「『Undertale』など多数のインディーゲームに影響を与えた巨人のごときRPGだ」海外レビューハイスコア『OFF』

正直なところ、このリマスター版『OFF』がこれほど色褪せていないことに少々驚いている。いかに多くの作品が本作のアイデアを取り入れてきたかを思えば、斬新さも多少は薄れてしまったかと思うだろう。だが、幸いにも本作はあまりにもユニークで奇妙で奥深いため、その魅力を完全には模倣できない。15年以上を経てもなお、このRPGは依然として忘れがたく謎めいたままだ。

『OFF』をプレイすれば、なぜ本作が過去17年以上にわたり絶大な文化的影響力を持ち得たのかがわかるだろう。本作はビデオゲームの“お約束”とされるものに挑戦した色褪せない名作であり、追加されたコンテンツは古くからのファンに贈る愛に満ちた終章と言える。

『OFF』の再リリースはカルト的な人気を誇るインディーRPGとしての地位を再確認するものだ。シュールな語り口、不気味なビジュアル、記憶に残るサウンドトラックを融合し、他に類を見ない魅力的な体験を生み出している。だが、戦闘はいまだに物足りなさを感じさせる。

『OFF』は奇妙ながらも魅力的な体験のままであり、誰もが楽しめるとは限らないだろう。Fangamerが世に送り出したのは、戦闘の改善、新たなエリア、一新されたサウンドトラックを備え、新規プレイヤーとオリジナル版のファンの双方にとって決定版とも言える作品だ。

『OFF』はそのシュールな世界観、風変わりな登場人物、奇妙な敵によってカルト的な人気を誇る名作RPGだ。『Undertale』をはじめ、インディーゲーム界の数多くの代表作に影響を与えた本作は今なお巨人のごとき存在感を示しており、無駄のないデザインと小規模な“ゾーン”のおかげで驚くほど手軽に楽しめる。戦闘の改良は大きなプラス要素であり、この決定版ではいかなるザコ戦も十分な手応えを伴っている。

『OFF』は長年にわたり「RPG Maker」で考案されてきた数々の体験のユニークで創造的な側面を体現する興味深いRPGだ。その作風は万人受けするものではなく、見た目は良くなってもゲームプレイはやや凡庸な印象を受ける。それでもなお、本作はチェックする価値のある体験だ。特に、示唆に富んだ奇妙で新しいRPGを求める人にとってはそうだと言える。