翻訳Modを含むModコミュニティの活動すべてにとても興奮しています。

――今後のシリーズ作品(と『MechWarrior Online』)において日本語対応の可能性はありますでしょうか?

シリーズが日本で注目されればされるほど可能性は高まります!

――またしてもですが、実は日本では、許諾なしのゲーム映像配信は法的に良い状況ではありません。『MechWarrior 5: Mercenaries』配信は、収益化なども含めて可能でしょうか?

シリーズの良い映像制作者の皆様は大半、長年にわたってコンテンツを収益化してきました。彼らが我々をサポートし、我々のゲームを視聴者に紹介してくれることには本当に感謝しています!

――フロム・ソフトウェアの『アーマード・コア6』も発売され、ちょうど日本のコアゲーマーたちは「ロボゲーづいて」います。この機に、『MechWarrior 5: Mercenaries』の(現時点では日本語がないので)言語によらない楽しさをアピールしてくれると嬉しいです!

『MechWarrior』シリーズには、間違いなくこれでしか得られない雰囲気が存在しています。他の素晴らしいロボゲーたちが好きな皆様にとっても、その良さを少しでも感じてもらえると嬉しいです。

ちなみに我々の大半も『アーマード・コア6』を楽しんでましたよ!(笑)

――ありがとうございます!


『MechWarrior 5: Mercenaries』はPC(Steam/Epic/GOG)および、PS4/PS5/Xbox One/Xbox SeriesS|Xにて配信中です。PC版では日本語化Modもありますが、コンソールユーザーの皆様もインタビューの通り公式日本語化があり得ることに期待してウイッシュリストなどに入れておくと良いでしょう。『MechWarrior 5: Clans』は2024年にPCおよびPS/Xbox系コンソールで発売予定です。


《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top