
「Ryzen 7 9800X3D」をベースとした製品であるAMDの新CPU「Ryzen 7 9850X3D」が、1月29日より発売されました。
「Ryzen 7 9800X3D」ベースの新CPU
ベースモデルである「Ryzen 7 9800X3D」は製品群において最上位モデルでこそないものの、同水準のゲーミング性能を維持しつつデュアルCCD型に特有の欠点が存在せず、それでいて相対的に安価であることからPCゲーマーには人気のモデルです。
今回発売された「Ryzen 7 9850X3D」は、AMDが誇るキャッシュメモリ積層技術「3D V-Cache」搭載型の新CPUで、特にゲーミング性能に秀でた一連のシリーズ群において、本作はシングルCCD型の前述の「Ryzen 7 9800X3D」をベースとしクロックアップにより性能向上を図った製品です。
ゲーミング性能は文句なし、ただ他モデルからの伸びは…
そんな「Ryzen 7 9850X3D」ですが、PCゲーマーの注目の的としてテック系メディアで続々とレビュー記事が公開されている中、TechPowerUpも各種ベンチマークソフトや複数のゲーム作品などによるレビューを行っています。
円周率計算やチェス処理など、マルチコアに最適化されたものは競合のインテル製CPUやAMD製CPUの上位モデルの後塵を拝す結果に。ただ、ウェブブラウジングなどの日常使いでは本CPUがトップとなっています。他のレンダリング系ベンチマークでも同様の結果となっており、純粋にCPUパワーを要する処理では「Ryzen 7」相応の性能となっている模様です。
その一方で実際にゲームを使用した比較では、720pから4K解像度にかけて軒並みトップクラスの性能を発揮。一部作品でこそ多少の変動はあるものの、ゲーミング性能においては「ゲーミングCPUの王」の通り名に違わぬ結果となっています。
ただし、ベースとなった「Ryzen 7 9800X3D」とは性能の差は僅差で、およそ1ケタ台のFPS差となっています。また、独自のオーバークロック機能「Precision Boost OverDrive(PBO)」を適用してどうにかといったほどの作品もあり、「Ryzen 7 9800X3D」からの乗り換えるだけの価値はあるかは正直微妙とのこと。
総評としてAM5ソケット採用による既存PCとの互換性の高さや電力効率、またOC耐性などの面を評価しつつも、「X3D」シリーズ内での価格対性能比やNPU非搭載に伴うAI関連の弱さなどを指摘しています。

「Ryzen 7 9850X3D」は、複数PCショップにて記事執筆の時点で94,800円からの発売となっています。








