寒さの中でこそ際立つ孤独な者同士の暖かな繋がり…。シビアな冬山を生き抜くネズミクラフトサバイバル『Winter Burrow』プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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寒さの中でこそ際立つ孤独な者同士の暖かな繋がり…。シビアな冬山を生き抜くネズミクラフトサバイバル『Winter Burrow』プレイレポ

ゲーム難度そのものはカジュアル寄りに感じたものの、焦燥掻き立てる数々の演出やシビアなストーリーで冬の野山の厳しさに説得力を持たせています。

連載・特集 プレイレポート
寒さの中でこそ際立つ孤独な者同士の暖かな繋がり…。シビアな冬山を生き抜くネズミクラフトサバイバル『Winter Burrow』プレイレポ
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11月も半ばを迎え、冷え込むと言って差し支えないほどの日も増えた今日この頃。冬という季節が如実に近づいてきているのを感じます。さて、皆さんはこの「冬」に対してどのような印象をお持ちでしょうか?筆者はというと、四季で最も活力が奪われる時期として目の敵にしており、日々下がる気温に戦々恐々とする毎日が続いています。

今回レポートするのはそんな「冬」の恐ろしさを山に暮らすネズミの視点で描く『Winter Burrow』。様々な困難に見舞われながら過酷な野山の寒さをサバイバルし、同時に隣人との助け合いや我が家の暖かさのありがたみを感じられる本作の特徴を紹介していきます。

柔らかな絵本的表現で世知辛い一冬描くサバイバルクラフト

本作は、都会暮らしから幼年期の野山の家へ出戻ることとなったネズミの若者となって、慣れない生活の下厳しい冬を生き抜き、降りかかる様々な問題を解決するサバイバルクラフト作品。野山を駆け巡り素材を集め、荒れ果てた古巣を住みよい場所へと変えながら、野山の暮らしや人間関係へと溶け込み、新しい居場所を構築していきます。


絵本のような柔らかなグラフィックで描かれ、一見すると野山でのスローライフが楽しめそうにも見える本作ですが、その設定は中々にシビア。新天地を求めて都会へ繰り出した主人公の両親は、騙されて就くことになったという過酷な鉱山労働の末に亡くなり、それをきっかけに主人公は古巣へと帰還することとなります。

懐かしいはずの幼少の故郷は、思い出の中とは異なる荒れ果てぶりを見せ、冬の寒さも相まってゲーム開始直後より主人公必死の思いのサバイバルを強いられます。落ち着ける場所のない中最低限必要な物資を集め、炉に火を入れるまでの緊張感は本作が伝えようとする自然の厳しさを存分に表していたと言えるでしょう。

サバイバルの難度は低め。攻略自体はサクサク可能

と、ここまで冬の山の恐ろしさと作中設定の辛辣さを説明してきましたが、ゲームとしての難度自体は基本的に低めという印象でした。最序盤こそみるみる減る体温に恐れ慄いたものの、一度拠点が確保されてしまえばこっちのもの。冷えたら家で温まるというある意味当たり前のことを忠実に守りさえすれば、それほど苦しい場面はありませんでした。

あばら家でも暖かい拠点

ストーリー進行に必要となる素材は大抵の場合それほど多いものでなく、仮にステータス管理を誤って体力が尽きたとしても、その場に持ち物を落として拠点へと帰還するだけとペナルティはかなり軽い部類と言えるでしょう。それ故に、ストーリーを一直線に進めればとんとん拍子にクリアも可能に思えました。

食事バフでさらに効率よく

空腹を満たすのみならず様々なバフ効果を得られる食糧の数々でさえ、少しの寄り道で難なく集められる程度の材料から作成できるのも、ゲーム難度をかなりカジュアルにしています。さらに明確な脅威として設置されている虫たちも、実際の強さとしては適切に行動の管理をして攻撃すれば、大抵の場合こちらが有利に立ち回れる程度のバランスであるため、慣れればむしろ食材と見る機会の方が多くなりました。

