『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』懐かしき99年のあの日も、令和の今も変わらぬタロウくんの謎【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』懐かしき99年のあの日も、令和の今も変わらぬタロウくんの謎【プレイレポ】

PSカルトSTGの、27年の時を超えた初の英語版をまえに、ロボゲー好き外国人が感じる郷愁は。

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『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』懐かしき99年のあの日も、令和の今も変わらぬタロウくんの謎【プレイレポ】
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Bliss Brainより2026年7月16日に、PS5/PS4/Xbox Series X|S/スイッチ/Steam向けに発売予定の横スクロールSTG『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』。今回は発売も着々と迫る同作について、普段Game*Sparkでロボゲーコラムを連載中のオリー・バーダー氏に、1999年から蘇ったその魅力や、最新版の動作などについて語っていただきました。なお、本記事で使用したゲーム本体についてはBliss BrainよりSteamキーの提供を受けています。



それは1999年、PlayStationの展開が終盤に差しかかった頃、1970年代のロボットアニメへのオマージュを捧げた楽しいシューティングゲームが発売されました。それが『ゲッP-X』でした。同作がより広い形での再リリースを控えた今、私は実際にその「最新版」をプレイして、とても楽しんでいます。

「英語版」がなくても感じたその心

なお、『ゲッP-X』はもともと日本国内限定で発売された作品であり、英語ローカライズは行われていませんでした。また、1999年当時は「ゲッターロボ」のようなロボットアニメも海外ではほとんど視聴できませんでした。そのため、私のようなプレイヤーにとっては、言語の壁と、元ネタである70年代ロボットアニメへのアクセスの乏しさの両方により、多くのユーモアを理解するのが難しい状況でした。

とはいえ、当時の私は「機動戦艦ナデシコ」のファンであり、作中に登場する「ゲキ・ガンガー3」が大好きでした。これは古いロボットアニメを参照している点で『ゲッP-X』と似た構成で、登場するメカのデザインにもどこか共通点がありました。そのため、本作がクラシックなロボットアニメへの楽しいオマージュであることは理解していましたが、当時は具体的に何が元ネタなのかまでは十分に把握できていませんでした。

それでも当時の私は日本のゲームを輸入して遊ぶのが好きで、『ゲッP-X』は楽しそうでありながらも非常に奇妙な作品に見えました。素晴らしい『鈴木爆発』と同様に、PlayStationは一見風変わりでありながら非常に興味深いゲームが数多く揃った優れたハードだったと思います。

当然ながら、私の友人の多くは『ゲッP-X』がどのようなゲームなのか理解していませんでしたが、私と同じく、そのバカバカしさや面白さを見て楽しんでいました。当時は日本語が分からなかったものの、頼りなさげな64式ロボ(Robo-64)がボスを倒そうと奮闘する様子は非常に滑稽で、見ていて笑ってしまうものでした。

ゲーム自体も当時の多くのシューティングゲームと比べて遊びやすく、少し練習すればクリアすることが可能でした。実際、私は初プレイでクリアすることができ、それは少し不思議な感覚でもありました。

ゲームプレイでは、プレイヤーはゲッP-X、そして後にはゲッP-XXを操作し、メイン攻撃とサブ攻撃を使い分けます。これらの攻撃にはそれぞれ4段階の強化があり、さらにチャージ攻撃も備わっています。そのほかにも、必殺技や方向転換の要素があり、これはクラシックな『ダライアス』シリーズに近い感覚です。

さらに大きな特徴として、「ゲッターロボ」のように3つのモードを切り替えることができ、それぞれ異なる攻撃方法を持っている点が挙げられます。

本作は技術的には全8ステージで構成されており、複数のエンディングが用意されています。さらに、最終的には「ワイルド・ジョン」などに自機を変えて遊べる追加ゲームモードも解放されます。

各ステージはアニメの1話のように演出されており、オープニングから始まり、中ボス戦を経て、『ゲッP-X』のブランド広告が挿入されます。これが非常にユーモラスで、その後には次回予告を兼ねたエンディングソングが流れる構成になっています。

物語の中盤あたりでメインパイロットが交代し、それに伴って機体もゲッP-XXへとパワーアップします。

当時の『ゲッP-X』の魅力の多くは、その独特の奇妙さと、何が起きているのか完全には理解できない感覚にありました。そしてそれが、今回の新しいリリースについて語る上で重要なポイントでもあります。

27年ぶり、初の英語版を前に……変わったことと変わらぬ魅力

まず、本作には完全に新規の英語ローカライズが施されており、これによって初めてストーリーをきちんと理解できるようになりました。また、その助けとなっているのが、その後に私自身が1970年代のロボットアニメをほぼひと通り視聴したことです。「ゲッターロボ」をはじめ、多くの作品が海外でも視聴可能になりました。

その結果、作中のロボットアニメのオマージュやネタがしっかりと理解できるようになり、かつて1999年当時に特に混乱していた「アトランジャー」とは何だったのかも、今では分かるようになりました。

また、本作にはアニメのカットシーンがオリジナルのベータマックステープからリマスター収録されており、その映像は非常に素晴らしい出来です。テープ由来の質感も相まって、作品全体がテレビ番組のようなレトロな雰囲気を強く感じさせます。

さらに、私は本作をSteam Deckでプレイしましたが、動作は非常に快適で、携帯機でのプレイにとても適していると感じました。操作性も非常に正確で、プレイしていてとても心地よい仕上がりになっています。

また、ミスした際には巻き戻し機能も用意されていますが、かつて初代PlayStationでプレイした時と同様に、今回も初回プレイでクリアすることができました。

発売当時、日本のゲームメディアが『ゲッP-X』のグラフィックに対してやや厳しい評価をしていたという話を耳にしたことがありますが、改めてHD環境でプレイしてみると、このグラフィックは意図的にレトロ感を表現したものであり、個人的にはまったく問題を感じませんでした。

また現在では、出演している声優陣についても理解が深まりました。私は速水奨の大ファンであり、楽曲も大好きなアーティストたちが担当しています。特に第4ステージの楽曲を歌うMIQは印象的です。

YouTube上の公式音源

本作の声優および楽曲のクレジットは、クラシックなロボットアニメに関わる著名人が集結した、まさに「豪華な顔ぶれ」と言えるものであり、このジャンルに対する深い愛情とこだわりが感じられます。

日本のファンにとっては『ゲッP-X』はすでに知られた作品かもしれませんが、今回のように完全ローカライズされ、輸入に頼らずにプレイできるようになったことは、海外のプレイヤーにとって非常に大きな意味を持ちます。

長年にわたり『ゲッP-X』は海外でカルト的な人気を持つ作品でしたが、今や誰もが手軽に遊べるようになりました。それは本当に素晴らしいことだと思います。


『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』は、2026年7月16日に、PS5/PS4/Xbox Series X|S/スイッチ/Steam向けに発売予定です。


(編注:「結局記事タイトルのタロウくんって何!?」という読者の方は本作を3面(第三話)まで進めてみよう!……ほんとに一体何だったんだタロウくん)

ライター:オリー・バーダー,編集:Akira Horie》

ライター/ゲームデザイナーであり、Forbes の寄稿者、そしてどうやら「日本のメカ専門家」。 オリー・バーダー

オリー・バーダーは、日本のゲーム業界やポップカルチャー全般を取材・執筆しており、日本のクリエイターへの数多くのインタビューも行っています。また、メカ系ゲーム専門サイト「Mecha Damashii」を創設し、パブリッシングおよび開発の両分野において、20年以上にわたるゲーム業界での豊富な経験を有しています。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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