今回はGrodGamesが、2025年07月23日にSteamにてWindows PC向けにリリースした大乱闘ゴリラバトル『Gorilla Vs 100 Men』をご紹介。開発者よりレビュー用のキーを頂いたので、本稿ではそれを使用してプレイしています。
『Gorilla Vs 100 Men』とは?

ゴリラ。その益荒男な佇まいにもかかわらず、どこか遠くで結ばれた知的な視線が特徴の森の賢者(諸説あり)との呼び声高い霊長類。
本作において我々プレイヤーはそんなゴリラを操り、とあるビーチリゾートを舞台に迫りくる人間の群れと戦います。ゲームルールは至ってシンプル。体力が続く限り迫りくる人間を殴り倒し、最後まで立っていたら勝ち。誰が霊長類最強なのかを理解らせ(わからせ)てやる時がついに来たのです。
実際のプレイフィールとしては、1プレイが短くサクッと遊べてちょうど良い感じ。何度かゲームオーバーを繰り返しつつ学習していくうちにバトルのコツを掴む流れが楽しかったですね。
ただまあ正直なところを言うと初見のインパクトに極振りした腰砕けゲームという趣が強いため、後半から単調な作業になりがちなのは致し方ないところかもしれません。
操作・設定・言語について

本作の基本操作はマウス&キーボードで行います。記事執筆時点において、コントローラーは非対応でしたが、ためしに繋いだXbox Oneコントローラーでは、移動のみ行うことができました。
その他設定については、ウィンドウサイズの変更などオーソドックスな項目が並びます。なお言語については日本語に対応。翻訳精度は機械的ですが、プレイに支障のない範囲です。もともと文章を読んで云々するゲームではありますが……!
本編開始

さあ始まりました『Gorilla Vs 100 Men』。タイトル画面の時点でパンチのきいた絵面ですが、カスタマイズ画面から各種アクセサリーや外見を変更することが可能。

なかなかに種類が揃えられているためこんな感じにオシャレ方面でも霊長類最強を目指してみても良いかもしれません。


続いてこちらはモード選択。「100人の男たち」「無制限」という括りとともに、上裸の男が弾ける汗を振りまいています。要は100人と戦うサバイバルモードか、無限に人類と戦い続ける無制限モードかといった違いです。

すでに溢れんばかりの腰砕けがいっぱいですが、こうして砂浜に降り立った我らがゴリラ。チュートリアルもなにもないのでひとまず画面に表示されているアイコンを頼りにキーを叩いて動作確認をしていきます。

WASDキーで移動、マウスでカメラ操作。

Eでドラミング。

Rでパンチ。

そしてQで脱糞です。なんで?
ただのジョークエモートと思われるかもしれませんがどっこい、まともに受ければ成人男性でも吹き飛ぶその威力……本作においては糞をヒリ出すのも立派な攻撃手段なのです。背中を見せて逃げるふりで相手を誘い、至近距離で一発お見舞いしてやりましょう。

またShiftキーでローリングが可能です。転がっている間は敵の攻撃を受け付けない無敵時間が発生しているっぽいので、右下のスタミナゲージが尽きるまで転がり続けるとよいでしょう。ただこのゲージ、アクションによる消費量に対して、時間経過による回復量のほうが大きいため、「スタミナ管理」の意味があんまりない……!

そんなこんなでビーチに突撃です。沖の方に停泊するクルーザーと、身なりの良い(?)人間の群れから察するにどこぞの金持ちたちが集うプライベートビーチなのかもしれません。しかし画面奥のほうで強めの主張をするゴリラの像から察するに、もしかしてこの島の主こそ我々がいま操作しているこのゴリラなのでは……?

人間たちはなにか英語を叫びながらこちらに突っ込んでくるのですが、よくよく聞いてみると「ママに愛してると伝えてくれ!」「私には娘がいるんだ!」「死にたくない!死にたくない!」と言葉自体は悲痛なのに攻撃の手は一切緩めないのが逆に怖すぎる。

疑問の尽きないミラクルアイランドのことは脇に置きつつ……ゴリラのパンチは範囲攻撃なので、各個撃破よりも複数の人間を巻き込むように拳を放つほうが良さそうです。その際にドラミングを行って足止めを行うのも良いでしょう。ただその当たり判定が結構ふんわりしており、当たってるようで当たってない、またはその逆といった現象がしばしば発生します(このあと訂正されたようです)。

ともあれ複数人を相手取るということは、立ち回りに気をつけないとあっという間に囲まれて、むしろこちらがタコ殴りの憂き目にあってしまう可能性もあります。ローリングで無敵時間を利用した回避を試みても、やはり何発か貰ってしまう。

そこで脱糞です(どこまでも澄みきった瞳)。Qキーを押すと予備動作無しのノーモーションで後方へ糞を撒き散らします。ゴリラパンチに比べると範囲は狭いですが、こちらも複数人を巻き込む攻撃なので、突破口を開くのにもうってつけでしょう。私は正気です。

じゃああとはパンチ脱糞ドラミング脱糞を繰り返せば勝てるのかと言われたら、各攻撃にはクールタイムが設けられているので意外とその管理が難しい。パンチは20秒、それ以外は10秒という長さなので、上手に組み合わせて攻撃を連続させたいところ。


しかしそうはいってもやはり囲まれてしまうといかんともしがたい。実際筆者も最初のプレイでは誉れが浜で死んでしまいました(?)。

何回かのリトライで気づいたのは、このビーチマップの奥には細い道が続いているということです。一見すると、自ら袋小路に飛び込むような真似ですが、実際は人間たちがその出入口でひっかかるので、一度に相手する人数を減らす効果がありました。



入口付近に顔を出して人間を数名誘い込んでは林の中で脱糞をお見舞いするという、この「ちょっときたない奥の細道」戦法はなかなかの成果です。時間はかかるものの確実に残り人数を減らしていき見事……、

96人目でゲームがフリーズしました。どうして……。もちろんその後リトライして無事に勝利まで安定して持っていくことができましたが……!その頃には操作と攻撃範囲に慣れてきたので、奥の細道しなくても安全に人間を貼り倒せるようになりましたね。

この他には無制限サバイバルモードがありますが、プレイの内容としてはただ体力が残る限り人間を殴り倒していくだけなので、100人モードとほぼ同じです。記事執筆時点において、ゲームがもつコンテンツはこれだけなので、可能であれば今後のアップデートでさらなるマップ追加や、コントローラー完全対応などがあると嬉しいでs……

……と、思ったら来た。宇宙が来た。記事を書き終わったタイミングでアップデート予告が来ました。まさかの新ステージです。この宇宙服でどうやって月面を生き残るのか疑問はつきませんが、今後も楽しいゴリラワールドを堪能できそうですね。
タイトル:『Gorilla Vs 100 Men』
対応機種:Windows PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売日:2025年07月23日
著者プレイ時間:2時間(本当にサクッと終わりまする)
サブスク配信有無:無し
価格:1,200円(2025年08月06日まで840円のセール中)
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
センスに光るものはあるスパ!ただ現状素材をそのまま並べただけなのでもう一捻りほしいウホ!











