1997年3月14日に第1作『リフレインラブ ~あなたに逢いたい~』、1999年1月28日に続編の『リフレインラブ2』が発売された『リフレインラブ』シリーズ。
このたび、ご縁があり、製作者の堀幸司さんにインタビューをすることができ、当時の貴重な制作秘話をお聞きすることができました(インタビュー記事は4月中に掲載予定です)。


とはいえ、『リフレインラブ』シリーズ自体がゲームアーカイブスなどで配信されていないので、このタイトルをご存知ない方も多いのではないかと思い、まずはこの記事で『リフレインラブ』シリーズがどういう作品なのか、まず本記事では、ファンの目線で魅力を紹介させていただきます。インタビューと合わせて読んでみていただけるとうれしいです。
高校生同士の眩しい恋愛ではなく、大人の落ち着いた人間ドラマを描いている
『リフレインラブ』『リフレインラブ2』ともに桜咲ヶ丘という架空の街を舞台にしたストーリーが展開。同時期に起きたストーリーということで、一部リンクするところもあります。主人公はどちらも大学生で、その当時によくあったような高校生同士の眩しい恋愛ではなく、大人の落ち着いた人間ドラマを描いているのが特徴です。


お嬢様であっても高笑いをしなかったり、女の子にモテるイケメンであっても硬派で真面目だったりと、それぞれのキャラクターの性格が分かりやすい記号化はされておらず、本当にいる人物のように感じられ、どれもリアリティがあるものになっています。


また、ギャルゲーというと女の子と仲良くなることがメインだと思いますが、本作では男性キャラクターも多数登場して物語を盛り上げます。ほかのギャルゲーでも親友的なキャラクターやライバル的なキャラクターが登場することはありますが、本シリーズでは女性陣と同じぐらい男性キャラクターの出番があります。彼らとの交流もひっくるめて、この世界で過ごすのが楽しく、物語に没入させられます。


『リフレインラブ』はコマンド実行でパラメータをアップさせる育成要素と、行き先を選択してヒロインとの会話を楽しむアドベンチャー要素が合わさった恋愛シミュレーションゲーム。

続編の『リフレインラブ2』は育成要素が無くなり、純粋なアドベンチャーゲームに変更されました。『リフレインラブ』のシミュレーションパートはかなり大雑把でとくになにも考えずにプレイしてもステータスを簡単にカンストさせることができたのでアドベンチャーゲームにしたのは英断だったと思います。『リフレインラブ2』は育成要素が無くなったものの、イベント数が膨大に増えて、マップを移動してキャラクターに会いに行く楽しみが大きくなりました。

女の子との恋愛だけでなく、街に暮らす人々との交流までしっかり描いているのも重要で、本当にその土地の住人になったような気分にさせてくれました。『リフレインラブ』は馴染みの喫茶店に主要キャラクターたちが集ったり、『リフレインラブ2』では共同アパートで仲間たちと暮らしたりする様子が描かれたりするのも、いいところ。ゲームを遊んでいるうちにかけがえのない思い出の場所ができるような設計になっています。


マップで発生するイベントは完全固定ではないため、どの日付にどの場所でどのキャラクターと出逢うかはプレイヤーによって異なります。そのため、自分だけの体験が残るところもおもしろいポイントです。マップに登場するキャラクターのアイコンなどが表示されていたほうが攻略的にはラクかもしれませんが、個人的にはゲームを遊んでいることを意識してしまうので無くてよかったなと思います。

また、ゲーム中はナレーションが存在せず、ラジオドラマ的に進行している作りになっているなど、さまざまなところでプレイヤーが没入できる仕掛けが用意されています。
合コンがきっかけで仲良くなる7人の男女のストーリー『リフレインラブ』
初代『リフレインラブ』は桜咲町に住む大学生の主人公が男友達の3人と幼馴染を含めた女性3人の計7人で合コンをすることになったところから物語が動き出します。パッケージヒロインである佐倉朋美とは合コンの前に偶然出会っているので、厳密には合コンで知り合うわけではありませんが、合コンがきっかけで仲良くなるというのがリアル。


ギャルゲーというよりはトレンディドラマのようなシチュエーションになっています。メインとなる3人の個別ルートは派手さはないですが、じっくりと仲が良くなっていく様子が描かれていくので没入感があります。日常会話もテンポがよく、決して退屈ではなく、テキストを読み進めていて心地いいです。

アルバイトなどを通じて知り合うことになるサブヒロインとのイベントも凝ったものが用意されており、彼女たちとの交流も楽しいです。サブヒロインのなかには続編『リフレインラブ2』で攻略可能になった人物もいます。『リフレインラブ』と『リフレインラブ2』は別作品として楽しめますが、両方プレイすることでニヤリとできる仕掛けも多く用意されています。完成度が高いのは『リフレインラブ2』ですが、ぜひ『リフレインラブ』からプレイしてみて欲しいです。


緋色館という共同アパートを舞台にした『リフレインラブ2』
『リフレインラブ2』はアニメ調のキャラクターデザインになり、ゲーム内のキャラクターの立ち絵もこまかくアニメーションになりました。よりギャルゲーらしいグラフィックになったものの、作品内のリアリティや没入感はさらに増しています。キャラクターたちの価値観や行動理念もしっかり作り込まれているため、それぞれの言動や行動に説得力があります。

物語は主人公とパッケージヒロインの矢加部陽子が大学に通うべく、下宿先の緋色館というアパートに引っ越して来たところから始まります。緋色館の住人はもちろん、街に住む人々との交流も増えており、よりその街で生きている雰囲気が味わえます。



個人的なポイントは緋色館での移動が主観視点になっていること。本当に暮らしているようで楽しかったです。
ゲーム内で起きるイベントも仲間の誕生日パーティや停電騒動、集団風邪にかかってしまうもの、赤ちゃんを拾ってきてしまうものなど多彩なものが用意されていて飽きさせない作りでした。



ゲームを最初にプレイしたのは25年以上も前ですが、緋色館で過ごした仲間たちとの日々は今も色褪せずに残っています。

ダウンロード版が存在しないので今から実機を用意してプレイして欲しいとまでは言いづらいタイトルであるものの、プレイヤーもその場にいるという空気感を大事にした『リフレインラブ』は確実にオンリーワンの魅力を持ち、後世に語り継いでいくべき作品だと考えています。
次回の記事では製作者である堀幸司さんにどのように本シリーズが詳しくお聞きしていくのでぜひチェックしてみてください!













