2Kは、Hangar 13が手がけるアクションアドベンチャー『マフィア:オリジン ~裏切りの祖国』をPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年8月8日リリースします。
本作は、2002年に第1作が発売された『マフィア』シリーズの最新作。1900年代のシチリア島を舞台に、闇社会の中で生き延びるために懸命に戦いながら、成り上がっていく主人公・エンツォの物語が描かれていきます。
ライバルファミリーとの縄張り争いや抗争、裏切りの中で、エンツォは色々な人物と出会い、マフィアの“血の掟”の中でさまざまな困難に立ち向かいます。美しいグラフィック、映画さながらのストーリー展開、シリーズならではのリアリズムが融合し、印象的なゲーム体験が楽しめます。

本稿では、待望のシリーズ最新作『マフィア:オリジン ~裏切りの祖国』の先行プレイレポートをお届け。ゲームプレイおよびスクリーンショット撮影は、メーカー提供のPC(Steam)版を使用しています。
過酷な鉱山生活から成り上がる男の物語
本作の主人公であるエンツォ・ファヴァーラは、親の借金の身代わりとして、幼少期にシチリア島にあるマフィアが支配する硫黄鉱山へ売られた人物。エンツォは、友人であるガエターノと共に過酷な労働に必死に耐えながら、生き延びるための方法を求めて日々過ごしています。
プロローグでは、チュートリアルとして基本操作やステルス行動、ナイフを使った戦闘、馬に乗ったアクションを学んでいきます。やがてエンツォは鉱山を逃亡した先で、シチリア島のマフィアのボスのひとり、ドン・トリージに拾われたことで、大きな運命の転機を迎えることになるのです。





ゲームの流れはチャプター制で、マップの移動や戦闘、調査などを行って目的を達成していく方式。『マフィア』シリーズらしく、それぞれのキャラクターや勢力を巡る濃密なストーリーが展開していく中で、エンツォはさまざまな仕事を学び、仲間と交流し、ときに苛烈な戦闘を経て、小間使いからどんどん立場が変化していくのです。
1900年代のシチリア島は自然豊かで、農村や港町、有力者の豪邸など、さまざまな施設や遺跡も残されています。車は流通しているものの、まだまだ未舗装の道路も多い島では馬での移動も重要で、エンツォはドン・トリージへの忠誠のために、あらゆる手段を用いてファミリーの敵との戦いへと身を投じることになるのです。




映画のような雰囲気や会話シーン、演出など、冒頭から『マフィア』シリーズとしての魅力抜群。カットシーンから操作パートへの移行もシームレスで、自然とプレイヤーが物語に入り込めるような没入感を高めている印象です。




ナイフと銃でファミリーの敵に立ち向かえ
ゲーム内では、盗賊や敵ファミリーなど多くの敵との戦いが待ち受けています。潜入ミッションでは敵から隠れるだけでなく、コインを投げて音で引き付けたり、無防備な相手を気絶させたり、さまざまなステルスアクションを駆使することも可能。「勘」スキルで敵の位置を感知することもできるので、上手く利用しましょう。
本作においてナイフはとても重要なアイテムです。敵との戦闘だけでなく、探索時には錠や宝箱をこじ開けるためにも使用することができます。ただし特殊行動で耐久度が減っていくので、適時砥石で回復する必要もあります。ナイフは複数の種類があり、投擲や近接キルなど、色々な特殊効果や能力を持っているものもあります。




銃は拳銃とショットガン/ライフルの2種類を装備することができます。本作は敵の数がかなり多く、長期戦だと弾薬が足りなくなることもあるので、敵の死体をサーチしたり、落とした銃と取り替えたり、手榴弾を投げたり、戦場で使えるものは何でも使いましょう。余裕があればエリアを探索すれば、包帯や弾薬も拾えます。
ストーリー上の重要な場面では、ナイフでの一騎打ちが発生することも。ナイフでの戦闘は通常攻撃だけでなくガード崩し、回避、パリィなどのテクニックを駆使する形式です。緊迫した戦いの中ではカットシーンが入ることもあり、本作においてのナイフは実に印象的な使われ方をしています。



また、マップ上で「チャーム」を見つけて装備することで、戦闘時に有利な効果を得ることもできます。回復用の包帯や弾薬所有数アップ、敵から獲得できるお金増加、瀕死時に一定時間無敵など、幅広い特性があるので、プレイスタイルに応じて付け替えていきましょう。




自由な探索モードも遊べる
『マフィア:オリジン』では、エンツォを中心に実に濃密で過酷、残酷なマフィアの物語を楽しめます。チャプターが進むごとにファミリーとの関係性やエンツォ自身の立場なども変化していき、まさしく映画の世界を自分の手で体験しているような感覚を味わえます。
ゲーム内では、チャームやコレクションなど隠されたアイテムの探索や写真撮影といった豊富なアクティビティも用意されています。ただし各チャプターではどうしても移動できる範囲が決まってしまうため、思う存分探索や買い物ができないことも。そこで、本作には専用の探索モードを利用できます。




探索モードには、ファストトラベルやコレクティブアイテムのヒント表示など、専用の機能が搭載されています。ファストトラベル先は本編の進行によって増えていきますし、探索モードとは別にチャプターのリプレイもできるので、取り逃したアイテムの回収も可能です。
もちろん探索モードで入手したチャームはゲーム本編に反映できます。ストーリー内では敵を倒してお金を稼ぐ場面が多いですが、物語を進行するのに夢中になってしまうので、使う場面はどうしても限られてしまいます。その意味でも、探索モードが独立しているのは嬉しい要素です。



もちろんカーサイクロペディアも!
『マフィア』シリーズでは、ゲーム内に登場する車を自由に閲覧できる「カーサイクロペディア」というモードが搭載されています。もちろん『マフィア:オリジン』でもこのモードは健在で、さまざまなスキンと合わせて購入した車をゆっくりと見ることができます。ルーフ付きの車ならば、ルーフの稼働なども選択できますよ。
さらに本作ではカーサイクロペディアから直接探索モードへと移行できるので、お気に入りの車でドライブすることも可能です。“古き良き時代”の自動車の感触を忠実に再現したという、リアルにこだわり抜いた本作ならではの楽しみ方として、やや癖のあるじゃじゃ馬のような車で走るのもひとつの楽しみ方ですね!


また、シリーズ過去作(コンプリート・エディション)をプレイすることで、それぞれの作品で印象的なアイテムや車を入手できる特典も用意されています。『Mafia』でのトミーのタクシーに乗りながら最新作をプレイできるというのも、長らく続くシリーズならではの醍醐味ではないでしょうか。



待望のシリーズ最新作『マフィア:オリジン ~裏切りの祖国』では、“一大マフィア物語の起源に迫る”という大きなテーマの中で、主人公エンツォを中心とする、新しい『マフィア』シリーズの雰囲気を存分に味わえます。苛烈で濃密なストーリー展開だけでなく、激しい戦闘や豊富な探索要素も大きな魅力です。


多彩な武器の種類やプレイスタイルを強化するチャームの存在など、ミッションや戦闘といった、物語を楽しむためのゲームプレイ部分での選択肢が多いのも嬉しい部分。しっかりと日本語対応もしているのでストーリーも理解しやすく、とても高い没入感で新しいマフィアの世界を堪能できます。













