好きな作品がゲームになるというのは嬉しくもあり、怖くもあるものです。ゲームとしての面白さはもちろん、作品へのこだわりなど“好きだからこそ看過できない部分”というのはきっとあると思います。その意味で、面白い上に最高のこだわりを感じるゲームを遊べたときは、その作品のファンとして格別の喜びを感じるのではないでしょうか。
Naconと3gooは、ポーランドを拠点とするゲーム開発スタジオTeyonが手がけるアクションアドベンチャーゲーム『RoboCop: Rogue City - Unfinished Business』を、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年8月7日リリースしました。
本作は、2023年にリリースされた『RoboCop: Rogue City』の後日談を描くスタンドアロン拡張です。今回の事件の舞台となるのは、最新装備で武装したエリート傭兵部隊たちによって占拠された住宅複合施設オムニタワー。プレイヤーはロボコップを操作して、部隊のボスによる恐るべき計画を阻止しなければなりません。

前作に引き続き重厚で破壊力抜群なロボコップのアクションを楽しめるほか、新たなアクションや強力な新兵器も登場。さらに、作中で描かれる過去編では、ロボコップの生前の姿であるアレックス・マーフィーとしてプレイするパートも用意されています。
本稿では、前作同様に原作愛たっぷりの『RoboCop: Rogue City - Unfinished Business』のプレイレポートをお届け。プレイおよびスクリーンショット撮影はメーカー提供のPS5版を使用しています。

突如の西分署襲撃!犯人たちの狙いは
本作の物語は、ロボコップが着任しているお馴染みの西分署が襲撃されるという事件から始まります。ニュースを伝えてくれるのは、こちらもまた原作でおなじみの番組「メディアブレイク」のアナウンサーであるケイシー・ウォンです。西分署ではロボコップの捜査パートのチュートリアルを行っていきます。
ゲーム内では「ロボコップビジョン」という能力を使用して怪しい場所のスキャンが可能で、事件の手がかりや情報を入手することができます。署内は凄惨な光景で、同僚の警察官や市民が殺されているだけでなく、不自然な“凍ったエリア”なども見受けられます。そして地下で負傷して倒れているウォーレン・リード巡査部長を発見します。





傭兵部隊の襲撃で、ロボコップのデータチェアが盗まれてしまったようです。さらに彼らはオムニタワーという施設を占拠し、オムニ社の機械をすべて操作できる「OCPハイジャッカー」を作ろうとしている危険性があるようです。こうして、ロボコップはオムニタワーへと向かい、新たな強敵たちとの激戦の幕が開いていきます。
なお、本作および『RoboCop: Rogue City』は映画「ロボコップ2」と「ロボコップ3」の時代を描く物語。もちろん相棒のルイスも登場しますが、今作では負傷したウォーレン巡査部長に変わって署内の状況整理のために同行せず、オムニタワーへロボコップが単身で挑むことになります。





敵は凶悪な傭兵部隊!オート9をぶっ放せ
今作は『RoboCop: Rogue City』の続編拡張という位置付けですが、単独でもストーリーが楽しめるスタンドアロン作品として開発されています。ゲーム開始時点から最低限のスキルや愛銃オート9の改造基盤を持っている状態から始まり、敵傭兵との激しいアクションが待ち受けています。
ゲームの基本的な流れとしては、マップ内を探索して手がかりを探す捜査パートと、敵と戦う戦闘パートに分かれています。捜査パートではスキャンによる手がかり入手だけでなく、ちょっとしたパズルなどもあるほか、住人たちのお願いを聞くサイドクエストなども用意されています。




戦闘パートでは愛銃オート9のほか、敵が落とすライフルやショットガンなどを拾って戦うだけでなく、オブジェクトや敵を掴んで投げて攻撃することもできます。さらに、本作では新たにマップ内の環境を利用した一撃必殺アクション「フィニッシュムーブ」を行使することも可能です。
敵はエリート傭兵部隊ということもあり、序盤からアーマーを装備した強敵ばかり。特別な装備を持つ中ボスも登場し、いくらロボコップといえども簡単に倒すことができません。バレルや跳弾などを利用したり、確実に頭部などの急所を撃ち抜いたり、しっかりと状況を見極めて戦うことも求められます。






