不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】

約二十年前にスタートした「流星のロックマン」シリーズ。いまリマスターとして遊びなおすと、初代のあのストーリーは身につまされるのでした……。

ニュース 最新ニュース
不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】
  • 不登校で電脳世界にしか居場所がなかった少年のRPG、再び。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』レポート【TGS2025】

もう20年近くも前なんですね。「流星のロックマン」シリーズがリリースされていたのって。

Nintendo DSで展開された、比較的低年齢層向けに作られた「ロックマン」シリーズ。ゲームデザインとしてはGBAの「ロックマン エグゼ」シリーズを踏まえた独特のシリーズ。それが、いま『流星のロックマン パーフェクトコレクション』となって蘇り、東京ゲームショウ2025にてまさか相見えるとは思いませんでしたよ。シリーズが全種類全作が揃っていて、まさしくあの時代へすぐ戻れるという。

実に久しぶりの対面となる「流星のロックマン」シリーズ。ただ、いま遊ぶと懐かしいなんて思いは消し飛びました。厳しいんですよ。ストーリーが。

リマスターされ、高解像度に対応した画面のなかで再び触れて思うことは、「考えてみれば、これもまたカプコンRPGでしばしば見られる苦みがある一作でもあったんだよな……」ということでした。

◆低年齢向けRPGとしては苦すぎる “不登校児童”のリアリティ

苦み。それは普通のRPGでは入れない展開をあえて入れていくこと。初代『流星のロックマン』の設定で思わず「やめてやってくれよ」と思ったのは、主人公・星河スバルが不登校になってるって始まり方なんですよね。

けっこうきついリアリティがあるんです。これ。

一応、父親の問題が理由で不登校になってるわけなんですが、当の子供が遊んだとしたらどういう理由であれ不登校は不登校の屈辱しか感じにくいものじゃないですか。ストーリー中で学校に行けず、布団にうずくまったまま、母親に声をかけられるシーンなんて胸が詰まりますから。

そんなスバルには友達なんて誰もいません。真夜中、人がいない街をひとりで歩き、夜空を見上げるような孤独な一日を過ごすのです。

なんだか孤立した人の生活を低年齢向けRPGでここまで細かく表現することはないだろ! 本当に昼夜が逆転して、昼の街を歩くことに後ろめたさしかないから夜にしか出歩けなくなることが多いんだ! こんなリアルに描きすぎず、もう少し手心を……と思うんですが、当時の『流星のロックマン』制作チームは追撃の手を緩めません。

スバルが今日も空を見つめたとたん、強烈な光が現れます。そこに現れたのは人間ではない何かでした。異様な姿の何かは、電波星人ウォーロックと名乗り、スバルにある提案をするのでした。それは、街を覆う電脳世界に入り込み、ある問題を解決すること。スバルはウォーロックに誘われるままに、電脳世界へ潜り込む姿、ロックマンへと変身し、現実世界の裏にある世界を探索することになるのでした。

ここから本格的に『流星のロックマン』ならではの冒険が始まるわけなんですが、話の流れとしてはこれまた嫌なリアリティがあるわけです。

これ、電脳世界に潜り込むというのは、今にしてみればインターネットで活動するみたいなものじゃないですか。ロックマンという偽名というか、別の姿で隠れて活動してるのも含めて「あっ!」となるといいますか。見方を変えれば、不登校の子がずっとネットで自分の居場所を作っていくみたいな話になってるんじゃないでしょうか?

「こんな身につまされるRPG、当時の小学生から中学生向けにやってやるなよ!」と思わず幕張メッセの真ん中で心の奥で叫んでしまいましたが、でも考えてみれば、このゲームが正直にそれを表現することで救われた子も多かったのかな、とも思うのです。

学校に馴染めず、ひとり部屋のなかでビデオゲームだけが、インターネットだけが社会に関われるわずかなラインだったという人は決して少なくありません。

『流星のロックマン』はそんな風に始まり、スバルが成長するストーリーを描くわけなのですが、身に染みるようなシビアなストーリーを混ぜ込んでくるところこそカプコンのRPGだな……と思いましたよね。

『流星のロックマン パーフェクトコレクション』は2026年、Steam / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / 二ンテンドースイッチにて発売を予定。傷ついた少年時代をもう一度振り返りましょう。あの頃から忘れられない何かがあります。たぶん。

(C)CAPCOM 【※開発中のものにつき、実際の仕様とは異なる場合があります】


流星のロックマン

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《葛西 祝》

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. スクウェア・エニックス、『ドラクエX』でも「不正アクセスとアカウント管理に関するご注意」掲載。『FF14』に注意喚起

    スクウェア・エニックス、『ドラクエX』でも「不正アクセスとアカウント管理に関するご注意」掲載。『FF14』に注意喚起

  2. 「200ドル相当を払わなければクローンゲームを先に公開する」―日本のインディーSRPG開発者にもAI模倣作を先に出すとちらつかせる脅迫メールが届く…

    「200ドル相当を払わなければクローンゲームを先に公開する」―日本のインディーSRPG開発者にもAI模倣作を先に出すとちらつかせる脅迫メールが届く…

  3. 【無料配信】ゾンビ発生初日を少女の視点で体験するサバイバルADV『Terminus: Day Zero』11月18日リリース!

    【無料配信】ゾンビ発生初日を少女の視点で体験するサバイバルADV『Terminus: Day Zero』11月18日リリース!

  4. AIによるゲームの“勝手移植”に「開発者・パブリッシャーは真剣に向き合う必要がある」ロックスター親会社テイクツー元AI責任者が指摘―国内では『鉄拳6』勝手移植に批判の声も

  5. 他社サービス流出情報用いた攻撃らしきものを確認―『FF14』スクウェア・エニックスが「不正アクセスとアカウント管理に関するご注意」を掲載

  6. 【2,950円→0円】バンで終末世界を巡り消えた家族を探すADV『Caravan SandWitch』Amazonプライム会員向けに無料配布!戦闘も死もない冒険

  7. "後追い"が"クローン"におかんむり…!?干し草ゲームの模倣作品、別の模倣作にコード盗用主張―同じファイル名、同じエラーメッセージ

  8. 「ゲームの新たな黄金時代が訪れる」EpicのCEOがAIの可能性に期待―制作への活用に反発も、難問を解く能力を評価

  9. 『Kanon』『リトバス』などKey麻枝准氏が咽頭がんを公表。『ヘブバン』ではシナリオや楽曲を担当、第六章完結までストーリー主要部分はすべて描き終えている

  10. 相次ぐサイバー攻撃、ゲーム業界にも波及?「ゲオオンライン」で不正アクセス確認、新規注文停止など影響広がる

アクセスランキングをもっと見る

page top