
Dodge Rollが手掛けるローグライク弾幕シューター『Enter The Gungeon』の開発者らは、海外メディアのインタビュー内で現在の「ローグライク」について語りました。
『Enter The Gungeon』開発者、現在のローグライクについて語る
海外メディアPolygonのインタビューに応じたのは、Dodge Rollの共同創設者Dave Crooks氏と、Doseone名義で楽曲を担当したAdam Kidd Drucker氏。『Enter The Gungeon』の発売から10年を記念して行われました。
このインタビュー内で『Enter The Gungeon』以降、ローグライクというジャンルがどのように変化してきたかという話が。今のローグライクは、『Hades』がその枠組みを大きく変え、その後『Balatro』がさらにそれに捻りを加えた状態となっており、Crooks氏はジャンル自体を認識できなくなるほどの変革を目の当たりにしているといいます。

そして、Devolver Digitalが2026年4月に発売したばかりの新作『MINOS』を例に挙げ、この作品は「ローグライクなので死が終わりではない」といった形で紹介されていたと説明。10年前であれば、これと正反対に「死が終わりとなるのがローグライク」だと誰もが言っていたはずだと語りました。

スロットマシンが人気を集める仕組みと近くなっている
また、今と10年前のローグライクの最大の違いについて、Crooks氏は「最も目立つのは45秒ごとに3つの選択肢が出るポップアップが増えたこと」だとの持論を展開。以前はペースの早いゲームを中断させるような要素はタブーとされていたものの、今ではセロトニン爆発のようなファンファーレと3択で中断する必要があるものへと変わってしまい、スロットマシンが人気を集める仕組みと近くなったと語りました。

また、「『Vampire Survivors』と『Balatro』の流行後、あまり言いたくはないが、少し金儲け主義になっているように思う」と発言。その理由として、これらの作品を面白くしている核が「『Rogue』を想起させるプレイ体験よりも、スロットマシン由来のものに近づいていっているから」だと説明しました。
Drucker氏は、「人気によって言葉の意味が曖昧なものへと変容していくのを目の当たりにしているようだ」とし、プラットフォーム(足場)が存在するゲームを意味していたはずの「プラットフォーマー」という言葉と同じようなものだと付け加えています。

ローグライクは変化を続けてきた?
たしかに、『Enter The Gungeon』が発売されたころと現在を比較すると、ローグライクは特に変化の大きいジャンルということができそうです。とはいえ、『Enter The Gungeon』自体も『Rogue』のようなゲームという意味での伝統的なローグライクに該当する作品だったかといわれると、そうは思わないというゲーマーも多いのではないでしょうか。
つまり、『Enter The Gungeon』自体も当時のローグライクに変化をもたらした作品の一角である可能性も十分にあるということです。また、そもそもローグライク・ローグライトは定義が不安定なジャンルでもあります。
個人的には『Vampire Survivors』などの面白さはスロットマシンに近づいているという説には頷ける部分もあり、スロットマシンそのものとなった『CloverPit』の登場などはさらにその説を補強しているようにも感じられます。

それが良いことなのか悪いことなのかは個人によって判断が分かれるところでしょうが、現在のローグライクあるいはローグライトというジャンルが10年前と比べてその方向に進んでいるとして、今後更なる革新を呼ぶ作品は登場するのか、次の10年ではどのような変化を遂げるのかという視点を持って追いかけるのも面白いのかもしれませんね。