本作はロボコップの能力が育っていない序盤の戦闘が少し難しい印象。戦闘が終わったあとにしっかりとマップを探索して、回復アイテムなどを見つけておくことも重要です。





スキルと愛銃を鍛え上げろ!
ロボコップは戦闘やクエスト終了時に経験値を獲得することで、スキルアップすることができます。スキルは戦闘や装甲、分析など7種類があり、基礎能力向上のほか“クリティカルダメージ増加”、“獲得経験値アップ”、“手がかり無しで金庫が開けられる”などの特殊能力を得ることもできます。
また、マップ内に隠されたオムニ社の箱からは、愛銃オート9の強化用のチップも獲得できます。オート9には改造用の基盤が用意されていて、チップで回路を繋げることで攻撃力やリロード速度などの性能をアップすることも可能です。さらに、基盤によっては特殊な能力をアンロックすることもできるのです。




代表的なのが“オート9がリロード不要になる”というもので、これは開発チームが映画でロボコップが「いつリロードしているかわからない」という部分を再現しています。ほかにも重装甲向けの威力アップといった便利な能力から、ゴア表現アップというゲーマーに嬉しい(?)内容まで用意されています。
前作から引き続き、ロボコップを強化することで圧倒的な破壊力で悪党どもを始末する、原作映画を思わせる豪快な戦闘ができるようになります。もちろん股間を撃った際のリアクションなど、原作ファン向けの嬉しいサービスは健在ですし、ゲームとして“最強のロボコップ”を目指していくという楽しみが味わえるのもシリーズの醍醐味ですね!





マーフィー捜査パートも!最高のサプライズも?
ゲーム内では謎の傭兵集団のボスであるカシウス・グレイヴスや、元オムニ社でありロボコップの協力者である科学者の女性ミランダ・ヘイルなどが登場し、物語を盛り上げていきます。特にこの2人はロボコップの過去にも関わる人物であり、作中ではとあるシーンでロボコップの生前の姿であるアレックス・マーフィーの過去話も登場します。


マーフィーの操作パートでは同僚の警察官と共に、チンピラどもを制圧するミッションをプレイします。ここで驚くのが、マーフィーはジャンプができるし、しゃがめるし、長時間のダッシュが可能という点。ロボコップではできない操作により、本編とはまた異なるアクションが楽しめるのです。また、体力はダメージを受けなければ自動回復します。




ストーリー面でも、映画の世界観をベースにしているからこそ驚く内容が多く、後半明かされる事実では「こんな大事なこと語っていいの!?」となるようなものも。元々原作ファンという開発チームの各種UIや小物、さまざまな台詞などのこだわりもたっぷり楽しめます。何よりマーフィーの声がピーター・ウェラーなのがやはり嬉しい!
さらに、本作でも色々なサプライズが用意されています。前作ではみんな大好きなオムニ社の治安維持ロボット「ED-209」が活躍するシーンが有りましたが、もちろん今作にも登場します。さらに「ロボコップ3」であまりにも印象的だった“アイツ”の試作版(?)が登場するというサプライズも用意されていますよ!




『RoboCop: Rogue City』の続編『RoboCop: Rogue City - Unfinished Business』は、スタンドアロン拡張として単独でも楽しめるストーリーやゲーム性が特徴です。前作の「ロボコップを操作している!」という豪快なアクションはそのまま、さらなる追加要素もあり、最高の“ロボコップアクションゲーム”が堪能できます。
ただし、ゲームとしてやや最適化不足で日本語翻訳に誤字脱字があったり、未翻訳だったりと、気になってしまう部分も。ゲームとしても少し敵が見づらい、動作が重くなるタイミングがある、前作に比べてサイドクエストや探索要素が少ないなど、少しもったいない点・改善して欲しい点があります。



前作に比べて全体的にはアクション要素が濃く、序盤から激しい戦闘を味わえるのは最高に楽しい部分。特に敵を範囲で凍り付かせる新装備クライオが強力で、使っていて非常に満足度が高い武器でした。オート9だけでなく、サブ装備も前作よりも使いやすくなっている印象です。

前作『RoboCop: Rogue City』を楽しんだ人はもちろん、原作映画ファンでも楽しめる要素が満載。是非ともオムニタワーに登り、悪党どもの股間を撃ち抜いてやりましょう!



『RoboCop: Rogue City - Unfinished Business』は、PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中です。













