ウクライナのスタジオFrogwaresが開発する三人称視点サバイバルホラー『The Sinking City 2』。2026年夏にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに発売予定の本作は、前作のオープンワールド型探索アドベンチャーから路線を大きく変更し、探索要素を残しつつも緊迫感と戦闘に重きを置いたサバイバルホラーへとジャンルを移行しているのが最大の特徴です。ストーリーは前作と世界観を共有しつつも、直接的な繋がりはない独立した作品となっています。
そこで本稿では、発売も迫る同作デモ版の先行プレイレポートをお届けします。

本作の舞台は、1920年代のアメリカに位置する架空の都市「アーカム」です。1929年に発生した原因不明の超自然的な大洪水により、街は不気味な水に沈み、腐敗した廃墟と化しています。

主人公は労働者階級出身のオカルト冒険家、カルビン・ラファティ。彼は禁断の儀式の失敗で昏睡状態に陥った最愛のパートナー、フェイを救うため、アーカムでの探索に挑みます。
異形のクリーチャーと緊迫の戦闘

プレイヤーの前に立ちはだかるのは、クトゥルフ神話の生物をはじめ、死体に取り憑いて操る寄生生物「スリザー」や、Kickstarterの目標額到達で追加された巨大な怪物「ショゴス」など、独自のアレンジが加えられた異形の怪物たちです。彼らがアーカムの暗部を徘徊しています。

三人称視点で描かれる本作は戦闘に重点が置かれ、カルビンは様々な銃器を用いてクリーチャーとの戦闘を繰り広げます。デモ版ではハンドガン、サブマシンガン、ショットガンの3種を確認できました。

難易度はストーリー重視のイージーからベリーハードまでの4段階が用意されており、ゲーム開始時やゲームオーバー時にも変更が可能でした。
没入感を高めるUIレスな恐怖体験

カルビンの旅路に立ち塞がるクリーチャーは人型と非人間型の2種に分かれており、人型は体の各部に赤く明滅する弱点部位があります。 ここを破壊するとクリーチャーのアクションが阻害され、攻撃チャンスと同時に敵をスルーするチャンスにもなります。
人型のクリーチャーは人間の死体に触手のようなものが取り憑いているという設定のため、倒した後は死体から寄生していたクリーチャーが抜け出していく不気味な演出があります。

非人間型はまさにクリーチャーと表現するしかない異形の姿をしており、人型のような目立った弱点もありません。
弾薬は無尽蔵にあるわけではなく、弾薬を直接見つけるか素材を集めてクラフトをしなければならず、雑魚敵に弾を無駄遣いしているとすぐに弾薬不足に陥ります。 あえて敵にトドメを刺さずにスルーする勇気も必要な設計となっています。

今回プレイできたエリアでは地面にトラバサミが仕掛けられており、クリーチャーをおびき寄せて足止めしたり倒したりできますが、気を抜くとカルビンが踏んでしまい手痛い(というより足痛い?)ダメージを受けてしまいます。高難易度ではトラバサミを活用して弾薬を温存できるかが重要でした。
カルビン操作視点ではUIは徹底的に省かれておりHPゲージやスタミナバーといった要素はありません。 そのため没入感が大きく増しており、敵の襲撃や突然のムービーシーンに思わず驚いてしまうことが多々あったり。

カルビンはダメージを受けると心臓のようなアイコンが表示され、ダメージの具合によって描写が変わっていきます。 具体的な数値などはないためなんとなく察するしかありませんが、瀕死になると明らかにヤバいと分かるほどの描写になるので、HPゲージがないことは気になりませんでした。
水没した街の探索と謎解き

今回探索できたのはストーリー最序盤の“The Streets of Arkham”と中盤の“Akeley Memorial Hospital”の2エリア。
探索は『The Sinking City 2』で重要な役割を担っており、探索における重要アイテムの鍵やバッグといったシンプルなものから、推理パートや謎解きの手掛かりを集めることで先に進めます。消費アイテムやクラフト素材も入手できるのですが一つのバッグに銃器と素材、重要アイテムを上手く詰め込む必要があります。
探索が苦手な方にちょっと嬉しい要素がマップ画面は赤く染まっているものの、その地点の探索て素を全て終わらせたら青く染まるので、次に進んでいいかどうかが瞬時に判断できるという点です。

“The Streets of Arkham”は大きな街が舞台となっていますが、殆どが水没しているためにオープンワールドではなく、各ステージを進行していく探索型となっています。 教会はカルト集団と化した信者たちの顛末だったり、病院では女性が映し出される不気味なセキュリティシステムなど、各ステージごとに独立した演出が施されており、恐怖と期待が織り交ざった感情とともにカルビンを操作できました。
「推理パート」の魅力的な報酬

そんな中で『The Sinking City 2』独自の要素が推理パートです。 ステージのところどころでは謎を解かないと進めないギミックが用意されており、手掛かりを集めて推理画面で繋ぎ合わせることで謎解きの全貌が見えてきます。
たとえば教会の水門を開けるためには4桁の番号を入力する必要があり、手元にある多数の手掛かりから3つの手掛かりを結び付けることで答えが導き出せます。 手掛かりの中には別の謎解きの手掛かりが混ざっていることもあり、同じ謎解き同士を結びつけないといけないのですが、実は手掛かりにはシンボルが割り振られており、同じシンボルを結びつけるだけで推理パートはクリアできるという親切な設計です。
推理パートはただのギミックだけに終わらず、推理をクリアすることでカルビンの強化ができます。

探索中にセーブや保管庫が利用できるセーフハウスがあるのですが、そこにはタレントというカルビンの性能を変化させる台もあります。 カルビンが受けるダメージが軽減されたり銃のリロードが早くなったりといったものがありますが、これらを解禁するためにはゲーム内実績を解除する必要があり、推理パートは実績に大きく関わっています。 そのため、ただ謎を解くだけでなくでカルビンの強化もできる一石二鳥となっており、推理パートを期待させる要因にもなっています。
UNREAL ENGINE 5で描かれる『バイオハザード』のオマージュ

今年の夏に発売予定の『The Sinking City 2』ですが、サバイバルホラージャンルということもあり全体的に『バイオハザード』シリーズからのオマージュが強く感じられます。 UNREAL ENGINE 5で描かれるダークでおぞましい世界を探索したり、『バイオハザード』のようなゲームが好きな方はぜひチェックしてみてください。











