「開発初期の段階では、マッチ3はプロジェクトの中核ではなかった」協力型マルチADV『ポッピュコム』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「開発初期の段階では、マッチ3はプロジェクトの中核ではなかった」協力型マルチADV『ポッピュコム』【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Hypergryph開発、PC向けに6月2日にリリースされた協力型マルチアドベンチャー『ポッピュコム』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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「開発初期の段階では、マッチ3はプロジェクトの中核ではなかった」協力型マルチADV『ポッピュコム』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Hypergryph開発、PC向けに6月2日にリリースされた協力型マルチアドベンチャー『ポッピュコム』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、最大4人で遊べる協力型の3Dアドベンチャーゲーム。プレイヤーは異世界に召喚された冒険家となり、不思議な惑星で冒険の旅に出ます。道具や技を駆使して謎を解き、敵を倒しながら試練に挑み、希望と明るい未来を取り戻すことが目的です。日本語にも対応済み。

『ポッピュコム』は、2,400円で配信中


(日本語で回答いただいたため、最低限の編集で掲載いたします)

――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

潘潘 皆さん、こんにちは。本作のプロデューサーを務めている潘潘(パンパン)です。ゲーム業界に入ったばかりの頃は、大型MMOの企画に携わっていましたが、2017年以降は、新しい遊びの形を模索するプロジェクトに注力してきました。個人的には、マップや謎解きがしっかり作り込まれたゲームが大好きです。なかでも、俯瞰視点で遊べる『ゼルダの伝説』シリーズには特別な思い入れがあり、近いジャンルのタイトルもよく遊んでいます。例えば、『Chicory: A Colorful Tale』や『Minishoot' Adventures』『TUNIC』などですね。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

潘潘 本作最大の特徴は、立体的な空間で繰り広げられるマッチ3バトルです。多くの怪物はカラフルな球体で構成されています。プレイヤーは「レインボーポッパー」という武器を使い、怪物たちをマッチ3のルールで撃破していきます。

また、今回私たちは、従来の2Dパズルにとらわれず、新しい遊び方にもチャレンジしました。例えば、マッチ3と三目並べを融合させた「3ポム並べ」や、シューティングゲームと『パズルボブル』を掛け合わせた「にゃんこバトル」などです。本作には、一風変わった遊び方がたくさん揃っています。開発中は、「最近の2Dマッチ3ゲームは停滞気味だ。この状況を打ち破るような、新たなスタンダードを自分たちで作りたい」という野心がありました。最終的にそこまでの革新にこそ至らなかったものの、そのチャレンジ精神は今も心に残っています。中国には「念念不忘、必有回響(強く願えば、いつか必ず応えがある)」ということわざがあります。いつかその「応え」が返ってくると信じています。

実は、開発初期の段階では、マッチ3はプロジェクトの中核ではありませんでした。もともとは、不思議な道具を使って謎を解いていく、アドベンチャー色の強いゲームを目指していたんです。その頃に試作したアイデアの1つが、カラフルな球体が積み重なってできた怪物でした。プレイヤーが球体を撃ち、同じ色の球体が3つ繋がった場合、マッチ3になるというギミックだったのですが、これを使うのはその怪物だけの予定でした。

ところがあるとき、ふと昔考えていたARゲームのアイデアを思い出したんです。色とりどりのモグラが積み重なって、空に浮かぶチーズムーンを盗もうとし、それをプレイヤーがキャッチや射撃で阻止するというものだったのですが、そこから、「マッチ3の仕組みはもっと汎用的に使えるのでは?」という発想に至り、技術チームと一緒に、マッチ3で倒せる立体的な怪物のアイデアを和気藹々と出し合いました。そして、チーム全体が「これはいける!」と手応えを感じ、この路線で進めることになったのです。人型やドラゴン型など、すでに実装されている怪物もいますが、球体が集まってできた巨人や空飛ぶタコなど、見送ったアイデアも多数あります。いつか、そうした構想も日の目を見られたら嬉しいですね。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

