
SNKは、対戦格闘アクションゲーム『リアルバウト餓狼伝説2 ~THE NEWCOMERS~』のSteam版を、2025年9月28日にリリースします。
本作は、1998年にSNKから発売された格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズの第7弾にあたるタイトルの移植版です。前作からのシステムをより洗練させただけでなく、新プレイアブルキャラクターとして「リック・ストラウド」「李香緋」が参戦しています。
移植版ではオンライン対戦に対応。ポーズ時のオプションメニューとして技表の表示や解像度変更、4種類の原作アートワークをフレームアートに設定できるなどの機能も搭載しています。さらに、原作ではCPU専用ボスだった「アルフレッド」がCPU戦およびバーサスモードで使用可能です。

本稿では、ついにSteam移植版が登場した『リアルバウト餓狼伝説2 ~THE NEWCOMERS~』の先行プレイレポートをお届けします。
駆け引きがアツい『RB2』
本作では合計23名のキャラクターが使用可能(隠しキャラクター含む)。シリーズでおなじみのテリー・ボガードやアンディ・ボガード、ジョー・ヒガシなどのメンバーから、他社とのクロスオーバーにも登場する不知火舞、ギース・ハワードなど実に個性的なメンバーが揃っています。
ゲームとしてはオーソドックスなスタイルの対戦格闘で、戦闘中に溜まっていくパワーゲージに応じて使用できる技やテクニックも増えていきます。代表的なのがいわゆるガードキャンセルの「ブレイクアーツ」で、こちらも一定以上のゲージが溜まることで使用可能になる重要なテクニックです。




また『餓狼伝説』シリーズでおなじみの「ラインシステム」も健在です。本作のラインは手前と奥の2ライン制で、専用のスウェー移動ボタンを押すことでラインを変更できます。ライン移動は敵の攻撃を避けるだけでなく、奇襲やフェイントなどにも使用できます。なお、一部ラインが存在しないステージもあります。
他にも避け攻撃やダウン時にスウェー移動する「グランドスウェー」などのほか、ダウン時に即座に起き上がる「テクニカルライズ」も登場。さまざまなシステムやテクニックが噛み合い、コンボや強力な必殺技を狙うだけでなく、避けやラインを意識したスタンスも重要になる、駆け引きがアツい格闘ゲームです。




“餓狼の祭典”で勝利を目指せ!
本作ではオンラインモードとオフラインモード、ギャラリーモードなどが選択できます。オフラインモードは通常のアーケードモードやローカル対戦、プラクティスがプレイ可能で、アーケードモードをクリアしてエンディングを見ることで、ギャラリーモードにも追加されます。
アーケードモードはさまざまなステージで敵を倒しながら進み、最後のステージではクラウザーかギースとのボス戦が待ち受けています。難易度調整もできますが、基本的にCPUは結構手強いので油断は禁物。もちろんコンティニューも可能で、敵体力1/4やゲージMAXなどの特典も選択できます。




オンラインモードはマッチング作成方式で、待ち受け中はプラクティスかアーケードモードをプレイできます。オンライン対戦に関してはデベロッパーCode Mysticsのクレジットが表記されており、最大入力遅延設定なども搭載しているので、同社の他の格闘ゲームのようなオンラインプレイも可能です。また、直近のリプレイを見直すこともできます。
ゲーム内で嬉しいシステムなのが、ギャラリーモードのイラストをプレイヤー用アバターに設定できるというもの。各キャラクターのエンディングも選択可能なので、頑張ってアーケードモードをクリアした証として設定すれば「これが俺のお気に入りキャラクターだ!」というアピールもできますね。



ギャラリーモードでは、各キャラクターのポートレートや日本/海外のポスター、ゲームロゴなども用意されています。もちろんこれらもアバターに設定可能です。他にもオンラインでのキャラクター勝利数、アーケードモードでのスコアなどもリーダーボードで閲覧できるので、対戦ゲームとして力を入れているのを感じます。


戦いは懐かしいだけじゃない!
本シリーズでは通常技を繋げる「コンビネーションアタック」があり、さらに必殺技に繋げて大ダメージを狙うこともできます。当然攻撃をガードされたり避けられれば相手からコンボを受けることになるので、前述の各種システムを活かした駆け引きでいかに有利な展開を作るかが重要です。
筆者はアーケード稼働当時はキム・カッファンと李香緋をメインキャラクターとして使用していました。特にキムは『キング・オブ・ファイターズ』などの作品でもメインなので、久々のプレイでも少しは戦えるかな、と思いつつ挑みましたが、やはりそこまで甘いものではなくアーケードモードでCPUにボコボコにされました。


それでも最低限のコンボや必殺技からの派生などを使いこなしつつ、時にはコンティニューしながら無事にエンディングまで到達。通常技から必殺技に繋いでダウンを取ったり、コンボを模索したりとかなり苦戦しましたが、とても懐かしく、それでいて今も色褪せない格闘ゲームとしての魅力を感じます。

隠しキャラクターのアルフレッドも使用してみました。彼は1998年にPS向けに発売された『リアルバウト餓狼伝説スペシャル ドミネイテッドマインド』の主人公で、本作では条件を満たすと登場する隠しボスでした。一部の移植作では使用できましたが、今回あらためて使用できるというのは嬉しいですね!


さらに腕を磨きたいときはプラクティスモードがおすすめです。このモードでは2P側の行動を決定可能で、通常の立ち状態や攻撃などを選択できるだけでなく、プレイヤーのリプレイ動作を再現したり、特定の技だけを使う設定も可能です。もちろん判定表示やキー入力表示などの項目もあり、実に充実しています。





ついにSteam版が登場した『リアルバウト餓狼伝説2 ~THE NEWCOMERS~』。オリジナルの持つ対戦ゲームとしての面白さを損ねることなく、オンライン対応や多彩なオプション、プラクティスなど、さらにゲームを楽しませる充実した各機能が堪能できます。
CPU専用の隠しキャラクターだったアルフレッドが使えるなど、移植ならではの要素があるのも嬉しいところです。シリーズ最新作『餓狼伝説 City of the Wolves』にも繋がる多くのキャラクターが登場する本作、ぜひとも遊んでみてください!
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