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「ゲーミング民泊」遂に本格始動。若いゲーマーには“家賃の変動”も実施するなど、インフラ整備によりブランド価値創出を目指す「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」の戦略

「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」が始動します。

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「ゲーミング民泊」遂に本格始動。若いゲーマーには“家賃の変動”も実施するなど、インフラ整備によりブランド価値創出を目指す「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」の戦略
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TFOAは、「民泊」の新たな収益モデルとして「ゲーミングハウス」へのリノベーションを提案する「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」の説明会を、4月19日に実施しました。

本プロジェクトは、ゲームや配信に最適な空間「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」を民泊と組み合わせることで、新たに「時間貸し」ができるようになり、日本国内の居住者はもちろん、海外から訪れた短期滞在のゲーマーやストリーマーにも貸し出すというもの。旅行先でも、即座にプレイや配信ができる環境を提供する、あるいは不動産物件をそのようにリノベーションしていくというプロジェクトです。さらには、部屋自体を配信向けデザインにすることにより配信などでの見栄えも担保し、配信画面に映る環境を「CREATORZ WORLD(クリエイターズワールド)」としてブランド創出も狙います。

以前にもプロジェクトの概要は発表されていましたが、この説明会では実際に不動産関係者を招いての「第1回」プレゼンが実施されました。本稿ではその模様をお伝えしていきます。



◆ただの民泊にあらず!ゲーマーのインフラを循環させるために若いゲーマーには“家賃の変動”なども用意

TFOA代表・島津 秀和氏

説明会に登壇したTFOA代表・島津秀和氏によると、ゲーマーがゲーマーのためにリノベーションした築38年の物件(ショールーム)の家賃が2倍となり、純粋な価値向上に繋がったといいます。池袋駅から歩いて15分という立地ながら「駅から離れていても賃料が上がることに、不動産業界の方々も驚いています」と語っていました。

不動産業界によると、このリノベーションは定石から外れたプロセスらしく、本来であればまず手をかけるのは水回りなどの箇所であり、ここまで拘った”ゲーミングルーム”で付加価値を与える例はほぼないのだそう。しかし、こうした取り組みが功を奏し、家賃の倍増に繋がる成功例となったことで「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」の事業化に確信が持てたと述べられました。

こうして新しくなった物件を、配信活動で露出の多いストリーマーやプロゲーマーの拠点としつつ、配信映えした理想の環境として構築。「CREATORZ WORLD(クリエイターズワールド)」ブランドとしてアピールしていくことによって、多くのゲーマーに「泊まってみたい(民泊)」「ちょっと使ってみたい(シェアスペース・時間貸し)」と感じさせる仕組みです。

「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」では長期的なスパンでの“ゲーム業界のインフラ整備”までも視野に入れているらしく、若いeスポーツ選手やストリーマーのマネジメントやサポートなども行われていくようです。

日本のeスポーツシーンについて、島津氏は「他国に比べてプロゲーマーを育成するためのインフラが十分に整っておらず、若い才能を体系的に育てる環境が欠けている」と指摘。ゲーミングPCの価格が高額であることにも触れ、例えば40万円のPCを年収400万円の家庭が購入するのは大きな負担であり、経済的な支援が不足していると述べています。

そして選手が活動を続ける上で、周囲の理解や支援が得られにくい環境にあることも課題のひとつとして指摘。海外に比べて賞金制度をめぐる法整備が遅れていることにも言及しました。「法整備」はともかく、「育成環境」「経済的支援」「社会的理解」といった多方面での改善は「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」の事業を通じて貢献ができる部分になるのかもしれません。

民泊以外、いわば一般賃貸で提供する場合は、「賃料」も変動させるとのこと。年齢が若く、まだアマチュアに位置する利用者には徹底したロープライスで提供し、既に活躍しているインフルエンサーには通常の料金で貸し出すといった差別化も図られるようです。「若いクリエイターが夢を諦めない環境を作りたい」と、日本のeスポーツが抱える「経済的支援」という課題に根本から取り組む姿勢を見せました。

そして不動産オーナーに向けては、契約時に支払うリノベーション費用が0円となるプランも紹介。本来必要となる初期投資は賃料等から支払う形になると続けます。「ゲーム目的で入居者が増えるのか」と二の足を踏むオーナーにも配慮し、TFOAが自ら借りるサブリースも準備しているということです。

さらに島津氏が掲げる将来的なビジョンでは、日本国内で賞金が最高額の大会を開催する構想も明かされました。あくまで長期的な事業構想であり現段階での具体的な話ではないものの、日本より海外が先を行くeスポーツの競技シーンにおいて夢のある話です。


“新しい不動産のあり方を問う社会的な実験”の側面もあるという「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」。たとえばPCでゲームをする場合、自宅では十二分の環境を用意できていたとしても、旅行や出張先では良くてゲーミングノート。ストリーマーや選手として活動している方はもちろん、ゲームを生活の軸にしている方はその期間、満足な環境でプレイや配信をすることはできません。

さらには”時間貸し”という性質上、ファンの多い大手のストリーマーにとっては「身バレ」などへのリスクヘッジなどにもなりえるでしょう。ゲーマーに向けた賃貸物件を提供する企業は既にいくつか出てきていますが、民泊・時間貸しのリノベーションモデル、そして単なるビジネスに止まらない業界のエコシステムを考える「CREATORZ WORLD ゲーミングハウス」の事業展開が、どこまで新しい市場を開拓できるのか、注目が集まります。


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