潘潘 以前、2人協力型アクションアドベンチャー『Biped』のステージ設計に携わっていました。そこで考案したアイデアの一部が、本作の世界観と組み合わさり、新たな形で登場しています。たとえば、バランス台や回転する足場などがそうですね。また、『Biped』では、蹴るとお金を落とす小さなロボットが登場しますが、本作でも似たようなロボットが登場し、さらに多様な手段でコインを集められるようになっています。

また、自分が関わったタイトルだけでなく、他の優れたゲームからも大きな影響を受けました。2D横スクロールの協力型ゲーム『Kalimba』は、私が遊んだ中でも最高峰の作品の1本です。謎解きのクオリティもステージ構成のテンポも素晴らしく、とても刺激を受けました。本作にも「特定の色のキャラクターしか通れない液体」が登場するのですが、これを見たプレイヤーから「3D版『ファイアボーイとウォーターガール』だ!」と言われました。でも実はあれは『Kalimba』からの影響です。3D空間にすることで、似たような仕掛けでもまったく違う体験にする…そんなデザインを目指して作りました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

潘潘 本作は物理演算に力を入れており、複雑なシステムを持つゲームです。そのため、開発中には思わず笑ってしまうようなバグがたくさん発生しました。例えば…

顔がとんでもなく崩れてしまったポムマン…

内股でヨチヨチ歩くポムヤンヨα…

弾を100%回避するポムタワー…

など、どれも本当に面白い現象でしたが、やはりバグはバグ、すべて丁寧に修正しました。正直なところ、ちょっと名残惜しかったですけどね。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

潘潘 多くのプレイヤーの皆さんが、本作を「ちょっとした裏技」満載のゲームとして楽しんでくださっているようです。私たちが真剣に作り込んだパズルも、思いもよらない方法で攻略されていました。

例えば、あるスイッチはキャラクターと同じくらいの重さの物体を乗せると起動する仕掛けになっています。キャラクターはダメージを受けると体からハートが飛び出すのですが、そのハートは泡に包まれていて、泡を壊せば拾ってHPを回復できます。このハートの重さが、ちょうどキャラクターの1/4なんです。

さらにプレイヤー同士でダメージを与えることもできるため…なんと、仲間同士でダメージを与え合ってハートを4つ作り、それをスイッチに乗せて起動させるという裏技が登場しました。その攻略動画はこちらです。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

潘潘 プレイヤーの皆さんからいただいたご意見やご要望は、開発チーム一同、真摯に受け止めています。現在は、ストーリーモードやパーティーモード、ミニゲームのゲームセンターといった各コンテンツの改良と新規開発を進めており、さらに楽しめるゲーム体験をお届けできるよう努めています。

さらに今後も、新たなコンテンツのアップデートをお届けしていく予定です。コンシューマ版も積極的に準備を進めていますので、どうぞご期待ください!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

潘潘 まったく問題ありません。プレイヤーの皆さんがSNSや各プラットフォームでプレイ体験や感想をシェアしてくださるのは大歓迎です。皆さん一人ひとりが、このゲームを通して「楽しさ」や「満足感」を見出してくださることを、心から願っています。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

潘潘 いつも応援してくださって、本当にありがとうございます。これからもより良いゲーム体験をお届けできるよう、真摯に開発を続けていきます。そして、このゲームとコミュニティを、皆さんと一緒に育てていけたら嬉しいです。

もし本作を気に入っていただけたら、ぜひSteamやコミュニティなどで「いいね!」を3つ投稿してみてください。もしかすると、マッチ3で消えてしまうかもしれませんよ!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について

本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

ライター:Chandler,編集:Akira Horie》

ライター/バイク乗り Chandler

ゲームと風をこよなく愛する暇人。趣味は多い方だったはずが、最近は家でぼーっとしている時間が増えてきた気がしている

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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