ただし、マップ相当の機能はないため、拠点の位置の把握はかなり重要かつ、探索の際も地形をある程度覚える必要がある点は好みが分かれるかもしれません。

冬の恐ろしさは演出で存分に表現!寒さこそが温かい人間関係を際立たせる側面も

寒さに震え満身創痍で拠点へ飛び込む

一方でゲームシステムの低難度ぶりとバランスを取るためか、演出面で自然の厳しさを強く感じさせられる場面が多くありました。体温がある程度下がると視界が凍り付いて狭まり始め、限界が近くなるとコントローラーが震えだすといった寒さへの描写は言わずもがな。夜の闇や猛吹雪といった環境の変化や、そこに紛れてプレイヤーを襲う攻撃的な虫たちが近づく、緊迫感のあるBGMなど、あの手この手でプレイヤーの焦燥を掻き立てようという気概が感じられます。

真昼でも視界の悪い吹雪の中

そして、これら脅迫的なまでの危機感を煽る演出が、そのまま暖かい場所のありがたみを強く感じさせる装置にもなっていると言えるでしょう。特に慣れない新エリアを抜けて友好的なNPCがいる場所へとたどり着いた時の安心感はひとしお。システム的にも暖かい場所として設定されていることもあり、それがそのままNPCへの協力の動機にすらなったと言えます。

どこか寂れたNPC達

そんなNPC達の多くが、決して朗らかなフレンドリーさを持ち合わせているわけでなく、むしろ誰もが陰りのある寂れた様子をしているのもまた冬らしさを演出しています。とは言え最後には主人公との交流が済むころにはその関係にもいくらかぬくもりが感じられ、エリアへの理解が深まったことも相まってより暖かな、第二、第三の拠点とも言える場所へと変わっていくように思えました。

ハウジング要素はエンドコンテンツ的難度設定に思える

チュートリアルのものは当然素材要求も優しめ

最後に、ストーリーの進行やステージの探索で手に入る新たな家具について触れておきましょう。端的に言ってしまうとこれらの家具にはチュートリアルで制作する以上の機能を持つものはなく、ゲームを「攻略」する上では基本的に不要な要素と言えます。

ハウジング専用スペースの二階

そんな一見無駄なようであるアイテムでありながら、これらの追加家具こそ多めの必要素材が設定されており、更には家具を置くためだけの場所の開放も任意で行うことができるようになっています。

詰まる所ハウジングを楽しむための要素で、実際越してきた当初の殺風景な部屋を彩るというのは拠点をより自分らしい空間へと変える意味合いを持つとも言えますが、いかんせんストーリーの展開がシビア寄りであることも相まって、筆者は「そんなことをしている場合ではないのでは?」とこちらの要素に手を掛ける気にはあまりなれませんでした。

おしゃれな部屋作り楽しみ方の一つ

ただ、エンディング後にも引き続き山での暮らしを充実させることが可能となっているため、創造力を存分に働かせ理想のマイホームを作り上げることこそが本作のエンドコンテンツとも言えそうです。

冬の厳しさとそこで噛み締める暖かさのありがたみを一足早く体験してみては

序盤はシビアな演出とテンポの速いストーリーがRPG的な体験を、終盤以降はよりマイルドなライフシム的側面での楽しみを、それぞれカジュアルに遊べる比較的低難度のサバイバルシステムでまとめた本作。ファンシーな雰囲気とシビアな物語に興味を持たれたという方は、冬の厳しさとそこで噛み締める暖かさのありがたみを一足早く体験してみてはいかがでしょうか。

『Winter Burrow』はPC(Steam, Microsoft Store)/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。


ガンバの冒険 Blu-ray BOX(初回限定生産)
¥35,057
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:焦生肉,編集:TAKAJO

ライター/ゲームに関わって飯食いたい 焦生肉

ストーリー重視でゲームをプレイするけどシステムも特徴がないとイヤ!なわがままゲーマー。わがままなくせにコンプリート癖もある上つまみ食いも大好きなので積みゲーが溜まる溜まる。ゲームで飯を食うことを夢見てたらほんとにそんな機会に恵まれた。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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