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「手触り」こそが面白い!音楽とのシンクロが楽しい、今こそプレイしたいゲーム3選【特集】

BGMにあった操作感の良さがプレイの魅力を引き立てます。

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「手触り」こそが面白い!音楽とのシンクロが楽しい、今こそプレイしたいゲーム3選【特集】
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ゲームの面白さを決定づける要素は数多くありますが、その中でも「手触り」――つまり、キャラクターを操作した時の感覚や、アクションが決まった瞬間の快感は、何物にも代えがたい魅力を持っているのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、それぞれ全く異なるジャンルでありながら、その根底に流れるリズムゲー要素、そして手触りの良さが際立つ3つのタイトル。それぞれ過去にプレイレポとして執筆してきましたが、あらためて良い機会なので、ついつい身体がリズムを取ってしまう面白さを共有できたらと思い本稿を企画しました。銀河を股にかけギターをかき鳴らし、拳を構えて眼からビームを放つのか、あるいは敵とのバトルでビートを刻むのか……さっそくやってまいりましょう。

『The Artful Escape』

記事はこちらフォークソングの神様として伝説になった叔父の影に苦しむ、ひとりの青年フランシス・ヴェンデッティ。彼は、自らのデビューコンサートを前に、自分自身の音楽を見つけ出すため、ギターを手にどこまでも広がる大宇宙へと旅立ちます。本作は、そんな彼がサイケデリックな異世界を冒険し、銀河的ロックスターへと成長していく様を描く、音楽アドベンチャーゲームです。

本作のゲームプレイは、横スクロールのアクションが基本となります。しかし、その道中でプレイヤーが求められるのは、敵を倒すことではありません。ギターを奏でること、その一点です。

文字通り銀河を股にかけながら、道中に現れる奇妙な生物たちと、ギターリフのコール&レスポンスでセッションを行い、ステージを盛り上げていく……この一連の流れが、もはや「ゲームをプレイしている」という感覚を超え、まるでインタラクティブな音楽映画、あるいはプログレッシブ・ロックのアルバムジャケットの中を旅しているかのような、唯一無二の体験を生み出しています。

特に、ステージのクライマックスで繰り広げられるセッションパートは圧巻の一言。画面の指示に合わせてボタンを押していくのですが、これは単なるQTE(クイックタイムイベント)ではありません。プレイヤーが押すボタンの一つ一つが、フランシスのギターソロを構成し、その場のBGMと完璧にシンクロするのです。自分の指先から生まれるサウンドが、壮大な世界の景色と一体となる瞬間の気持ちよさは凄まじいものがあります。

複雑な操作や、厳しいペナルティは一切ありません。ただただ、プレイヤーを最高に気持ちよくさせてくれる。そんな開発チームの強い意志を感じる作品でした。物語最後のムービーが本当に、本当に、本当に良かった。

『Electro Bop Boxing League』

記事はこちら。ここまで音楽の「美しいリズム」について語ってきましたが、世の中には「混沌のビート」も存在します。操作はおぼつかず、動きはグダグダ。しかし、だからこそ面白い!そんなカオスな一作です。

プレイヤーはBGMのリズムに合わせて操作を行いますが、攻撃準備、コマンド入力、敵との位置取り、クールダウンの管理など、常に多くの要素を同時に処理する必要があり、試合を観戦する余裕はほとんどありません。

攻撃アクションを行うためには、準備アクションが必要で、準備アクションを行うためには、コマンド指示アクションを行う必要があり……しかもそれらがリアルタイムで進行するため、敵との位置関係の把握やクールダウンタイム、戦闘モード切替といった複数のタスクをこなしつつ、さらにBGMのリズムとタイミングが重なった時だけ反応する操作を行っていく……というのが、本作のバトルシステムです。

確かに難しいですし、観戦を楽しむ余裕はないのですが……この複雑さこそが本作の面白さであり、目まぐるしく変わる状況に対応していくプロセスが楽しいと感じます。ただリズムゲームの要素がプレイの制約になってしまっている面も大きいため、タスク管理ゲームとして打ち出していれば評価が変わったかな……!?という印象でした。

『Fretless - The Wrath of Riffson』

つい先日もこちらの記事で取り上げましたが……本作は邪悪なレコード会社によって自由な音楽が奪われた世界で、一人のギタリストが立ち上がるという、王道の物語を軸に、ターン制RPGの戦略性と、リズムゲームを融合させた、新感覚の音楽RPG。ピクセルアートで描かれた世界で、プレイヤーが刻むビートが世界の運命を左右します。

先ほどの『The Artful Escape』が音楽への「没入感」を重視していたとすれば、本作は音楽を「戦略」へと昇華させています。

戦闘はターン制のコマンドバトルですが、攻撃技である「リフ」を選択すると、音楽のビートに合わせたリズムアクションが始まります。タイミングよくボタンを押すことでダメージが跳ね上がるこのシステムは、単調になりがちなコマンドバトルに、常に適度な緊張感と爽快感をもたらしてくれます。

「BGMに合わせた操作でボーナスが上乗せされる」といったバトルシステムは特に新しいものではありません。しかし本作は、そのシステムをゲーム世界の雰囲気に馴染ませ、「操作していて楽しい」というプレイフィールへと見事に昇華させていました

またボス戦のゲームバランスは絶妙の一言。道中の探索で集めた素材で装備を整え、相手の弱点属性を突き、「BGM」のリズムを掴む……その全てが噛み合った時、ギリギリで勝利できる楽しさといいましょうか。この「やらされている」感のない、自分自身で攻略法を見つけ出せた時の達成感は唯一無二の体験だと思いました。

おわりに

今回は、「手触り」というテーマで、三者三様の魅力を持つ3本のタイトルをご紹介しました。壮大なロックオペラに没入するもよし、大忙しのタスク管理に振り回されるもよし、戦略的なビートを刻むもよし、その日の気分に合わせて、あなたの心に響く一本が見つかれば幸いです。

ライター:麦秋

ライター/お空の人。 麦秋

普段は仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。皆さんのこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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