気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Matt Roszak氏開発、PC向けに3月17日にリリースされたポイント&クリックゲーム『Find Matt's Cats』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、手描きイラストのステージに隠れた猫や1,000を超えるアイテムを探し出す、ポイント&クリックゲーム。全84ステージが用意され、探し物をしながら、4人のキャラクターたちの物語も同時に紡がれていきます。難易度は3段階から選択可能。日本語にも対応済みです。
『Find Matt's Cats』は、2,000円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
MattMatt Roszakです。スコットランドの自宅から活動しているインディーゲーム開発者です。2003年からAdobe Flashを使い、ウェブアニメーションやゲームを制作してきました。これまでで最も売れた作品は『Epic Battle Fantasy 5』で、Steamやモバイルでプレイ可能ですよ。また、『Find Matt's Cats』もFlashゲームではありますが、Ruffleと呼ばれるFlash Playerエミュレーター上で動作します。
今は『Age of Empires II: Definitive Edition』をたくさんプレイしています。最近のゲームでお気に入りなのは、『Clair Obscur: Expedition 33』、『DOOM Eternal』、『ELDEN RING』です。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Matt『Find Matt's Cats』は、『Hidden Folks』や『Hidden Through Time』といった作品から着想を得ていますが、それらで感じた不満点を改善することも目指しています。まず、ヒントシステムがよりフレキシブルになっており、様々な種類のヒントが用意されているだけでなく、どのくらいの頻度でヒントを使うかをプレイヤー自身が選べるようになっています。
また、リプレイ性も強化されています。難易度は3段階あり、それぞれで見つける対象が異なります。さらに、天候や時間帯の変化などにより、同じステージでも見た目が変わるようにもなっています。全体的に、先に進むという手応えをより感じられるデザインになっており、楽しいコレクション要素やカスタマイズ可能なUI、そしてプレイに応じて展開していくストーリーも用意されています。
さらに、ゲームを飽きさせない工夫として、「間違い探し」ステージも収録されています。このように、類似作品と比べてゲームプレイはより奥深くなっており、しかも非常に多くのステージが用意されていますよ!
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Matt本作のアートスタイルはこのジャンルの他の作品と似ていますが、Flashのベクターアートエンジンの特性により、独自の見た目になっています。このゲームではビットマップ画像を使用していないので、どれだけ拡大しても常にシャープなグラフィックを保つことができます。
また、本作の開発は『Lost and Found Co.』の開発時期と重なっていたため、こちらもインスピレーションの一つとなりました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Matt本プロジェクトにおいて、個人的にはオブジェクトを描いたり、ステージを作ったりする作業が一番楽しかったです。一方で、プログラミング、ライティング、マーケティングはかなり退屈でイライラしましたね。もし可能なら、ずっと絵を描いたりステージを作ったりしていたいくらいです(笑)。そのため、今後のアップデートでも主にその部分に注力していきたいと考えています。
ちなみに、ゲームに登場するキャラクターであるナタリー、ランス、アンナはすべて架空の人物です。アート、プログラミング、運営などはすべて私一人で担当しており、テストプレイやSNS運用については、彼女のRonjaが手伝ってくれました。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Mattリリース以降に寄せられた多くのフィードバックは、よりたくさんのオプションを求めるものでした。プレイヤーの中には、自分の好みに合わない要素を無効化したいと考えている人もいるようです。
例えば、雨や夜といった天候演出による目の疲れを好まない人や、間違い探しステージが苦手な人もいます。また、「画面を適当にクリックしても進めてしまうので簡単すぎて退屈」と感じるプレイヤーもいました。
そこで私は、こうした意見に対応するため、不要な要素をオフにできるオプションを追加しました。とはいえ、大きな不満というものはなく、全体としてレビュー評価は非常に高い状態を維持しています。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Matt現在考えている今後のアップデート案は、ステージの追加、難易度オプションの拡充、コレクション要素の追加、そしてステージエディタの実装です。中でもステージエディタは一番面白い追加要素になると思いますが、その分開発の手間も最も大きくなると考えています。
これらの追加要素については、近いうちにSNSで発信し、プレイヤーの皆さんがどの要素に最も興味を持っているのかを確認する予定です!
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Mattはい、配信も収益化もOKです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Matt私の作品は、多くの日本のゲームやアニメから大きな影響を受けています!日本の皆さんに私のゲームを楽しんでいただけていることを、とても嬉しく思っています!
本作の売上は今の時点で、中国が最も多く、次いでアメリカ、そして日本が第3位となっていますよ。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








