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【特集】ひとりで遊んでも楽しい『Path of Exile 2』。ゆったり無頼派な「ソロ・セルフファウンド」のすゝめ

『Path of Exile 2』は独り遊びでも楽しめる魅力があります。

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早期アクセス開始から大きな話題となっているアクションRPG『Path of Exile 2』。しばらく待てば無料化が約束されている作品にもかかわらずSteam上では大人気で現状ユーザーからの評価もなかなか高い作品となっています。ストリーマーなどが取り扱う機会も多くなっており、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、『Path of Exile 2』はマルチプレイに対応したMMORPGのような側面もある作品です。「でも一緒に遊ぶ友達いないしな~」というような理由で、プレイを開始する一歩を踏み出せずにいる方もいるかもしれません……というか、筆者もそうでした。

友達がいない……もとい、ソロプレイが好きなプレイヤーの方に朗報(?)です。本作には「ソロ・セルフファウンド」通称「SSF」という一人プレイヤー向けのチャレンジモードが搭載されているのです。ということで今回は、筆者が実際にソロ・セルフファウンドモードをプレイしてみた体験記として、『PoE2』初心者に向けた「SSFを遊ぼうぜ!」という布教記事をお届けします。


「ソロ・セルフファウンド」とは、その名の通り「一人プレイ(ソロ)」かつ「自分が見つけた(セルフファウンド)アイテムしか装備できない」という、要は縛りプレイのモードです。

「自分が見つけたアイテムしか装備できないってどういうこと? みんなそうじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、本作にはトレードというシステムがあり、公式のトレード掲示板などで活発なアイテム取引が行われています。ソロ・セルフファウンドではそういったトレードも利用できない、というわけです。

ソロ・セルフファウンドで生成したキャラクターには「ソロ・セルフファウンド」を証明するバナーがつくので、普通にスタンダードで進めるよりもなんだか価値が高い感じがします。といっても特に特典などがあるわけはなく自己満足のためのモードなわけですが、僕みたいなほっといてもソロ・セルフファウンドになってしまうぼっちゲーマーにとっては付け得のモード、みたいな側面もあります。

今回は初プレイ時から「ウィッチ」でSSFに挑戦してみました。ウィッチはスケルトンなどを召喚するクラスであるという事前情報だったので、ソロプレイに向いているのでは? と感じたからです。ただ、結果としてはあんまりSSFに向いているとは感じませんでした(記事執筆時点では)。

ウィッチは本体が貧弱なので、範囲攻撃で召喚したミニオンを剥かれるとなすすべもなく死亡してしまう……ということが、特にボス戦で何回も起こりました(余談ですが、こんな死にやすいゲームでハードコアをやってる人たちはほんとにすごいと思います)。

特にウィッチではAct 1の山場である「ゲイオノール」戦が非常に難しく感じました。自分が下手だったり、ビルド(育成)が間違っていたというところもあるのでしょうが、何回再挑戦しても死亡してしまい(特に最終版が厳しかったです)、またレベリングして再挑戦してもうまくいきません。このままずっと続けるぐらいだったら新キャラ作ったほうが早いのでは……?とも思い、新規でゲームを始めることにしました。

もちろんインターネット上の攻略を見ればもっとスムーズに進めることもできたでしょうが、せっかくソロ・セルフファウンドでやっているのなら、攻略や最適ビルドをいちいち見ずに、ゆったり遊ぶのが個人的にはおすすめです。

続いて「マーセナリー」のキャラクターを作成。マーセナリーは前作には登場しなかった『Path of Exile 2』からの新クラスです。作成前はなんとなく難しそうなイメージを持っていましたが意外とそんなことはなく、作ってみると直感的に動かせ、なんだったら道中もボス戦もウィッチよりは楽に進めます。

「せっかくなので」精神でハードコアでキャラクターを作成したのですが、Act終盤までほとんど苦戦することなく。ハードコアを剥かれることもなくスルスルとゲームが進められてびっくりしました。遠距離から安定してダメージを出せるのと、範囲攻撃やノックバックが優秀なのが生存率を高めてくれているような気がしますね。

マーセナリーは、クロスボウに装填されている弾の属性を切り替えて戦うクラスです。素人攻略ですが、ガスグレネードのガスを炎属性の弾で起爆するという戦術がシンプルに強く、複数の敵に囲まれたときやボス戦などで火力を出したいときに大活躍しました。マナも体感的にウィッチよりも消費しづらく、ポーションを飲みながら戦えば長期的に高いDPSを保てます。

道中の「処刑人」戦で凡ミスから即死してしまい、うっかりハードコアではなくなってしまいますが、再戦で難なく撃破。僕はお世辞にもアクションゲームがうまい方ではなく、ほとんどまだこのゲームに習熟していない状態でここまで到達できたため(ウィッチでここまでで死にまくっています)、おそらくマーセナリーはハードコアにもなかなか向いているクラスなんじゃないでしょうか。

ウィッチ戦であれだけ苦労した「ゲイオノール」戦も、2戦目にてあっさり勝利することができました。かなりギリギリの戦いとはなりましたが、ウィッチではレベル19まで上げても倒せなかったものがマーセナリーではレベル17でふつうに倒せちゃったので、序盤の進めやすさにはかなり差があるのだと思います。

ほかにも「ウォーリア」と「レンジャー」でそれぞれちょっとずつ試しましたが、序盤の落差はマーセナリーが段違いに感じました。ということでこれから『Path of Exile 2』を始めたいけどぼっちゲーマーには、ウォーリアーでSSFに挑戦する、ということをおすすめしたいと思います。

エンドゲームになるとトレードを利用しないとゲーム進行がしんどい……というようなこともあるみたいですし、途中で本作を一緒に遊ぶ友人ができてしまう、というようなことも起こるかもしれませんが、SSFのキャラクターはいつでもスタンダード(なんの縛りもないモード)に変更可能ですので、気軽に試してみるのがいいのでは!


『Path of Exile 2』は、PS5/Xbox Series X|S/Windows(SteamEpic Games Store)向けに早期アクセスとして販売中。正式版は基本プレイ無料となる予定です。


ライター:文章書く彦,編集:キーボード打海

ライター/「ラジオ善意X」聴いてね 文章書く彦

好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Sparkの編集者。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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